【小学生英語】おうち英語・自宅学習のコツ
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2020年度、小学校で新学習指導要領に基づく新課程がスタートし、
- 3・4年生は週に1回の外国語活動
- 5・6年生は週に2回の英語の授業
が行われるようになりましたね。
2021年度は中学校、そして今年2022年度は高等学校で、新学習指導要領が施行されました。
2022年度より、小・中・高で「使える英語」への改革が揃ったことになります。
現在中学生は、英語の授業をオールイングリッシュで受けています。
生徒からの質問も基本的に英語です。
学習範囲も拡大し、覚えなくてはならない単語数は、改革前の2倍になりました。
高校生は現在、難易度の高いディベートや意見の発表をする機会が増えています。
何だか大変そうですね。
この流れについていくためには、小学生のうちにたくさんのインプットをして、英語4技能の基礎を固めておく必要があります。
そしてある程度「自分の意見を英語で話せる」状態が望ましいでしょう。
自分の意見を英語で話せる状態とは?
- 単語やフレーズを知っているだけでなく、使える
- 英語の文の作りが分かっている
- 相手の話している内容が聞き取れている
小学生は認知学習能力が高まる時期です。
おうち英語学習で、「話せるようになる為の学習」に力を入れてみませんか?
今回この記事では、小学生が自宅で出来る英語学習のコツを、4技能別にお伝えしていきます。
おうち学習で英語の基礎を固め、話す力を付けていきましょう!
【小学生】おうち英語・自宅学習のコツはコツコツ
英語の学習には「継続」が欠かせません。
毎日「10分」でもコツコツと取り組むことが大切です。
始めはお子さまが興味関心のある、英語の学習から始めると良いでしょう。
3週間続けば習慣になります。
親が強制すると、自ら進んで学習をする子供にはならないので、注意が必要です。
英語を学ぶと見える「明るい未来」を見せてあげることで、英語を学ぶ動機付けになるでしょう。
語学を習得するには、環境と動機付けが重要なポイントです。
語彙力を身に付けることから始めよう!
「英語の勉強をしてね!」といきなり英語の番組を見せられても、小学生の場合、分からなければ楽しくありません。
分からなければ、ストレスを感じることでしょう。
これが、日本語も良く分かっていない幼児期の子供と違うところです。
小学生は、聞いたら分かるようになるための学習から始めることが大事です。
まずは知っている語彙を増やしていきましょう。
聞いて分かる単語が増えれば増えるほど、聞く力が向上します。
たくさんの「聞いて分かる」単語やフレーズを増やしていきましょう!
自宅学習のコツ「英語4技能の育成方法」
4技能を学ぶ効率のよい方法をご存知でしょうか?
それは、「聞く」⇒「話す」⇒「読む」⇒「書く」の順番で学習をスタートすることです。
これは、赤ちゃんが母国語を覚える過程であり、無理なく自然に言語を習得する方法、「母国語教授法」によって奨励されている順番です。
脳の優位性も関係しています。
子供の脳は、「イメージ」でとらえる右脳から、「記憶を積み重ねて全体をとらえる」左脳の働きへと変化していきます。
よって「読み」「書き」「文法」などの学習は学齢が上がるにつれ、スムーズになるようです。
お子さまの成長に合わせて学びの割合を変えていくとよいでしょう。
英語4技能①自宅で「聞く力」を育てる学習のコツ
英語と日本語では、言葉のもつ音とリズムが全く異なります。
英語は、音の強弱や抑揚のある言語です。
また、2つの単語がつながって音が変化する「リンキング」があるため、これに慣れる必要があります。
例えばハムエッグを英語では“ham and eggs”といいますが、リンキングするので、「へメンネッグス」のように聞こえます。
これらを聞いて分かるようにするには、たくさんの英語を聞く必要があります。
分かる単語が増えてきたら、英語をたくさん聞きましょう。
英語の学習が習慣になれば、英語の番組にも興味を持ってくれるはずです。
- アニメ
- 映画
- ビデオ
- YouTube
などでお子さまのお気に入り番組を探してみてください。
お子さまが見て楽しい英語の番組を「繰り返し」見せることをお勧めします。
繰り返し見ることで、「知っている、わかる」から「使える」に能力が拡大されます。
繰り返し見ることで、英語の語順にも慣れ、英語脳が育成されます。
繰り返すがポイントです。
音楽を聞き流すのも効果的です。
英語の音と、リズムや強弱、つながる音が自然に身に付くでしょう。
歌うことで、英語を話す時に必要な口周りの動きも鍛えることができます。
休日などまとまった時間が取れる時は、知っているストーリーの映画(DVD)などを英語で見ると良いでしょう。
ナチュラルな会話のスピードが体感できる良い教材になります。
英語4技能②自宅で「話す力」を育てる学習のコツ
「英語を話す」って難しいですよね。
なぜ難しく感じるのでしょうか?
