1. QQキッズ
  2. お役立ち記事
  3. 【例文付き】仮定法過去形と仮定法過去完了形をわかりやすく解説!

【例文付き】仮定法過去形と仮定法過去完了形をわかりやすく解説!

【例文付き】仮定法過去形と仮定法過去完了形をわかりやすく解説!
カテゴリー
英語コラム
  • 「仮定法と直説法って何が違うの?」
  • 「仮定法過去と仮定法過去完了の違いは?」
  • 「仮定法過去や仮定法過去完了が使われている英語表現の意味と使い方は?」

仮定法過去や仮定法過去完了について学習している方で、このような悩みや疑問を抱えている方はいませんか?

仮定法は事実に反することや、実現できない可能性が高いことについて言及する表現です。

英語は日本語とは異なり時制の一致に気を付ける必要があります。

そして、仮定法の場合は「現在」のことについて言及する際には「過去形」、「過去」のことについて言及する際には「過去完了形」を使うことが特徴です。
(1つ前の時制を使うと覚えましょう)

ややこしくて難しいと感じる方もいるかもしれません。

この記事では、仮定法過去や仮定法過去完了を中心に仮定法について、例文付きでわかりやすく解説します。

読み終わる頃には、仮定法過去や仮定法過去完了の基本を押さえることができ、試験対策や英会話に役立てることができるでしょう。

仮定法に自信がない方や、知らない方は必読です! 

仮定法とは?

英語の文章は、下記の2種類に分かれます。

直説法

現実に起こる可能性があることについて言及する表現。 
例)もし明日雨が降ったら、大会は延期です。

仮定法

事実に反することや、実現できない可能性が高いことについて言及する表現。
例)もしあのとき宝くじで5,000万円が当たっていたら、仕事を辞めていたでしょう。

それぞれの見分け方は、英文の意味からも判断できますが、動詞の時制で判断することが可能です。

直説法の場合は、「現在」のことであれば「現在形」、「過去」のことについて言及する際には「過去形」と、行動や状態の時制に合わせて時制を変えます。

それに対して仮定法の場合は、「現在」のことは「過去形」、「過去」のことは「過去完了形」といった具合で時制を一つずらして表現することが特徴です。

そして、仮定法には、下記の4種類あります。

  • 仮定法過去
  • 仮定法過去完了
  • 仮定法現在
  • 仮定法未来

ここでは、それぞれの用法について詳しく解説します。 

仮定法過去

仮定法過去とは、「もし〜なら、…なのに」と現在の事実に反することを表現するときに使います。

前章でも紹介しましたが、仮定法は実際の時制よりも1つずらして表現することから、下記のように現在のことを言及していても過去形を使って表現するので注意してください。

仮定法過去の公式
If + S + 過去形〜, S’ +  助動詞の過去形 + 動詞の原形
「もしSが〜なら、S’は…なのに」

If節「もし〜ならば」の動詞については、一般動詞であれば過去形を、be動詞であれば主語に関係なくwereを伴います。
be動詞の際には注意しましょう。

また、助動詞の過去形とありますが、下記の3つのいずれかを意味によって使い分けることが一般的です。

  • would「〜だろう」
  • could「〜できるだろう」
  • might「〜かもしれない」

【仮定法過去の例文】

If I were a bird, I could fly to you.
もし私が鳥だったら、あなたのところに飛んでいけるのに。

If I had money, I would study abroad in America.
もしお金があったら、アメリカに留学します。 

仮定法過去完了

仮定法過去完了についてですが、これは「もし〜だったら、…だったのに」と過去の事実に反することを表現する際に使います。

過去のことですが、時制を1つずらすことから下記のように過去完了形を使って表現してください。

仮定法過去完了の公式
If + S + had + 過去分詞〜, S’ +  助動詞の過去形 + have + 動詞の過去分詞
「もしSが〜だったら、S’は…だったのに」

