子供向け英語の図鑑で英語を学ばせる5つのメリット
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2020年より、小学校における英語学習が本格化し、これまでは対象外であった小学中学年から英語教育が必修化されました。
これに伴って、家庭での英語学習に悩む保護者の方も増えているように思われます。英語を学ぶ手段や英語に触れるための方法はたくさんありますが、その中でも「英語で書かれた図鑑」(動物図鑑、植物図鑑、車図鑑etc)を活用することは簡単に採り入れられる方法としておすすめです。
そこで今回は、子供の英語学習に英語の図鑑を活用するメリットお話ししたいと思います。
図鑑を活用する5つのメリット
1. イメージと言葉を結びつけて覚えられる
図鑑は写真やイラストが豊富であるというのが大きな特徴です。このことは、英語をはじめとして語学を学ぶ際には効果を発揮します。
単語を見て意味が分かるようになる、例えば、「cat」という単語が「猫」であるということを覚えることも大切ですが、使える言葉にしていくためには、イメージと単語の文字、そして音が連動していくことが大切です。
なので、子供の英語の教材は文字だけより音声付き、音声だけよりも画像付きのものがより好ましいです。写真やイラストが多用されている図鑑の場合「音」の部分に関してはカバーすることができませんが、画像ついてはリアリティのあるものが多く、本物を見ることに近い効果が期待できます。
2. 文字メインのものよりもとっつきやすい
大人の英語学習のやり方として「英文をたくさん読む」ことも必要なので、教材としは、洋書や英字新聞が挙げられます。
しかし、とっつきにくさがあることは否めません。特に、英語を始めたばかりで知っている単語が少ない場合や、文の構造についての知識等、基礎的な文法知識がないと読み続けるのは苦痛です。
その点、辞典では写真やイラストが多用されていますから、心理的なハードルは下がりますし、挫折せずに継続できる可能性は格段に高くなります。
子供の場合も同じことが言えます。
子供向けに書かれたやさしい内容の本もありますが、子供や親がよほど英語に慣れていないと忍耐強く読み進めていくのは相当たいへんなはずです。
文字だけで構成されているものですと、分からない単語が出てくると投げ出してしまうことも少なくありませんが、辞典ですとイラストや写真などから内容を推察することは比較的容易です。
また、子供の場合、スペルを字の形、文字の並び方で視覚的に記憶してしまうことも往々にしてあるため、辞典の写真とその説明などを繰り返し見ているだけで単語を覚えてしまうことも珍しくはありません。
3. 興味のある分野のものを選びやすい
辞典の良い所は、興味のあるものが集まっていることです。
市販の英語教材の場合、内容は決まってしまっています。内容が異なるパターンがいくつもあり、読者の興味に応じて選択できるというものではありません。
学習のテーマに興味が持てないと覚えたいというモチベーションも高まりませんし、実際なかなか頭に入らないものです。興味がある内容であることは本当に重要です。
この点に関して、辞典であれば興味のある分野の情報が集まっているのでいいですね。
日本国内で出版された英語で書かれた辞典はそもそも数が少ないのですが、海外のものに目を向ければ多くのものがあります。
4. 親も一緒に学習できる
辞典のいい点として、親も子供と一緒になって英語を学ぶことができることが挙げられます。一緒に辞典を見ることで、親の英語の学び直しのにもなります。
知りたいことが会った時に辞典を見ることで、日常的に英語に触れる環境を作ることにも繋がりますね。
その際に注意したいのは、子供が英語に対するマイナスのイメージを持たないよう気をつけること。
例えば、「英語は難しいもの」というイメージが植え付けられてしまうと、英語を楽しんで学び続けることを負担に感じてしまいます。これは親御さんを始めとした周りの大人が持つ英語に対するイメージが子供に影響することも多いのです。
お子さんが英語を学機会に親も楽しんで参加し、英語学習の楽しさを再発見するというのは効果的です。
子供向けの英語の辞典の場合、使われている語彙も難易度の低いものが多く、文章も簡単なものが多いので、大人が学び直すための素材としても頼もしい存在となってくれるはずです。
5. 将来の英語学習に役立つ
現在は小学校5年生になると英語は「教科」として扱われ、成績がつくようになります。それは今までの英語活動とは異なり、ペーパーテストが行なわれたりするということもあるということです。
今後、読み書きよりも、「話す・聞く」にシフトしスピーキング能力が重視されていく可能性は大いにありますが、そうだとしてもペーパーテストがまったくなくなることは考えられません。
また、小学校を卒業しても中学高校そして大学受験と英語学習は続いていきますが、やはり読み書きは欠かせないものです。
辞典で文字に多く触れることは、学校の勉強として考えた時に読み書きに抵抗がない、苦手意識がないことは大きなアドバンテージになります。
早くから英文に慣れておくことは大きなメリットがあります。英文を読んだことがある、英語で書かれた文章を自分も理解することができるという成功体験は大きな自信になっていきますから、英文に触れる時の心理的なハードルはグッと下がるのです。
辞典など本のデメリット
英語の辞典を英語学習に活用するのは、いくつものメリットがありますが、同時にデメリットも存在します。
それはやはり「音」の問題でしょう。
そこで使われている単語について、読み方や正しい発音が分からない場合には間違って覚えてしまったものはなかなか修正が難しいものです。
もちろん、保護者が英語力を有していて正しい発音の指導に自信がある場合、また、身近に発音の指導をしてくれる人がいる場合などは問題がありませんが、どうしても、この点に自信がないという場合、辞典という形態にこだわらずにCD付きの絵本などを選ぶのが良いかもしれません。オンラインのレッスンで先生に教えてもらうのも良いですね。
さいごに
この記事では、子供の英語学習に英語で書かれた辞典を活用することのメリットとデメリットについてお話ししました。
ご紹介した通り、辞典で英語に触れることにはたくさんのメリットがあります。家庭で英語に触れることは大切です。そのための一つの手段としてぜひお子さまの興味のあるもの英語で書かれた辞典を手に取ってみてはいかがでしょうか。
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Yumeさん
【経歴】
・2015年から現在まで、英語教師として英語塾で勤務中。
・その他、日本語記事の英語への翻訳、英語記事の日本語への翻訳を行う。
・パートナーが外国人であり、近々オーストラリアへ転居予定。
【英語のスキル】
・英検準1級
・TOEIC平均800点以上