それは、英語と日本語が「かけ離れた言語」だからです。
先ずは文章の語順を体得することから始めるとよいでしょう。
語順が身に付いてきたら、実践で練習する機会を設けましょう。
ここでは「話す力」を育てる3つの学習法をお伝えします。
①動詞+名詞で文章を作る
動詞+名詞で文章を作る
- play soccer.
- study English.
- read books. etc..
文章を発展させていく
- play soccer.
- I play soccer.
- I don’t play soccer.
- Do you play soccer?Yes, I do. / No, I don’t.
- When do you play soccer? etc..
必ず、「声に出すこと」を徹底してください。
フラッシュカードがあると、たくさん応用して文章を作る勉強になるでしょう。
動詞+名詞のカードを床に並べてカルタ取りをすれば、楽しく学習できますね。
②会話表現をたくさん聞いて、真似をして話す
話す力を育てる為には、「会話」のやり取りが書かれている教材を使用しましょう。
たくさんの会話表現を聞いて、繰り返し真似をすることで、使えるようになります。
(会話の意味が分かっている必要があります)
例文を参考に、自分のことを話す練習をするのも良いでしょう。
英語のリズム、音の強弱、抑揚を意識して真似して発話することで、口周りの筋肉が鍛えられ、英語を発話しやすくなります。
③実際に英語を話す人と話す
実際に話すことが話す力を育てます。
語学習得の成功者は、コミュニケーション能力が高いと言われています。
オンライン英会話などを上手に活用して欲しいと思います。
その際、間違いを恐れず楽しむことが大切です。
「分かる、伝わる」が学習のモチベーションになるでしょう。
英語4技能③自宅で「読む力」を育てる学習のコツ
ある程度単語が読めるようになったら、文章を読むことにチャレンジしてみましょう。
シリーズもので、CD付きのストーリーブックは読む練習に最適です。
薄いので短時間で読めますし、達成感もあります。
繰り返し読むことで英語の語順が身につき英語脳が育成されます。
導入の仕方
- 本を見ながら聞く
- 聞きながら、文字を指で追う(指追い法)
- CDの後を追いかけて読む
- 読める所は一緒に読む
- 一人で読む
初めは、おうちの方と一緒に取り組んでみてください。
文章の意味は最初から全部分かっていなくても大丈夫です。
意味を推測しながら文章が読めるようになることを、目標にしてみましょう。
始めは全く読めないお子さまでも、何度も文章を聞いて指追いをするうちに、少しずつ読めるようになっていきます。
単語以外にもサイトワード(※)を覚えるとどんどん文章が読めるようになるでしょう。
※サイトワード [sight word] とは、よく目にする単語のこと。
ex. I, my, me, these, their, what, do, does, etc..
英語4技能④自宅で「書く力」を育てる学習のコツ
「単語は繰り返し書いて覚える」
そのように指導されてきた保護者さまもいらっしゃるかと思います。
書いて覚えるは基本的な学習法ですが、phonicsの知識があると習得が早くなります。
phonics(フォニックス)とは、アルファベットの文字が持つ音を学ぶ学習法です。
学習すると、聞いた音で推測し、単語を書くことができるようになります。
例えば
Dは「ドゥ」
Oは「オ」
Gは「グ」
という音を持っています。
“dog”と聞いて、[dog]と書けるようになります。
全てがルール通りではありませんが、読み書きの手助けになるでしょう。
文章を書く場合、始めは文章を真似て書くことから始めましょう。
文章を書くルールが身につきます。
- 文章の最初の文字は大文字で始める
- 文章の最後はピリオド(.)で終わる
- 単語と単語の間は間隔を開ける
など
テキストやドリルで学習すると、達成感がありますね。
文法を学習して、文の作り方が分かるようになれば、自分の考えを書くことができるようになるでしょう。
最後に
小学生の「おうち英語・自宅学習のコツ」をお伝えしてみました。
話せるようになる為には、4技能をバランス良く付けることが大事です。
毎日少しずつ、なんらかの学習で英語に触れることを習慣にして欲しいと思います。
小学生のうちに英語の基礎を固めることができれば、中学、高校の授業でも活躍することができるでしょう。
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