助動詞については、仮定法過去形の章でも紹介したwould / could / mightのいずれかを使います。

また、助動詞の直後は動詞の原形を伴うことから、助動詞の直後は主語に関係なく”have”を使うことにも注意しましょう。

【仮定法過去完了の例文】

If I had known James’s address, I could have visited him.
もしジェームスの住所を知っていたら、彼を訪れることができたのに。

If there had been a park here, we would have played soccer.
もしここに公園があったら、僕たちはサッカーができたのに。 

【応用編】仮定法現在

つづいて、応用編として仮定法現在について解説します。

仮定法現在とは、下記のような「提案・要求・命令」などを表す動詞・形容詞・名詞に続くthat節の中で動詞の原形が使われることをいいます。

【提案・要求・命令を表す動詞の代表例】

英語日本語
demand要求する
recommend推薦する
command命令する
advise助言する
suggest提案する

【提案・要求・命令を表す形容詞の代表例】

英語日本語
necessary必要な
important重要な
essential必要不可欠な
desirable望ましい
urgent緊急の
proper適切な
仮定法現在の公式
S + 提案・要求・命令を表す動詞または形容詞 (+ that) + S’ + (should) + 動詞の原形〜
※文中の”that” と”should”は省略可

that節内には助動詞”should”が入ることから、主語や時制に関係なく動詞の形は原形となります。
注意してください。

【例文】

My English teacher recommended that I should use this textbook to learn more about English pronunciation.
私の英語の先生は、英語の発音についてさらに詳しく学ぶためにこのテキストを使うよう私におすすめしました。

Olivia advised that he stay at home for a while.
オリビアは彼にしばらく家にいるようアドバイスしました。 
※shouldを省略した形

【応用編】仮定法未来

こちらも応用編となりますが、仮定法未来についても解説します。

仮定法未来とは、未来に起こる可能性が非常に低い事柄について述べる際に使う表現です。

日本語で言うと、「万が一」に該当します。

作り方は2種類あり、それぞれ下記の通りです。

仮定法未来の意味と作り方
If + S + were to + 動詞の原形〜, S’ + 助動詞の過去形 + 動詞の原形
If + S + should + 動詞の原形〜, S’ + 助動詞の過去形 + 動詞の原形
「もしSが〜だったら、S’は…だろう」

助動詞の過去形については、仮定法過去や仮定法過去完了と同様に意味に合わせて下記の3つのいずれかを使います。

  • would「〜だろう」
  • could「〜できるだろう」
  • might「〜かもしれない」

【例文】

If you were to get $100 million, what would you do?
もし100万ドルを獲得したら、何をしますか?

Even if the sun should rise in the west, I wouldn’t tell you about this.
たとえ太陽が西から昇ったとしても、私はこのことについてあなたに話すつもりはありません。 

仮定法を使った英語表現6つ

最後に、下記の6つの仮定法を使った英語表現の意味と使い方について、例文付きで解説します。

  • as if (またはthough)〜
  • I wish 〜
  • If only 〜
  • It’s about(またはhigh) time + 仮定法過去
  • otherwise
  • if it were not for/if it had not been for

これらの表現は、学校の定期試験や英検などの資格試験で狙われるため、覚えて正しく使いこなせるようにしましょう。

as if (またはthough)〜

“as if 〜”または”as though 〜”で「まるで〜のように」という意味になります。

“as if”または” as though”の公式
〜 + as if (as though) + S  + 過去形… 
「まるで…するかのように〜する」
 〜 + as if (as though) + S  + had + 過去分詞…
 「まるで…したかのように〜する」

現在のことについて述べる際には「〜」の部分に仮定法過去を、過去のことについて述べる際には「〜」の部分に仮定法過去完了を伴ってください。

【例文】

He speaks English fluently as if he were a native speaker. 
彼はまるでネイティブスピーカーのように流暢に英語を話します。

You look so pale as though you have seen a ghost. Are you OK?
まるでオバケを見たかのように顔色が青白いよ。大丈夫? 

