日本の学校では教えてくれないネイティブ日常英語フレーズ
- カテゴリー
- 英語コラム
皆さんは、
「How are you?」
と聞かれたら
「I’m fine thank you」
と学校で習いませんでしたか?
実は「I’m fine thank you」はネイティブではあまり使わないフレーズなのです。
このように、日本では習うのに現地ではあまり使われていない日常英語は、意外と多いことをご存じでしたか?
日本の形式的な英語のフレーズは、意味自体は間違っていなくても、ニュアンスが堅すぎたり、逆にストレートすぎたりすることがあります。
場合によっては、相手を不快な気持ちにさせてしまうこともあるようです。
せっかく覚えるなら、実践的な会話を身に着けて気持ちよく会話したいですよね。
ここでは学校で習わない、よりネイティブな英語表現を紹介していきます。
ネイティブな日常英語を学ぶことにより、留学生や現地の人との会話もスムーズになります。
まずは普段の生活の中でよく使う短いフレーズから覚えていきましょう。
朝の支度フレーズ
- Are you ready? 準備できた?
- I have to get ready. 支度しなきゃ!
- I have to wash my face. 顔を洗わなきゃ!
- I have to get dressed. 着替えなきゃ!
- I have got bed head. 寝ぐせついちゃった。
- I can’t be late. 遅れるわけにはいかない。
- I’m going. 行ってきます。
- It’s so good! おいしい!
- I’m going to brush my teeth. 歯磨きしよう。
<get ready>は用意をするという行為を表します。
<get resdy>+<for ~.>で、「~の支度をしなきゃ」と表現できます。
例:I have to get ready for school. (学校の支度をしなきゃ。)
<get dressed>は身支度をするときに使えます。
dressedとついていますが、フォーマルな服装を指すわけではありません。
「いってきます。」は日本でしか使わないあいさつで、英語には直訳できるものがありませんが、一般的には<I’m going.>で「行ってきます。」と同じ表現になります。
学校生活で使うフレーズ
- May I ask you something? 質問してもよいですか?
- Can you show me the textbook? 教科書見せてもらってもいい?
- I have no idea. わかりません。
- Can you get me that (pen)? (ペン)を取ってくれる?
- The (first) class is (English). (1)時間目は(英語)だ。
- Tell me too. 私にも教えて。
- Let’s make up. 仲直りしよう。
- Why is that? なぜですか?
- Are you all right? 大丈夫?
<May I ~?>は、目上の人に対して使う丁寧な表現です。
<Could you ~?>は丁寧な言い方です。
<Can you ~?>はカジュアルな言い方で、友達に対して使うことが多いです。
<I have no idea.>は、人に意見を聞かれたり、答えがわからなかったりするときに使います。
<No idea.>だけでも覚えておきましょう。
ちょっとした一言
- Good for you! よかったね!
- Got it. わかった/理解した
- I can’t wait. 楽しみ。
- I’m jealous. うらやましい。
- No way! まさか!/信じられない
- What’s wrong? どうしたの?
- What do you think about it? 君はどう思う?
- It’s going to be OK. なんとかなるよ。
- Don’t worry about it. 気にしないで。
- What a pain! めんどくさい!
<I got it>は、直訳すると「理解できた」という意味になります。
<Do you understand?>と聞かれた時は<I got it.>と答えるのが自然です。
<I can’t wait>は、<wait>=待つ すなわち、「待てない程楽しみ」という意味の表現になります。
<Don’t worry about it.>は、何かを心配している相手、もしくは謝罪している相手に対して使います。
このフレーズは、使い方の幅が広いため覚えておきましょう。
<No way!>の使い方は他にも、(絶対イヤ/すごい!/方法がない)という意味でも使います。
よく外国の映画にも出てくるフレーズです。
あいさつフレーズ
- How’s it going? 調子どう?
- Hey! what’s up. 調子どう?
- Morning! おはよう!
- I’m good. 元気です。
- good.You? いいよ。君は?
