英検が中学受験に有利に!主な優遇制度4パターンを詳しく解説!!
- 「中学受験を考えているけれど、英検を持っていると有利になるの?」
- 「英検を取得していると、どんな優遇措置が受けられるの?」
- 「英検と中学受験の関連性を知りたい!」
このようなお悩みはありませんか?
英検を受験することでお子様の英語力が客観的に測れるだけではなく、中学受験においても英検が活用でき、何かしらの優遇制度を設けている学校は多く存在します。
今回は中学受験を考えている方にとって必見の内容、英検が中学受験でどのように活用されているのかについて、主な4つの優遇パターンを紹介しながら具体的に解説いたします。
本記事を見れば、英検受験者が年々増えている理由もわかりますので、中学受験を考えている方はぜひ最後までご覧ください!
小学生が占める英検受験者数の割合
まずは英検受験者の中で、小学生が一体どれくらいいるのかについて見ていきましょう。
以下は、英検公式サイトに掲載されていた最新データを使って、2022年度実施分の志願者数に対するそれぞれの属性に対する割合を出してみたものです。
小学生以下 | 中学・高等学校(高専含む) | 大学(短大・専修学校含む) | その他 | 合計志願者数 | |
2022年度実施分 志願者数 | 524,833人 | 3,102,592人 | 54,624人 | 523,871人 | 4,205,920人 |
志願者比率 | 12.5% | 73.7% | 1.3% | 12.5% |
参照データの志願者数は実用英語技能検定(英検)の他に、英検IBA、英検Jr.を含んだ数字による算出にはなりますが、おおよその割合を把握することができます。
これによれば、7割を超える受験生が中高生であり、いかに英検が学生層から支持されている試験かがよく分かります。
中学受験の可能性がある小学生に関しても、全体の12.5%と高い数字が出ています。
また、直近5年間の英検累計志願者数を見ても右肩上がりとなっており、年々英検への注目度は高まるばかりです。
中学受験だけではなく、高校受験・大学受験においても英検取得による優遇が受けられるという背景もあり、英検受験者数は今後においても伸びていくのではないかと思われます。
下記コラムでは、中高生の英語力の推移を最新データを使って解説しています。
若い世代の英語力が向上していることがよく解りますので、ぜひ参考にしてみてください。
「【中高生は必見!】「英検3級・準2級・2級」のレベルや合格率など徹底解説!」はこちらから
【中学受験に活用】英検取得が活かせる4パターン
では、英検取得が中学受験において、どのような形で英検取得が活きてくるのでしょうか。
中学受験は基本的に国語・算数・理科・社会の4科目入試が主流となっていますが、最近は英語を試験科目に導入する学校も増えてきました。
また、実際に入試に英検を活用し、何らかの優遇制度を設けている学校も多いです。
細かい部分は優遇制度を設けている学校によりけりとなりますが、英検取得による中学受験への活用パターンは、大きく分けると以下の4つに分類することができます。
学校によっては複数の項目を掲げているケースもあります。
- 受験資格となる
- 学科試験が免除される
- 加点の対象となる
- その他
受験資格となる
まずは英検取得を受験資格(出願基準)としているケースです。この場合、学校側が提示する出願条件をクリアしていなければなりません。
学校によって基準とする級は異なります。
学科試験が免除される
「英検〇級以上取得者は英語試験を免除」といったように、学科試験等が免除されるケースもあります。
英検3級以上を掲げている学校が多いですが、設定している基準は学校によりけりとなります。
加点の対象となる
英検優遇措置の中でもっともよく見られるのが、英検取得を加点の対象としているケースです。
「英検5級で〇点、英検4級で〇点、英検3級で◯点」といったように、具体的な点数が明示されていることがほとんどです。
学校によっては加点ではなく英検取得級による保証点とするところがあったり、取得級の代わりにCEFR(セファール)〇〇以上などの、セファールを基準にしていたりと、こちらも学校によってさまざまです。
その他の優遇措置
数は少ないものの、英検取得をしていると入学金が免除されたり授業料が免除されたりと費用面での優遇を受けられるところもあります。
中学受験を控えている方は、必要な期日までに志望校が求める必要書類に間に合うように、試験計画を立てていくことも大事です。
ご自身の志望校の入試情報を早めに入手して、余裕を持ったスケジュールで英検に合格できるように準備していきましょう。
【中学受験に活用】英検何級から優遇が受けられるの?
英検がさまざまな形で中学受験に活用できることがお解りいただけたのではないかと思います。
ではいったい、英検何級以上から優遇が受けられるのでしょうか。
学校や入試枠によってもさまざまではありますが、結論から申し上げますと英検の場合3級から活用できます。
英検3級ですと加点対象となる学校がほとんどだと思いますが、取得級が上がれば加点数も上がりますし、加点対象が〇級以上と限定的になっている学校もありますので、より難易度の高い級を保有していることに越したことはありません。
とはいえいちばん大切なことは、ご自身が受験される学校に英検を優遇する制度があるのかどうかを把握し、その内容を時間に余裕を持って計画的に取り組むということです。
従来型の英検は、年3回の開催とスケジュールが決まっています。
英検3級以上の級を取得されたい方は、従来型英検と併用することで受験チャンスが増える英検S-CBT受験をうまく併用するなど、目標の英検級が取得できるように計画的に準備していきましょう。
英検S-CBTについて詳しく知りたい方は、以下コラムもぜひごらんください。
「英検S-CBTとは?申し込み方法からメリット・デメリットまで最新情報をまるっと解説!」はこちらから
このように、中学受験では英検優遇制度を活用することで、受験者側にとって負担なく有利に中学受験を進めることができます。
英語が得意である方や優遇制度を取り入れている学校を志望されている方は、英検取得の活用をご自身の中学受験に検討されてみるのもよいでしょう。
まとめ
本記事では、英検がどのように中学受験に活用できるのかについて、詳しく解説いたしました。
中学受験においては英検の取得が、以下4つのパターン「受験資格」「学科試験免除」「加点対象」「その他の優遇措置」において活用できます。
対象級や優遇範囲などの細かいところは学校や入試枠によって変わります。
もし志望校がこのような英検優遇制度を設けている場合は、ぜひ活用なさってください。
英検は、2024年度からは一部問題形式のリニューアル(英検S-CBTにおいては5月実施分から)がなされ、2025年度からは英検2級と英検準2級との間に新しい級「準2級プラス」が新設され、まさに英検は時代とともに進化を遂げています。
問題形式のリニューアル情報や新しい級については過去コラムでも触れていますので、ぜひご覧になってみてください。
「英検新設級(準2級と2級の間)導入と試験の一部リニューアル(新方式)を詳しく解説!」はこちらから
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