集中力が持たない!5歳の英語学習時間を増やすためには? | 新・保護者の知恵袋 #2
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近年、グローバル化の影響で英語を使いこなせる人材の需要が高まっています。
このような背景から、英語の早期教育の重要性も叫ばれるようになりました。
新学習指導要領より、2020年度から小学校で英語教育が必修化されたのです。
これまで小学5年生と6年生に「外国語活動」という時間が設けられていましたが、新学習指導要領により2020年度から小学3年生と4年生に「外国語活動」の時間を、小学5年生と6年生は英語を教科として設定するようになりました。
これを受けて小学校低学年、または乳幼児のうちから英語を身につけさせたいと考える保護者が増えています。
しかし、保護者の願いとは裏腹に、下記のような悩みを持つ保護者が多いのが現状です。
保護者の悩み(女の子 5歳)
「幼稚園児なので中々集中力がなく、まとまった時間英語学習を続けることができません。
キャラクターの出てくる教材を使用したりして、楽しく取り組める工夫をしていますが、中々難しいのが現状です。
どのようにすればもっと学習時間を増やせるか知りたいです。」
この記事では、子どもが英語学習に取り組めるようにするためのコツやおすすめの英語学習法について紹介します。
お子様の英語教育に苦労されている保護者の方はぜひ読んでください!
子どもの集中力はどれくらい?
未就学児から小学校低学年までの子どもの集中力は「年齢+1分」ほどであると言われています。
つまり、5歳のお子様であれば、6分間の集中力があるということです。
また、子どもは集中を妨げられると、再び集中するまでに20分以上かかるという研究結果もあります。
これらの事実より下記のことが分かりますね。
- お子様が集中しているときには邪魔を入れないようにする
- 1回の学習時間を「年齢+1分」程度に設定し、それを1日の中で繰り返すことで英語の学習時間を少しずつ増やしていく
集中力がなくてもできる!子どもにおすすめの英語学習方法は?
次に、集中力が切れてしまってもできるおすすめの英語学習方法について紹介します。下記の4つの方法がおすすめです。
- 英語のかけ流し
- 身体を動かすゲーム
- 身近にあるものを英語に置き換えるゲーム
- 子ども向けオンライン英会話や英会話スクール
それぞれの学習方法について詳しく解説します。
英語のかけ流し
英語のかけ流しは大人の英語学習には意味がないと言われますが、子ども、特に3歳以下の子どもには効果バツグンの英語学習法です。
英語のかけ流しには下記の効果が期待できます。
- リスニング力の向上
- 語彙力の増強
- 英語のリズムや抑揚などの習得
英語のかけ流しは、ただ英語の音声を聞かせることが目的です。
意味を理解させたり、集中させたりする必要がありません。
かけ流しにおすすめの音源は、YouTubeの童話チャンネルや絵本の読み聞かせチャンネルです。
同じ音声を少なくとも1週間から10日ほど流し続けることがポイントです。
同じ音声を繰り返し聴くことで、そのストーリーに登場するフレーズや表現をお子様が再生できるようになるでしょう。
身体を動かすゲーム
大人でも同じですが、ずっと机に向かって勉強を続けるのは気が重くなるものです。
身体を動かすゲームを取り入れることで、気分転換になり集中力を維持させることにつながります。
子供向けの歌やダンスを取り入れたり、「青色のものを持ってきて」「膝を触って」など英語で指示してその指示に従わせるゲームを行ったりして、時々子どもの身体を動かしてあげるようにしてください。
身近にあるものを英語に置き換えるゲーム
英語の学習は必ずしも机に向かってするもの、かつ家の中だけでするものではありません。
英語はそもそも言語で、コミュニケーションツールです。
普段の生活の中で、英語を「学習」として捉えるのではなく「コミュニケーション」として捉えることで学習効果を高めることができるでしょう。
例えば、買い物中に
「この野菜は英語で何て言うんだっけ?」
と聞いてみたり、公園で遊んでいる際に
「滑り台は?In English?」