- See you later. またね。
<How’s it going?>より<Hey! what’s up>の方が、よりカジュアルです。
<Morning>は、<Good>をつけるとより丁寧ですが、Morningだけでも使うことが多いです。
<I’m good>の後に<Thank you.>をつけると更に印象が良くなります。
<Good bye.>はよく使いがちですが、「もういつ会えるか分からない」場合によっては「もう会わない」という表現が強いため、普段の挨拶としては使いません。<See you later.>を使いましょう。
<See you>を使ったあいさつ
- See you tomorrow. また明日。
- See you next week. また来週。
- See you again. また会いましょう。
- See you soon. またね。
間違いやすい日常会話フレーズ5選
『退屈だ。』
○ I’m bored.
× I’m boring.
よく後者の方を使いますが、<boring>は
The movie is boring.=「あの映画はつまらなかった」のように使います。
I’m boring.=「私は退屈な(つまらない)人だ」という意味合いになってしまいます。
ただ退屈である状態を表したい時は、感情に使う<I’m bored.>を使いましょう。
『トイレにいきたい。』
○I need to go to the restroom.
×I want to go to the restroom.
「行きたい」と表す時には<I want>と習いますよね。
しかしトイレの場合は願って行くのではなく、必要に迫られているという意味ですので、<I need >が正解です。
また、トイレには言い方がいくつかあります。
restroom…アメリカでもイギリスでも使う一般的な言い方です。
bathroom…アメリカはユニットバスタイプが多いため、bathroomということもあります。
『病院に行こうと思う。』
○I’m going to see a doctor.
△I’m going to the hospital.
後者でも間違いではないですが、外国の場合hospitalというと、大きい総合病院をイメージします。
民間の小さな病院を受診するつもりの時や、軽いけがや病気であれば、「先生に診てもらいたい」という意味の<I’m going to see a doctor.>の方がナチュラルです。
『名前を教えてほしい時』
○May I ask your name?
△What′s your name?
名前を聞くときに定番の<What′s your name?>ですが、聞き方がストレートすぎてしまい、初対面や目上の人には適しません。
<May I ask your name?>(あなたのお名前を聞いても良いですか?)と聞くのが一般的です。
『聞き取れなかった時』
○Sorry?/Could you say it again?
×What?
先生や友達の言葉が聞き取れなった時、「え、何?」と聞き返しますよね。
英語でそのまま<What?>と言ってしまうと、態度が悪いと捉えられて、印象がかなり悪くなってしまいます。日本でいうところの「は?」のようなものです。
聞き取れなかったのはこちらの方なので、聞き返す時には<Sorry?>というのが正しいでしょう。
ネイティブ会話:例文紹介
- How are you? 調子はどうですか?
→I’m good.Thank you. 元気です、ありがとう。
→Good.you? いいよ。君は?
- I’m sorry. I’m late. 遅れてごめんなさい。
→Don’t worry about it. 気にしないで。
- You look sad today. What’s wrong? 今日は悲しそうだね。どうしたの?
→Nothing. But thanks. 何もないよ。ありがとう。
- Are you ready? 準備はできた?
→Yes. I’m ready. うん。できたよ。
→I’m not ready yet. まだ準備ができていないよ。
- Do you know how to solve this question? この問題の解き方わかる?
→I have no idea. 全然わからないよ。
- Can you get me that book? 本を取ってくれる?
→Here you are. はい、どうぞ。
→Thank you. ありがとう。
- Why don’t we have lunch together? ランチに一緒に行きませんか?
→No way! 絶対にイヤよ。
- I did it!won the tournament. やったー!大会で優勝したよ。
→No way!good for you! すごい!よかったね!
- I’ll be there soon. もうすぐ、そちらに行きます。
→I got it. 了解です。
まとめ
学校で学ぶ表現とは、少し違ったフレーズが多く出てきたと思います。
全てではありませんが、せっかく苦労して学んだ英語が、実際使われていないなんて悲しいですよね。
しかし、そのことを知っているだけでも一歩前進です。
日常シーンでよく使うネイティブな英語を、普段から意識して使うことにより、構えず自然と言葉が出てくるようになります。
毎日1フレーズずつでも覚えていくことで、コミュニケーションの幅がどんどん広がりますので、ぜひ活用してみてください。