小学生の英語勉強で役立つノートの書き方を徹底解説!
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小学校で子供が英語を勉強する時代が到来しています。
しかし、勉強の方法やノートのまとめ方がわからない方、もっと効率良く勉強できるノートの作り方を知りたいという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回は小学生向けに、英語のノートの書き方をご紹介します。
小学生の英語授業、何を勉強するの?
2020年より、小学校の英語教育が本格的に義務化されました。
小学3年生から授業が設定され、小学5年生からは成績がつきます。
小学校中学年
文部科学省の学習指導要領によると、中学年(3・ 4年生)は「話す」「聞く」を重点に置き、異文化理解や外国語でのコミュニケーションの楽しさを学ぶ授業になっています。
音声から入る英語学習を重んじていて、ダンスや歌がメインの内容になる事を想定しています。
まずは楽しむことから英語学習を始める、という考え方です。
小学校高学年
高学年(5, 6年生)は引き続き「話す」「聞く」に重点を置きつつ、「読む」「書く」の内容が加わります。
さらに慣用表現などを含む600-700語の単語の習得が目標とされています。
「書く」に関しては、アルファベットをノートに書くところから始まり、音声で慣れている基本的な表現を書けるようになることが目標です。
したがって、高学年からはノートを使った勉強が必要になってきます。
ただし、小学校では文法は教えないことになっています。
中学校からの英語学習にスムーズにつなげるために、読み書きの下地も作っていく、という段階です。
学習効率をあげるノートの作り方
ノートの作り方ひとつで勉強の習慣を作ることができます。
小学生の間に、勉強の習慣を身につけておきたいですね。
一般的に、ノートをどのように作ると学習効率を高めることができるかをご説明します。
書き方をルール化
整理されたノートを作ることは、復習の習慣づけに役立ちます。
見直しやすいノートを作ることで、授業の内容を思い出しやすくすることができます。
以下に具体的なノート作りの鉄則をあげます。
①日付、教科書のページを書く
日付、ページを記載すると、復習するとき見直しやすいだけでなく、日記のように学習記録として振り返ることができます。
「こんなに勉強してきたんだ」と達成感を得られ、学習意欲を高める効果があります。
②大事なところを目立たせる
自分で大事なところを考えてマークするので理解を深めることができ、大事なところが目に入りやすくなるので復習の時間も短縮できるはずです。
反復練習しやすくなります。
③丸写しではなく、ポイントを書き足す
教科書や黒板の丸写しでは自分のつまづきや興味を持ったところ、疑問が後からみてわからなくなってしまいます。
ポイントや疑問をメモしておき、わからないところを後から見直す癖、復習する癖をつけましょう。
インプットとアウトプットの繰り返しで長期記憶に結び付けるのです。
色は赤、青、黒の3色
ノートに色が多すぎると、本当に重要なところがわからなくなってしまいます。
色は三色くらいに絞り、ノートを作ることに凝りすぎて時間を割きすぎないことも重要です。
英語ノート書き方のポイント
小学生の英語学習で、ノートの書き方に特に重要な点をご説明します。
英語のルールに慣れる
英語には、英語独特のルールがあります。
- 音と字が一致している事
- 独特の4本線の中に入れて書く事
- 一つの字が複数の音を持っている事
- 行がまたがった時に単語を切らずに書く事
などです。
まずはそのルールに慣れることが重要です。
慣れないうちは大きめの罫で、大きく行を使って書くことがポイントです。
最初のノートは、1ページに8段ほどのノートを購入されることをおすすめします。
高学年になって慣れてくれば、10段程度のノートでも書けるようになるでしょう。
余白を十分にとる
先述したように、丸写しではなくポイントや和訳、関連表現などをノートに途中でどんどん書き込む学習が効果的です。
そのために、ノートには余白をしっかり残す事が重要です。
授業やドリルの内容にもよりますが、一行おきに使用する方が、余裕をもってノートを作れるかもしれません。
ここで、小学生の英語ノートのおすすめをいくつか紹介いたします。
①キャンパスノート(用途別)真ん中が広い英習罫 英習罫8段
小学生で慣れない子でも小文字が書きやすいよう、真ん中の線が広めにとってあり、幅の比が2:3:2となっている英習罫です。
表紙もシンプルで使いやすいデザインです。
参考URL: 用途別キャンパス|コクヨ ステーショナリー (kokuyo-st.co.jp)
②小学生の英語ノート179×126mm 英習罫 5段
こちらのノートも、真ん中の段が広めにとってあり、小文字が大きく書けます。
さらに、一般的な学習帳の半分のサイズであり、単語帳を分けて二冊持つ時にも便利です。
表紙にはかわいい動物とアルファベットが書いてあって、英語に親しみやすく、勉強にもやる気が出そうです。
参考URL: 小学生の英語ノート 179×126mm 英習罫 5段 | 日本ノート株式会社 (nippon-note.co.jp)
単語帳を別につくる
先述したように、高学年では600-700語もの単語や表現を学ぶ予定です。
このような多数の表現を学ぶのに、授業のノートだけでは整理するのが難しいと考えられます。
単語帳は別に作ったほうが、効率よく勉強できるでしょう。
例文を目立たせる
文部科学省の学習指導要領によれば、小学校高学年では、音声で親しんだ慣用表現を読み書きに結び付け、身につけていくことを重要視しています。
基本的な構文を覚えて応用させる考え方は、その後の中学英語・大学受験にも応用の効く学習方法です。
また、英会話でも慣用表現を使いこなすことが重要です。
ですから、例文や繰り返し使う慣用表現をノートの中で目立たせる、浮き立たせることが効果的です。
以下のように
- 重要な例文を見開きの左に集める
- ノートの上下で分けて下に集める
など場所を区切ってもよいですし
- マーカーで線を引く
- マークをつける
などで目につきやすくするのもよいでしょう。
ノートの書き方の一例をお示しします。
8段の罫のうち、下3段を例文と単語のまとめに使用した例です。
英語ノートを使った勉強のポイント
では、このように作ったノートでどのように勉強するのがよいのでしょうか?
ノートを生かした勉強法をご紹介します。
フォニックスを意識して音読しよう
小学校中学年で「話す」「聞く」から英語学習が始まるように、英語の勉強において音に慣れる事は非常に重要で多くの方がつまずくところの一つです。
学習要領では小学校でフォニックスを勉強する事を想定していませんが、フォニックスを意識した音読が非常に効果的です。
アルファベットごとに音が決まっており、組み合わせるとどのような発音になるかを身につける機会になると考えられます。
重要な構文は繰り返し音読しましょう。
語順に注目して例文を読もう
小学校では文法を教えないという方針ですが、英語と日本語の語順の違いも、つまずきの多いポイントです。
日本語で主語と述語を理解できる方であれば、主語、動詞で色わけするなどすると、日本語と英語の語順の違いを視覚的にとらえられ、有効な勉強方法になります。
語順を意識して文を書くことに慣れていけば、中学校の英語学習に入ってもスムーズに移行していけるでしょう。
英語ノートの書き方を学んで小学生も効率的に勉強しよう
「話す」「聞く」で始まる小学校英語ですが、高学年になるとアルファベット、単語、文と「書く」勉強が始まります。
効果的にノートを使って勉強し、中学校の英語学習にスムーズにつなげていきましょう。