【英検3級】リニューアルされたライティング問題を過去問と解答例で詳しく解説!
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そんな方はいらっしゃいませんか?
英検3級から筆記試験にライティング問題が登場します。
実際の試験ではどんな解答が評価されるのか、実際気になるところではないでしょうか。
難しそうなイメージのあるライティング(いわゆる英作文)ですが、しっかりとした準備と対策さえすれば、ライティングは高得点をねらいやすい分野です。
本記事では英検3級を受験される方必見、最新の過去問を使用しライティングの問題と解答例を解説入りでお伝えいたします。
2024年度からスタートした問題形式リニューアル後の問題となっていますので、どうぞ最後までお見逃しなく!
英検3級ライティング概要
英検3級の試験時間は「筆記65分/リスニング約25分」で構成されるトータル約90分の試験です。
出典:一次試験「3級の試験内容」公益財団法人日本英語検定協会.英検.
英検3級は、2024年度からスタートした問題形式リニューアルの対象級です。
そしてライティング問題は、英検3級の主な変更点であると言えます。
具体的な変更点はと言えば、筆記の試験時間が50分から65分へ延長され、その分ライティングの出題が1題から2題に増えています。
3級における技能ごとの英検CSEスコアは550点と変わりません。
新しく出題されるタイプの問題のため、後述する「Eメール問題」ではどんなことが問われるのか、ぜひ念入りにご覧になってみてください。
問題形式リニューアルに関しては、過去コラムで詳しく解説をしています。
2025年度に新設する級「準2級プラス」も併せて解説をしていますので、ぜひご覧になってみてください。
「いつから始まる?|英検新設級(準2級と2級の間)導入と試験の一部リニューアル(新方式)を詳しく解説!」はこちらから
英検3級ライティング解答例
前述した問題形式のリニューアルによって、既存の「意見論述問題」に加え、新しく「Eメール問題」がライティング問題に追加されています。
大問4に「Eメール問題」大問5に「意見論述問題」が続きます。
最新の試験「2024年度第1回」の過去問から、実際の問題と解答例を見ていきましょう。
【ライティング解答例】大問4:Eメール問題
「Eメール問題」では、外国の友達から受け取ったEメールの返信メールの続きを、15語~25語を目安に解答欄に記載していきます。
出典:2024年度 第1回 問題冊子「3級の過去問・試験内容」公益財団法人日本英語検定協会.英検.
「Eメール問題」では、「内容・文法・語彙」の3つの観点で採点がされます。
受け取ったEメールに書かれている内容に沿った返信メールになっているかがポイントです。
友達のEメールに対応していないと判断されてしまえば、0点評価となってしまうので注意が必要です。
この点を踏まえた上で、「文法・語彙」上のミスもなるべく避けられるように英文を作っていきます。
分かりやすいように、原文Eメールの日本語訳をまずは見てみましょう(実際の問題には掲載されていないためご注意ください)。
【原文と日本語訳】
こんにちは!
Eメールありがとう。
聞いたよ、君の住む街にある美術館へ行ったんだって?君に質問があるんだ。美術館では何枚の絵画を見たのかい?それからどれくらいの時間そこにいたの?
君の友達、ジェームズより
ということで、今回の過去問では、下線部分のHow many~?とHow long~?の質問に対する具体的な解答を英語で記述する必要があります。
では、実際の解答例を見てみましょう。
【解答例】
I saw about thirty pictures there. I stayed there for two hours. I really enjoyed the museum.
出典:2024年度 第1回 解答「3級の過去問・試験内容」公益財団法人日本英語検定協会.英検.
【日本語訳】
約30の絵画を見てきた。2時間そこに滞在したよ。美術館をとても楽しんだよ。
この解答例を見ると一目瞭然、下線部の2つの質問に具体的に答え、かつ17語の回答からも目安の語数内(15語~25語)にきっちりと収まっていることが分かります。
質問に答えるだけだと、この場合目安の語数に到達しない恐れがあります。
解答例のように自分の感想を盛り込んでみるとさらに良い返信メールになりますね。
難しいことは書かなくてよいので、目安の語数を意識しながらシンプルに質問の答えと感想を入れるとよいでしょう。
また、スペル上文法上のミスを防ぐためにも、書きたい文章よりも書ける文章を意識すると高得点をねらいやすいとも言えます。
これらのポイントは次の「意見論述問題」にも通ずることなので、ぜひ覚えておいてください。
【ライティング解答例】大問5:意見論述問題
「意見論述問題」では、外国の友達からの質問に対し、25語~35語を目安に自分の考えとその理由2つを書くといった内容となっています。
「内容・構成・語彙・文法」の4つの観点で採点がされます。
出典:2024年度 第1回 問題冊子「3級の過去問・試験内容」公益財団法人日本英語検定協会.英検.
分かりやすいように、質問(QUESTION)の日本語訳をまずは見てみましょう(実際の問題には掲載されていないためご注意ください)。
【日本語訳】
あなたが宿題をするのに一番好きな場所はどこですか?
「意見論述問題」では、以下のような構成のもと文章を組み立てていきます。
- 結論(自分の意見)→理由1→理由2
具体的な例や説明を使って、2つの理由を簡潔に述べていきます。
では、実際の解答例を見てみましょう。
My favorite place to do my homework is my room. First, I can use my dictionary there when I do my English homework. Second, I like doing my homework in a quiet place alone.
上記解答例では、My favorite palace to do my homework is ~. で結論を最初に延べ、その後 First,~.で1つ目の理由を、Second ~. で2つ目の理由を述べており、総語数は34語となっています。
あらかじめ使えるテンプレートをいくつか用意しておき、どんな問題が来ても適切な受け答えができるようにしておくとライティング分野はむしろ得意分野にもなり得ます。
対策にはしっかりと時間を取り、自信をもってのぞめるようにしていきましょう。
まとめ
英検3級のライティングは、英語力を測る重要なパートです。
一次試験で問われる3技能(リーディング・ライティング・リスニング)全てをバランスよく解くことが合格の鍵であると言えます。
新しく出題される問題とともに、ライティング問題でしっかりとスコアを取れるように、しっかりと準備をしていきましょう。
本記事では主にライティングに焦点を当てた記事でしたが、英検3級全体については過去コラムにて詳しく解説をしています。
4級との違いを説明しながら、3級合格に効果的な勉強法も紹介していますので、ぜひ下記コラムもチェックしてみてください。
「【英検3級攻略法】合格に効果的な勉強法とは?英検3級と4級の違いについても徹底解説!」はこちらから
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