と聞いてみたりするという具合です。
日常生活の中や親子のコミュニケーションの中で「英語」に触れるだけでも英語が身につき、定着しやすくなります。
子ども向けオンライン英会話や英会話スクール
筆者も経験がありますが、親子や兄弟に勉強を教えていると中々上手くいかないことが多いです。
他人に英語の指導を任せることで、お子様に緊張感が生まれ、英語学習に集中してもらえるようになるかもしれません。
また、オンライン英会話や英会話スクールの講師はプロの指導者です。
気まぐれな子どもをしっかり集中させるためのスキルやノウハウも豊富に持っています。
オンライン英会話や英会話スクールの活用を検討してみることもおすすめです。
子どもの集中力を切らさないようにするためのポイント
つづいて、子どもの集中力を切らさないようにするために保護者ができることについて紹介します。
下記の点に気をつけましょう。
- 5-10分程度のタスクを複数用意してテンポよく切り替える
- メリハリをつける
- 小道具を使う
- 保護者も一緒にタスクや英語学習を楽しむ
- 小さな成長に注目し、どんどん褒める
これらのポイントを押さえることで、子どもの集中時間が伸び、結果として日々の英語学習時間を増やすことにつながるでしょう。
それぞれのポイントについて詳しく解説します。
5〜10分程度のタスクを複数用意してテンポよく切り替える
上記にもありますが、幼児から小学校低学年の子どもが集中力を維持できる時間は年齢+1分程度です。
子どもを飽きさせないようにするためには、5〜10分程度のタスクを複数用意することをおすすめします。
そして1つのタスクが終わったら、すぐに次のタスクに切り替えられるようにしっかりと準備をしておきましょう。
「次はなんだっけ?」と考えていたり、1つのタスクが終わってから次のタスクの準備をしていると、子どもの集中力は切れてしまいます。
メリハリをつける
次にタスクを連続して行う場合、それぞれのタスクは「動きを取り入れたもの」と「座って静かに取り組むもの」など差をつけることがポイントです。
【動きを取り入れたタスクの例】
- ゲーム
- 歌
- 英会話の練習
【座って静かに取り組むタスクの例】
- アルファベットの学習
- 絵本の読み聞かせ
- 英語フレーズや表現のリピート練習
緩急やメリハリをつけてタスクを行うことで、子どもの集中力をキープさせやすくなります。
小道具を使う
ずっとテキストを使ってばかりだと変化に乏しいため、子どもは退屈してしまいます。
フラッシュカードやポスター、人形などの小道具を時々取り入れてみましょう。
子どもの注意を惹きつけるのに効果的です。
保護者も一緒にタスクや英語学習を楽しむ
子どもは楽しいことが大好きです。
あなたが楽しそうにタスクや英語学習をやれば、子どもも興味を示して「一緒にやりたい!」と考えるでしょう。
そうすればしめたものです。
「英語=楽しい」という思考回路が少しずつ形成されるでしょう。
しかし、子どもがタスクに集中していなかったり、駄々をこねたりする場合は
”Listen to me!”
“It’s English time.”
と毅然とした態度で接することも大事です。
上記にもありますが、保護者もメリハリのある態度でお子様の英語学習に参加しましょう。
小さな成長に注目し、どんどん褒める
褒められて嬉しくない人はいないでしょう。
子どもも同じです。
保護者もお子様の英語学習に参加し、日々のお子様の様子をよく観察するようにしてください。
少しでも成長を感じられたら、大袈裟なくらい喜んで褒めてあげましょう。
褒められることで、子どもは少しずつ「頑張ればできる」「難しくても続けることが大切」といったことに気づけるようになります。
そして、英語学習により真剣に取り組むようになるはずです。
まとめ
この記事では幼児におすすめの英語学習方法と、保護者が幼児に英語学習をさせる際に気をつけるべき点について詳しく解説しました。
いずれの学習方法やテクニックを使うにしても、最も大切なことは子どもに英語学習を楽しんでもらって、英語を好きになってもらうことです。
イライラしたり、焦ったりせずに、子どもと楽しみながら英語の学習に取り組みましょう。