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幼児期に母国語と英語の学習は両立できるの? | 新!保護者の知恵袋 #3

幼児期に母国語と英語の学習は両立できるの? | 新!保護者の知恵袋 #3
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保護者の知恵袋

保護者の悩み(男の子 5歳)

「今は年長でやっとひらがながはぼ読めるようになり、書くのを練習しているところです。
カタカナも勉強を始めたところです。

母国語がまだ勉強ができていない中で、耳だけでも英語に慣れてもらおうと、英語のdvdや動画を見せています。
楽しそうに見てくれていて、単語などは覚えてくれますが、会話については全然ついていけないようです。
母国語を習いつつ英語学習を進めるのは難しそうですが、どうすれば良いのでしょうか?」

このようにお悩みではございませんか?

  • 母国語の学習に影響を与えるのではないか?
  • どちらも中途半端になってしまうのではないか?

結論から言いますと、5歳時点で英語の会話についていけてなくても問題ありません

早期英語教育において大切なことは、注意点を理解し、決して焦らず、正しい方法で行うことです。

本記事では、早期英語教育を行うメリット、デメリット、注意点について紹介します。

これらを知っておくことで、効率よくお子様に英語を学んでもらえるでしょう。

お子様の英語力UPのためにも、ぜひ最後までご覧ください。

早期英語教育のメリット

英語は小さい頃から学ばせた方がいいと言いますが、実際のところどうなのでしょうか?

現在日本では、英語教育の必修化が小学3〜 4年生からと早い段階で取り組んでいるところもありますが、世界と比較するとまだまだ遅いです。

英語学習は早ければ早い方がいいとされているため、その理由を以下で紹介します。

幼児期から英語学習を始めるメリットとは大きく分けて3つあります。

1. 英語への抵抗がなくなる

幼児期に英語学習を始めることのメリットは、英語への抵抗がなくなることです。

子供の頃から英語が自然と身につく環境を作ると、子供と英語との距離が縮まり、英語への抵抗がなくなります。

英語の存在が当たり前になることで、何の迷いもなく、自ら英語に触れてくれるようになります。

2. 英語の音が正しく身につく

幼児期の英語教育には、英語の音が正しく身につくというメリットがあります。

幼児期は、頭が柔らかく吸収力が良いです。

そのため、発音やイントネーションを聞き分けるのに必要な「良い耳」を活かせます。

英語耳」という言葉を耳にしたことがある人もいるでしょう。

英語耳を習得すると、日本語を聞くのと同じ感覚で英語を聞けるようになります。

専門家によると英語耳を身につけるには、英語教育を6〜7歳までにやっておくとより効果的だそうです。

そして、これまでに紹介した上記2つのメリットの先には共通のゴールがあります。

それは「英語脳」になることです。

英語には50音に当てはまらない音がたくさんあり、日本語の50音しか知らない日本人は、英語の音をどうしても50音の中に落とし込もうとします。

つまり脳は、耳に入った英語を一度「日本語に変換する」という作業を、自動的に挟んでしまうのです。

日本語を話す時と同様に、脳内でわざわざ変換する作業はせずに英語を話せると、スムーズに言葉が出てきて、楽しく英語で会話できます。

ただし、年齢を重ねてから学び始めても遅すぎるということは決してありません。

年齢に合わせた学習方法で習得可能なため、焦らず英語学習を行いましょう。

3. 海外のコンテンツを成長に合わせて楽しめる

子供の成長に合わせて海外のコンテンツや教材を利用することは、英語に興味を示してもらうために必要なことです。

コンテンツやおもちゃにも、それぞれ「対象年齢」があります。

例えば、8歳の子供に2〜3歳児向けの絵本を読んでも興味を持たないことが多いですよね?

