英検を取得するメリットは?子供が英検を受けるべき理由も解説
「英検は取った方がいいってきくけど、メリットはあるの?」
「英検は難しそうだし、うちの子供には早いんじゃ…?」
英語をマスターするうえで、避けて通れないのが英検という存在です。
聞いたことがない方はいないと言えるくらい、有名な資格試験ですよね。
今回の記事では、英検の概要や取得するメリット、さらには子供のうちに英検を受けるべき理由を解説していきます。
英検ってどんな試験?なにをするの?
まず、英検についての概要をご紹介します。
英検の正式名称は「実用技能英語検定」といい、小学生から社会人まで幅広い年代を対象とする英語の資格試験です。
国内最大級の英語資格試験
英検は国内で見ても最大級の規模を誇ります。
志願者の数はなんと累計1,000万人以上。
また、年ごとに志願者も増加しているのが以下のグラフでお分かりいただけると思います。
グローバル化が進む現代において、英語能力の需要が高まってきているためでしょう。
出典:受験の状況 | 英検 | 公益財団法人 日本英語検定協会 (eiken.or.jp)
選べる7種類の級
英検は、自身の英語力に合わせて7種類の級から受験することが可能です。
7種それぞれのレベル感は大まかには以下のとおりです。
- 基礎的な英語力(中学レベル):5級、4級、3級
- 応用的な英語力(日常生活レベル):準2級、2級
- 品格があり、社会性の高い話題に対する英語力:準1級、1級
お子さまが小学生の場合は、一般的には基礎的な英語力を身に着けることのできる5級、4級あたりがおすすめです。
お子さまの語学力に合わせて、無理のない範囲で受験しましょう。
テスト形式
英検は、1次試験の筆記問題(リーディング、リスニング、ライティング)と2次試験の面接(スピーキング)によって構成されます。
なお、5級と4級においては1次試験に英作文(ライティング)が含まれません。
また、面接(スピーキング)も合否判定はあるものの級の取得には影響しないのです。
そのため、小学生のお子さまは比較的気軽に挑戦することが可能です。
英検を受けるメリット3選
次に、英検を受けることによるメリットを3つご紹介していきます。
それは以下のとおりです。
- ネームバリューが大きい
- 英語能力の総合的な向上
- 有効期限がない
1つずつ解説していきます。
①ネームバリューが大きい
英検の大きなメリットとして、ネームバリューの高さが挙げられます。
本記事を読まれている保護者さまもこれまでの人生で、「あの子、英検持ってるんだ、すごい!」となった場面は多々あるのではないでしょうか。
英検のネームバリューが大きいのは、国内外の多くの機関が後援しているためです。
英検では、スコアの高かった受験者に以下のような賞が贈られます。
- 文部科学大臣賞
- 米国大使賞
- ブリティッシュ・カウンシル駐日代表賞、
- カナダ大使賞、オーストラリア大使賞、
- 商工会議所会頭賞 など
いかがでしょうか。
文部科学省を筆頭に、多くの有名機関が協賛していることがお分かりいただけたと思います。
これだけしっかりとした体制が整えられているからこそ、英検の取得は多くの人に好印象を与えるほどのネームバリューを持っているのです。
②英語能力の総合的な向上
英語能力の総合的な向上という点においても、英検は最高の機会です。
概要でお話した通り、英検では以下の4技能をテストします。
- リーディング
- リスニング
- ライティング
- スピーキング
これらをバランスよく勉強できるのは、英検ならではの特徴です。
例えば、もう一つの有名な英語資格であるTOEICの試験ではライティング、スピーキングはありません。
学校の授業やテストでも、リーディングに傾倒した問題が多いです。
コミュニケーション手段としての英語能力の育成には、この4技能を活かせる英検が最適だといえます。
また、英検は直近の1年分(3回分)の過去問を無料配布しています。
本番の対策としてはもちろん、受験後に間違えた問題を復習することが出来るため、しっかりと英語力を定着させられますよ。
③有効期限がない
さらに、有効期限がないことも英検の大きなメリットです。
資格によっては有効期限があり、その期限を過ぎてしまうと履歴書に掲載できなくなったり更新が必要になったりします。
英検と同じく4技能の試験であるTOEFLも、2年という有効期限があります。
もちろんスキルは継続して磨き続けるべきですが、英検は一度取得してしまえば一生ものの資格としてあなたの経歴を魅力的にしてくれるでしょう。
ただし、大学の入試優遇などに用いる場合は過去〇年以内に取得といった期限が設けられていることがあるため、注意しておきましょう。
子供が英検を受けるべき理由4選
「そうはいっても、子供のうちは少し早い気もする…」
「大学生や社会人になってからでいいのでは?」
と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、子供のころから英検を受けることによって多くの恩恵にあずかることができます。
子供が英検を受けるべき理由は以下の4つです。
- 上位級取得のためのスキルが身につく
- 中学・高校英語の理解がスムーズになる
- 入試や取得単位の優遇
- 海外留学に有利になる
1つずつみていきましょう。
①上位級取得のためのスキルが身につく
上位級を目指すうえでも、当然子供のころから英検を受けていれば大きなアドバンテージになります。
これは幼少期から英検のテスト形式に触れ、対策方法をインプットしておくことで英検に慣れることができるためです。
5級や4級は将来的に重宝される資格とは言い難いかもしれませんが、ここで英語に対する基礎能力や目標を達成する力を身に着けておくことで、2級以上の試験への合格率を上げることが可能です。
②中学・高校英語の理解がスムーズになる
幼い時から英検を受けることで、中学や高校といった学校での英語にも強くなります。
英検5級や4級は下級ではありますが、内容としては中学校レベルです。
小学校時代から英検で実践的な英語に触れることで、学校での勉強でもつまずくことはなくなるでしょう。
時間的にも余裕を持って学校生活を送れるため、その時間を使ったさらなるレベルアップも夢ではありません。
③入試や単位取得に有利
入試や単位の取得といった面でも、英検によって多くの恩恵を受けられます。
これは社会人にはないメリットですよね。
中学入試
中学入試においては全国68校の私立中学が、試験の免除や判定優遇、得点保持といった措置をとってくれます。
おおよそ5級から3級の取得で充分な優遇が適応されます。
高校入試
高校入試の場合は、私立のみならず公立でも優遇があるところも。
高校のレベルにも大きく左右されますが、3級以上を取得していれば優遇措置が適応されます。
大学入試、単位認定
大学においては、英検は入試だけでなく単位の取得にも有効です。
優遇措置を取る大学の数はなんと481校!具体的には英語試験の免除や4単位の取得などが挙げられます。
高校入試同様、学校のレベルにもよりますが2級や準1級以上の優遇が多く認められています。
④海外留学が有利になる
英検は、国内だけでなく海外留学にも非常に有効な資格です。
これは、海外の大使館が後援していることからもよく分かります。
現在では、アメリカやオーストラリア各地のおよそ400にも及ぶ大学が留学時の語学力証明に英検を採用しています。
基本的には2級以上で証明可能になる場合が多いため、計画的に下の級をこなしつつ高校卒業時点で2級を取得している状態を目指しましょう。
まとめ
英検は、幅広い年代が受けられるように7種もの級を設定しています。
また、英検はネームバリューも大きく英語力の総合的な向上にもつながる非常に有益な資格です。
子供の頃から英検に取り組み、将来の英語能力の底上げをしていきましょう。
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