I wish 〜

“I wish 〜”は自身の願望を表す表現で、下記のような使い方をします。

“I wish 〜”の公式
I wish + S + 動詞の過去形〜
「Sが〜であればいいな」
I wish + S + had + 動詞の過去分詞 〜
「Sが〜であればよかったな」

【例文】

I wish I had a car.
車があればいいな。

I wish I had won the game.
あの試合に勝てたらよかったな。 

If only 〜

“If only 〜”は「もし〜でさえあれば」という意味を表し、”I wish 〜”と同様に現実とは異なった事柄を求める願望を表すときに使う表現です。

厳密に言うと、“If only 〜”の方が”I wish 〜”よりも強く切実な気持ちが込められています。

使い方は下記の通りです。

“If only〜”の公式
If only + S + 動詞の過去形〜
「Sが〜であればいいのに」
If only + S + had + 動詞の過去分詞〜
「Sが〜であったらよかったのに」

【例文】

If only I had a smartphone.
スマホがあればいいのに。

If only I had known that she would come here.
彼女がここに来るって知っていたらよかったのに。 

It’s about(またはhigh) time + 仮定法過去

“It’s about time + S + 動詞の過去形〜”、あるいは“It’s high time + S + 動詞の過去形〜”で、「そろそろ〜しても良い頃だ」という意味の表現になります。

本来であれば“time”の直後に関係副詞の”when”が入りますが、この表現では省略されており、省略された形で使うことが一般的です。

【例文】

It’s about time you went to bed. It’s 11 o’clock now.
もうそろそろ寝ても良い頃だ。もう11時だよ。 

otherwise

“otherwise”は、下記のような意味を持つ副詞です。

  • そうでなければ
  • 別のやり方で
  • その他の点では

「そうでなければ」という意味で使われる場合は、仮定法になります。

副詞ではあるものの接続詞のようなニュアンスをもっているため、文頭に置いてください。

また、“otherwise”の直前には「セミコロン(;)」を置くのが特徴です。
よく定期テストで”otherwise”を埋める空欄補充問題があります。
直前にセミコロンがあるかどうかを見て判断してください。

【例文】

I’m happy to know that you met the deadline: otherwise, your client would have been angry.
あなたが締め切りに間に合ったと知って嬉しく思います。さもなければ、あなたのクライアントは怒っていたでしょう。

if it were not for〜 / if it had not been for〜

“if it were not for〜”で「もし〜がなければ」、 “if it had not been for〜”で「もし〜がなかったら」という意味の表現です。

「〜」の部分には名詞が入ります。

“but for 〜”や”without〜”で書き換えることが可能です。

定期試験や資格試験でよく狙われるため、しっかりと覚えておきましょう。

【例文】

If it were not for your help, I couldn’t finish this task.
= But for your help, I couldn’t finish this task.
= Without your help, I couldn’t finish this task.
あなたの助けがなければ、この業務を終わらせることができません。

If it had not been for the train accident, he could have been in time for school.
= But for the train accident, he could have been in time for school.
= Without the train accident, he could have been in time for school.
もしその電車の事故がなければ、彼は学校に間に合っていました。 

まとめ:仮定法過去や仮定法過去完了の公式を覚えて使いこなそう!

この記事では、仮定法過去や仮定法過去完了を中心に仮定法について詳しく解説しました。

とはいえ、仮定法には助動詞や完了形などさまざまな文法事項が入っていることから、定着するまでに時間がかかります。

仮定法過去や仮定法過去完了に対して、苦手意識を持つ人も少なくありません。

この記事で紹介した公式に単語やフレーズを当てはめて英作文をし、ネイティブスピーカーや英語の先生にチェックしてもらいましょう。

英作文のトレーニングをするほど、仮定法が定着してスラスラと英文が出てくるようになります。

結果として、仮定法をマスターすることにつながるでしょう。

ぜひ実践してみてください! 

無料レッスンを受けよう※2回の無料チケットは2回の無料体験後、24時間以内に契約された方が対象です。

関連記事

英会話レッスンを無料体験する