仮に、0歳から英語教育を始めた場合、0歳児向けのおもちゃや教材を使って学ばせます。

基本的には、お子様がコンテンツの正しい対象年齢に、成長に合わせて触れることができるのです。

また、英語を楽しめるようになると、言語だけでなく文化にも興味を持つようになります。

海外の絵本やアニメは、海外の文化そのものであり、日本にはない表現やストーリーに子供の興味はそそられます。

このように、英語でコンテンツやおもちゃを楽しめると、子供自ら進んで英語に触れてくれるでしょう。

早期英語教育の開始時期や方法

ここでは、早期英語教育の開始に最適な時期や方法について紹介します。

開始時期

開始時期については、早ければ早いほど良いとされています。

しかし、0〜2歳までの乳幼児は、お家の中でゆっくりと進めていきましょう。

母国語でも難しい言葉はなかなか覚えられないので、特に文章になるような言葉は強制的に覚えさせる必要はありません。

ただし、10〜12歳の間に脳の中で母語の定着が行われるため、10歳までに学習し始めるようにしましょう。

語彙力を伸ばす

英語だけに限らず全ての言語において、会話するのに最も重要なのが「語彙力」です。

当たり前のことですが、文章を組み立てるには、単語を理解する必要があります。

初めは、フルーツやおもちゃなど、身の回りのものから日本語で覚えるのと同時に、英単語でも覚えてもらうと良いでしょう。

語彙力は会話の基礎になります。

会話はまだできなくても、語彙力をとにかく伸ばすことで、その後も文章を作ったり、会話をしたりする能力にとても良い影響を与えます。

映像教材がおすすめ

耳や語彙力を鍛えるのにおすすめなのが、アニメーションなどを用いた映像教材です。

お兄さんやお姉さん、キャラクターが出てきて、話しかけてくれたり、問題を解決したりなど、一緒に遊びながら学習を進めましょう。

フォニックスを取り入れる

フォニックスとは、実際に英語圏に暮らす子供たちが、母国語である英語を学ぶ際に行う学習方法で、英語の音とスペルの関係に焦点を当てた学習法です。

英単語のほとんどが、音とスペルのルールにより作られています。

フォニックスを理解することで、英語の4技能と言われる「聞く」「話す」「読む」「書く」の能力がアップします。

デメリットはある?

早期英語教育について、デメリットはあるのか?と懸念されているのも事実です。

いくつかピックアップして、早期英語教育にまつわる懸念点と共に、実際にデメリットになるのかを紹介します。

母国語への影響はある?

早期英語学習の懸念点として多く声が挙がるのは「日本語の上達に影響が出るのではないか」という点です。

結論、幼児期だけでみると、日本語の上達は他の子に劣るかも知れませんが、小学校に上がる頃にはその差はほとんどなくなります。

周りの子供たちも少し複雑な日本語を話すようになると、その子供たちとの会話の中で同じように言葉を覚えていきます。

また、語彙力のに焦点をあてると、

単純に「りんご」と「Apple」を覚えた場合、覚えた単語の数は2つです。

少し極端な話ですが、日本語だけ覚えているより、2倍の語彙力を身につけていることになります。

両言語を成立させる環境の整備が大変?

日本語をきちんと使う環境が整っていれば、第二言語習得中に日本語習得に与える影響はほぼありません。

幼児期の英語学習が母国語の習得に大きく影響を与えないことは、脳科学界でも明らかとなっており、「母国語を日常的に聞ける環境が整っていれば、第二言語の習得には影響は及ぼされない」と結論付けられています。

例えば、学校では英語を使っているけれど、家の中では日本語を使うといった状況です。

私が小学生の頃、ブラジルから移住してきた友人が、私たち日本人とは当たり前のように日本語で話していたし、自宅ではポルトガル語で家族とスラスラと話していました。

母国語を失いやすい時期でもあるので、環境づくりに注意は必要です。
しかし、日本に住んでいる限り、日本語に触れる環境はむしろ避けることのほうが難しいでしょう。

よって、第二言語を習得させることに不安を感じる必要はありません

人格的な影響が出る?

例えばアメリカや台湾などのように、学校に通う子供たちが、家の外では英語を話し、家の中では母国語を話すと言った国や環境は世界にはごく普通にあります。

しかしそこに住む人たちが何か弊害を抱えて生きているかというと決してそうではありません。

むしろ、1ヶ国語しか話せない子より、2ヶ国以上話せる子の方が、他の言語の覚えも早いと感じてる方もいます。

早期英語教育を成功させるための注意点

次に、早期英語学習の注意点について紹介します。

毎日2時間は英語に触れる必要がある

留学生や海外での居住経験がある子供の、帰国後の英語保持に必要な時間は「毎日2時間」と言うデータがあります。

例えば、週1回の塾に通うだけで英語を話せるようになった方なんて、いないのではないでしょうか?

あくまで毎日、英語に触れることに意味があります。

また、使う英語は年齢相応のものであると良いでしょう。

誰かとの会話はもちろん、メールをする、本を読む、など、意味のある英語を使うようにしましょう。

使わないと忘れる

いくら幼児期にある程度の英語力を身につけたからと言っても、使わないと忘れてしまいます。

逆に言うと、日本語でも同じです。

子供にプレッシャーを与えないために自然と英語に触れさせることが大切

「勉強である」と、できるだけ意識させずに海外のアニメやおもちゃなどを用いて、学習させてみましょう。

まとめ

早期英語学習を行う上でのポイントや注意点は以下の通りです。

  1. 焦らずに長い目でみて学習させることが大切
    0〜6歳までは、英語環境下にいるだけで十分効果的です。
    親の焦りやプレッシャーなどを与えると、返って英語が嫌いになってしまう可能性もあるので注意しましょう。
  2. デメリットには、注意点と取り組み方次第で十分に対処できる
  3. 英語は遊びの中で自然と身につく
    英語を遊び道具の一つとして、無理なく学習させていくと言うスタンスは保っておいた方が良いでしょう。

以上のことに注意して学習を行うと、幼児期の英語学習はメリットが多いです。

幼児期に英語を学習しておくことは自信にも繋がりますので、お子様の将来に良い影響を与えるためにも、早めの英語学習に取り組みましょう。

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