英会話スクール以外で4歳児に効果的な英語学習方法は? | 新!保護者の知恵袋 #6
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保護者の悩み(女の子 4歳)
「これからの時代、英語を早くから学習させないといけないと思い、2歳頃から英語教材を取り入れ自宅学習をしています。
しかし、親が英語が不得意ということもあり、十分な学習ができているとは思えません。
CDやDVD、電子教材で「音」として聞き馴染んでいるようですが、意味までは理解できてない気がします。
お金に余裕があるわけではないので塾(英会話スクール)はまだ難しいのですが、今後どのように英語学習を進めれば効果的でしょうか?」
2020年に学習指導要領が改訂されて、小学3年生から外国語活動の時間が設けられるようになり、小学5年生からは教科として英語を学習するカリキュラムがスタートしました。
この流れを受けて、早期英語教育の必要性を感じて、乳幼児期から家庭で英語教育に取り組むご家庭が増えています。
一方で、質問をくださったお母さまのように、お子さまの英語学習に不安を感じる保護者さまも多いようです。
そこで今回は、お子さまの英語習得方法や、4歳児の発達段階に合わせた英語学習方法を紹介します。
英語を習得するために必要な4技能
英語を習得するためには、
- リスニング(聞く力)
- リーディング(読む力)
- スピーキング(話す力)
- ライティング(書く力)
の4つの技能が必要です。
リスニングやスピーキングだけ出来ても、言語を自分のものとして定着させられません。
また、英単語や文法だけを学んで英語の読み書きができるようになっても、コミュニケーションツールとして英語を使えるようにはなりません。
英語で思考して、英語でコミュニケーションがとれるようになるためには、4つの技能をバランスよく伸ばす必要があります。
乳幼児は聞く&口真似が得意
4つの技能のうち、乳幼児が大得意なのがリスニングとスピーキングです。
この2つを伸ばすことを意識してあげましょう。
早い段階から英語のかけ流しをスタートさせて、耳からたくさんインプットすることで、英語の発音を聞き取れる耳を育てられますよ。
大人が聞き分けることが困難な発音も、乳幼児はあっという間に聞き分けられるようになります。
また、乳幼児は周りの大人が話している言葉を口真似するのもとても得意です。
意識して話す練習をしなくても、日常生活の中で見聞きしているだけで話せるようになってしまうのがすごいところ。
この特性をいかして、乳幼児期は、英語のリスニングとスピーキングを伸ばす環境作りをしてあげるといいでしょう。
4歳児の発達段階
4歳になると、幼稚園や保育園で見聞きしたことを家でも話すようになります。
言葉や歌などをあっという間に吸収してしまう4歳。
周囲の真似をして「いつのまに覚えたの?」というようなことを言うので、驚かされることも多いのではないでしょうか。
また、脳の認知機能が成長して、その日の出来事を振り返って話したり、自分に関することを聞かれて答えられるようになってきます。
手先も器用になって、はさみを使った工作や、ぬり絵、お絵描きもできるようになります。
さらに、少しずつ集団でのルールも守れるようになり、社会性が育っていきます。
集中力は年齢+1分で考えるので、4歳で集中できるのは5分ほどです。
ただし、遊びに没頭している時は30分以上集中することもあります。
英語学習でも、これらの4歳児の発達をおさえてアプローチしましょう。
4歳児に効果的な英語学習方法
4歳のお子さまに効果的な英語学習方法を、4つ紹介します。
ご家庭で取り入れやすいものから試してみてくださいね。
①インプット材料を増やす
まだまだ耳からの吸収力が高いので、CDやDVDからのインプットは続けましょう。
今なら、YouTubeでも下記で紹介するような子供向け英語アニメを無料で視聴が可能です。
ストーリー性がある動画を視聴すると、フレーズを使う場面も同時にインプットできます。
その際に、同じフレーズを別の動画や絵本、学習アプリなどからインプットするのがおすすめです。
フレーズの使い方への理解が深まり、アウトプットに繋がりやすくなります。
②英語フレーズの語りかけ
インプットしたフレーズを実際に子どもの前で使ってみせるのは、真似が得意な4歳のお子さまに効果的です。
この時、ネイティブのように喋ることができなくても問題はありません。
