英検準2級 | 面接でわからない・答えが思いつかないときはどうする!?
英検準2級の2次試験では、受験者は面接官の問いに対して自分で答えを考えて英語で対応する箇所があります。
本番で「答えがわからない、思いつかない」と、焦ったり、困ったりすることは避けたいですよね。
質問の内容が分からないときに 「I’m sorry, I don’t know the answer.」と言ったり、黙ったりするのは、タブーとされています。
なぜなら、積極性がないとみられ、態度点(アティテュード)(※)がとれず、その結果試験全体の点数が下がるからです。
(※)態度点……英検2次試験の面接において評価対象となる項目の一つ。受験者の積極性、面接官への態度や意思などを表す。
この記事では、
- 答えが思いつかないときの3つの対処法
- 事前にできる!合格するための3つの対策法
- 英検準2級の面接の概要と流れ
について紹介しています。
英検準2級のレベルは、高校中級程度です。
合格できれば、大学入試、共通テスト対策、高校単位認定などさまざまなメリットを得られます。
こちらは、お子様が面接を受ける際に、ぜひ知っておいてほしい内容です。
本番までにチェックしてみてください。
答えが思いつかないときの3つの対処法
英検の2次試験で受験者が答えがわからない、思いつかないことがあると思います。
たとえば、以下のような対処法があります。
- 面接官へ一度質問を聞き返して何を言ったか確認する
- 何か適当に答えてみる答えを
- 考えるための時間をつくる
1. 面接官へ一度質問を聞き返して何を言ったか確認する
面接官が言ったことに対して、少しでも「わからない」と感じたら、ぜひ面接官へ質問してみましょう。
自然な聞き返しであり、1回のみの質問は、減点対象にはなりません。
たとえば、以下のような言い回しがあります。
■聞き返しのフレーズ
英語 | 日本語 |
I beg your pardon. | 申し訳ございませんが、もう一度言っていただけませんか。 |
Please say again. | もう一度言ってください。 |
I am afraid I cannot understand your question. | 申し訳ありませんが、質問が理解できませんでした。 |
Could you repeat the question? | もう一度質問をしていただけますか? |
1文目の「I beg 〜.」は、語尾に「?」をつけて上調子で語る場合もあります。
相手への敬意や遠慮を含みます。
4文目の「Could you〜?」は丁寧な表現です。
気を付けたいのは、2回以上聞き直すと減点になることです。
こちらの聞き返しを1回試して、面接官の言っている質問の意味が理解できたら、そのあとできる限り返答してみてください。
面接官は、受験者がわかるように言い換えて表現してはくれないと思っている方がよいです。
わからない単語がでてきても、聞こえた他の単語、表現で想像して発話してみましょう。
2. 何か適当に答えてみる
面接中に答えが浮かばないときに、何か適当に答えるという対処法もあります。
沈黙が10秒以上続くと、先述した態度点が下がります。
回答した内容が、多少問題とずれてしまっても、積極性は評価されます。
たとえば、「It is a lot of fan.」や「It is interesting.」などを言ってみて、期待はできませんが、たまたまその答えた内容が正解になる場合もあります。
とにかく沈黙は避けましょう。
3. 答えを考えるための時間をつくる
答えを考える時間がほしいときには、以下の英語表現を使ってみてください。
たとえば、自分が答えた内容に対して、面接官が「Tell me more.」(もう少しくわしく教えて。)とさらに深く内容を問われたときに、以下の表現は使いやすいです。
■時間稼ぎのフレーズ
英語 | 日本語 |
Well… | えーと、さて |
Let me see. | えーと |
I think…, | …と思う |
時間稼ぎのフレーズを言いながら、答える内容を考えます。
日本語で「えーと」、「あのー」などと言うことも減点対象になるため、かならず英語で答えてください。
事前にできる!合格するための3つの対策法
対策法は、以下の通りです。
- 過去問で練習する答えを用意しておく
- 英文の中に自分の経験や
- 具体的なエピソードを交える
1. 過去問で練習する
過去問を使って練習することで、面接の形式やよく出題される内容を把握できたり、求められる回答の種類を予想しやすくなります。
英検準2級の面接で過去にとりあげられた内容
- ホームシアター
- ボランティアガイド
- 電子辞書
- 食品フェア
- 映画祭
- プリペイドカード
公益財団法人日本英語検定協会の準2級の過去問・試験内容に2次試験のサンプル問題があります。
自分の意見を自然に表現できるよう練習していきましょう。
2. 答えを用意しておく
面接での自然な会話が重要ですが、よくある質問に対する自分の答えを事前に用意しておくことで、緊張を和らげられます。
自分で答えを考えてみたり、過去の面接の内容や傾向を考慮して、よく聞かれる質問リストを作成しておきましょう。
それぞれの質問に対するポイントを書き留めたり、簡単なノートを作成したりしておくことで、面接当日に自信を持って臨めます。
3. 英文の中に自分の経験や具体的なエピソードを交える
先述した「聞き返しのフレーズ」や「時間稼ぎのフレーズ」を使ったり、自分の経験や身近な出来事を例に挙げて話したりできるようになれば、答えに説得力が増します。
これらの準備方法を取り入れることで、面接に向けてより効果的に準備を進められます。
英検準2級の面接の概要と流れ
英検準2級の面接試験は、6分間で面接官と1対1で行われます。
以下の表をご覧ください。
面接試験 | 概要 | 点数 |
音読 | 面接官から、50語程度の英文のカードが渡され黙読(20秒間)のあと、英文をタイトルから読む | 5点 |
No.1〜No.5 | No.1は、カードに書かれた文章について問われる No.2とNo.3は、カードに書かれたイラスト(イラストの人物の行動や状況)について問われる No.4とNo.5は、受験者自身について問われる | 各5点 合計25点 |
態度点 | 積極性や態度 | 3点 |
このように、面接試験の合計点は33点です。
合格点はおよそ67%とされています。
33×0.67=22
このことから、22点以上を目指して学習に取り組んでみてください。
面接の流れは、以下の通りです。
面接の流れ
- 入室
- 名前の確認と自己紹介
- 質問と回答
- 退室
指定の部屋へ入室した後、速やかに面接が始まります。
面接官に挨拶し、軽く自己紹介をします。
このとき、面接官は受験者の名前を確認しています。
大きな声でハキハキと答えましょう。
面接官から英文とイラストが書かれたカードが渡されます。
カードの黙読(20秒間)から始まります。
面接官からの質問に対して、適切な回答をします。
No.4とNo.5では、面接官に質問する機会が与えられます。
このときに、自分の興味や関心ごとを英語で話します。
はじめに渡されたカードを返却して、退室します。
〈参考〉準2級の試験内容
まとめ
この記事では、
- 答えが思いつかないときの3つの対処法
- 事前にできる!合格するための3つの対策法
- 英検準2級の面接の流れと概要
を紹介しました。
面接官の言ってることや、問題にでてくる単語の意味がわからない場合、素直に「わからない」ということと、10秒以上黙ることはしないように気をつけてみてください。
また、面接では評価の中に態度点(アティチュード)があることも忘れないで、自然な表現で、質問を1回までしてみることも心がけましょう。
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