まずはぜひ日常の中で英語を使ってみましょう。
英語でお子さまに質問した時に、日本語で返ってきても心配ありません。
英語でのアウトプットを強要しないようにしましょう。
③アウトプットできる機会を設ける
4歳のお子さまには、インプットを中心に、アウトプットできる機会も取り入れられるといいでしょう。
「自分の英語が伝わった!」という経験は「英語をもっと話せるようになりたい」というモチベーションに繋がります。
するとインプットを楽しめるようになり、さらにアウトプットが増えていくという好循環が生まれます。
④文字に興味をもたせる
英語の定着には、長い目で見た時にリーディングとライティングの習慣も必須となってきます。
4~5歳頃から、文字にも少しずつ興味をもたせられるといいでしょう。
アルファベットやフォニックスのDVDや絵本に親しんだり、目に見えるところにポスターやおもちゃを置いておくのもおすすめです。
4歳児の英語学習における注意点
4歳になると日本語の語彙力が伸びてくるので「そろそろ英語もアウトプットしてほしい…」と思いがちですが、焦りは禁物です。
アウトプットを強要すると英語嫌いになってしまう可能性があるので、強要は止めましょう。
アウトプットに必要なのは、圧倒的なインプットです。
インプットを続けていけば、コップの水が溢れるように自然とアウトプットするようになりますよ。
また、リーディングとライティングに関しても無理強いは止めましょう。
文字に興味をもつタイミングには個人差があります。
「4歳になったから」と始める必要はありません。
お子さまが今何に関心があるのかをよく観察して、好きなものや、楽しめる方法から英語に触れる環境を用意するのが、英語学習を長く続けるポイントです。
4歳児におすすめの英語学習ツール
4歳のお子さまにおすすめの英語学習ツールを紹介します。
なるべく目と耳の両方からインプットできるものがいいでしょう。
また、踊って体を動かしたり、歌を歌ったりしながら体を使ってインプットするのも定着しやすくなるのでおすすめです。
DVDや絵本
DVDや絵本を通して、楽しみながら自然に英単語やフレーズに触れられます。
DVDは、なるべく効果音が少なくてシンプルなものを選びましょう。
英単語やフレーズを効果的に吸収できますよ。
また、1つのチャプターが5分程度のものだと、集中力も切れにくくなります。
絵本は、繰り返し同じフレーズが出てくる、易しいものから読んでみましょう。
フリップがついていてめくって楽しめるものや、CDがついていて歌いながら読めるものもあります。
DVDや絵本の内容は、登場人物が遊んでいる様子や、生活の様子など、お子さまが共感しやすいものが良いでしょう。
また、乗り物やキャラクターなど、お子様が好きなものを選ぶのもおすすめです。
英語学習アプリ
英語学習アプリの魅力は、ゲーム感覚で楽しみながら英語が学べるところです。
TODO英語は、1つのアプリで、アルファベット、フォニックス、単語、ライティング、録音機能、絵本や動画など、豊富なコンテンツが楽しめます。
鉛筆で書くのは苦手でも、タブレットでアルファベットをなぞり書きするのは楽しめるというお子さまも多いですよ。
オンライン英会話
- 「家庭だけで英語学習を進めるのは不安」
- 「気軽にインプットとアウトプットができる場があったらいいな」
そんな方には、子供向けのオンライン英会話がおすすめです。
子供慣れしているプロの講師に任せることで、保護者さまの心の負担を軽減できます。
子供向けレッスンには、アクティビティを通して英語を学べる楽しいカリキュラムが多数あり、4歳のお子さまにもおすすめです。
通室する必要がなくて、スクールと比べて価格を抑えられるのも魅力的ですね。
はじめのうちは、スムーズにレッスンを受講できるように、お子さまの隣についてサポートすることが必要かもしれません。
お子さまが恥ずかしがっていたら、講師と楽しく挨拶する様子を見せてあげると良いでしょう。
まとめ
今回は4歳のお子さまにおすすめの英語学習について解説しました。
4歳は、脳の認知機能も発達して、家の外でもたくさんの言葉を覚えて、大人ともコミュニケーションができるようになる時期です。
できることが増えたように見えても、まだまだ「お勉強」として英語を学ぶのに抵抗があるお子さまが多いでしょう。
大切なのは、親子で英語を楽しむこと。
まずは保護者さまがリラックスして楽しそうに英語に親しむ姿を見せてあげましょう。