【効果倍増!?】ノートと単語帳で英単語をスイスイ覚えよう
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英語の勉強を始めたら、どうしても避けられないのが英単語の暗記です。
- 英語の暗記ってどうするの?
- 単語帳やノートって作り方がわからない。
そんなお子さまのためにも、今回は英単語の覚え方についてお話します。
効率的な暗記方法って?
「単語の暗記」と聞くと、真っ先に思いつくのがフラッシュカード、という保護者様も多いのではないでしょうか。
もちろんフラッシュカードは、英単語を暗記するためのマストアイテムです。
そして実はそのフラッシュカードと一緒に使えば効果が倍増すると期待されているアイテムがあるのです。
それが「ノート」です。
ノートを上手く活用すれば、フラッシュカードだけで単語を覚えるよりも早く正確に単語を覚えられると言われています。
皆さんは、「エビングハウス忘却曲線」を聞いたことがおありでしょうか。
エビングハウスの忘却曲線とは、ドイツの心理学者であるヘルマン・エビングハウスが提唱した、人間の記憶力に関する考え方です。
それによると、復習をしない場合、勉強をしても、人は1時間後には75%近くを忘れ、1か月後には約80%を忘れてしまうとのことです。
そしてその「簡単に忘れてしまう記憶」のことを「短期記憶」と呼んでいます。
それに対して、母国語のように、しばらく使わない単語や漢字でも覚えていられるものは「長期記憶」と呼ばれています。
言語は単語や文法などを記憶しておいて、必要な時に使うものですから、当然「長期記憶」が重要になりますね。
それでは、勉強する内容を長期的に記憶するにはどうしたら良いのでしょうか。
それは、「復習」をすることです。
一定の期間を置きながら何度も復習を重ねることで、短期記憶から次第に長期記憶に移行していくのです。
英単語を覚える際、短期記憶に強いのはフラッシュカード、長期記憶に強いのはノートです。
英語学習に取り掛かったら、両者の強味を活かして英語を効果的に覚えられるようにしましょう。
英単語の覚え方
では具体的に、どうすればノートとフラッシュカードを有効活用することができるでしょうか。
まず最初は、なるべく薄いノートを使って、お子さまに達成感を得てもらいましょう。
また、お子さまが未就学児の場合は、いきなり英単語の暗記に進まずに、まずはフォニックスから始めることをお勧めします。
フォニックスについては次の章で詳しく扱います。
【英単語を覚える順序】
- 覚える単語が含まれた「英文」と単語用のイラストや写真を用意する
- ノートに英文を書く
- ターゲットの単語をフラッシュカードに書く
- ノートとフラッシュカード、両方を暗記する
- 定期的に復習をする
上記を繰り返すことで、単語を長期記憶していくことになります。
ノートに英文を書く理由は、英単語はストーリーに紐づけたほうが記憶に残りやすいと言われるためです。
単純に「りんご/ apple」だけをフラッシュカードで覚えるよりも、”This is an apple.”という文章をまるごと覚えたほうが、結果的に英語力が向上するということです。
なお、ノートの上部には、最初に英文を書いた日を初日として、3日後、1週間後、1カ月後、3カ月後、と定期的に復習をして、その都度日付を書き足すようにしましょう。
以下は単語を暗記するときのポイントです。
1. 一度に覚える単語は少なくする
一日5単語、1か月で30単語など、少ない個数をクリアさせて達成感を持たせましょう。
お子さまが飽きたり英語が嫌いになったりしないためにも、勉強を押し付けたり無理なノルマを課したりしては逆効果になります。
2. 音読とセットで勉強する
英単語を覚えるときは、体の感覚をフルに使って覚えましょう。
ひとつの単語を、耳で聞き、目で見て、声を出して、手で書く。
多くの感覚とリンクさせることで記憶力を刺激します。
3. アプリを利用する
単語を覚えるのは、地味で単調な静的作業になります。
お子さまのモチベーション維持のために、時には、ゲームや動画を使って動的アプローチをすることもひとつの方法ですよ。
何度も繰り返す通り、単語の暗記は地道な作業です。
英語の勉強は難しいと聞きますが、実は、暗記自体は特に難しい作業ではありません。
本当に難しいのは「継続する」という作業のほうなのです。
お子さまのために保護者様ができることは「がんばらせない」ことです。
語学は根気、どれだけ継続できるかがポイントです。
たとえ1年地道にがんばっても、勉強の継続を3カ月さぼるとせっかく覚えた英語があっという間にできなくなってしまい、また最初から、という事態になりかねません。
英単語とフォニックス
フォニックスという言葉を耳にしたことがある保護者様も多いのではないでしょうか。
実は、フォニックスを知っていると、単語を覚えるのにはとっても便利なのです。
このフォニックスは、日本では一般的に発音のための勉強と言われがちですが、実際には、英語圏の子どもたちが、幼稚園やプレスクールが始まった頃から習い始める「読み書きに関するメソッ」、つまり日本の子供たちの「あいうえお」の勉強と同じなのです。
例えばお子さまが、”car”という単語を聞いたとき、アルファベットだけを覚えていると、どうしてC(シー)・A(エイ)・R(アール)が、「カー」となるのか分かりませんよね。
実は、各アルファベットには「名前(エイ、ビー、シーなど)」と「音(ア、バ、クなど)」が存在していて、フォニックスはその「音」の方を習います。
フォニックスを習うと、6-7割りの英単語が耳で聞いただけで「知らなくても書ける」と言われます。
英語の単語を知らないのに書けるなんて、それってすごいと思いませんか?
もちろんQQキッズにもフォニックスのレッスンが用意されています。
うちの子はまだ単語を覚えるには早すぎる、と躊躇している保護者にも、アルファベットをひとつずつゆっくりと教えるフォニックスはお勧めです。
単語ノートと単語帳の作り方
英単語の暗記にしても、フォニックスの読み書きにしても、単語帳とノートの作成は、記憶力向上の大きな助けになります。
これから実際の単語ノートとフラッシュカードの作り方例をご紹介しますが、ひとつだけ注意点があります。
あくまでも勉強の主役はお子さまです。
単語ノートと単語帳はお子さま自身が作成するようにしてください。
保護者様は、イラスト素材を集めるなどのサポート側に徹して、アイテムの完成を見守るようにしましょう。
また、よくあるご質問で、大文字と小文字はどちらが先がいいのか、また、複数形と単数形はどうすればいいのか、などがあります。
英文は、小文字を読む機会が圧倒的に多いため、まずは小文字に慣れることをお勧めします。
ただし、不自然に小文字を使わず、文頭や地名で確実に大文字を使う場合は、迷わず大文字を使ってください。
冠詞や複数形に関しても、英語を話すときは避けては通れないものですので、下手に隠そうとせず、正確な英語を勉強してもらいましょう。
お子さまの疑問に答えられる自信がない、という保護者様は、前の項でもお勧めした通り、オンライン英会話スクールで講師に質問するなど、プロフェッショナルにお任せいただければと思います。
それでは以下に、ノートと単語帳の作り方の一例を掲載します。
お子さまの年齢や性格に合わせてカスタマイズしてくださいませ。
【作成例:英文ノート】
- 1ページに5つの例文を書く。
- 混乱を避けるため、ひとつの英文にひとつの単語から始める。
- 複数形のsや冠詞は正しくつけます。
【作成例:単語帳】
※単語の意味を書くときは、お子さまの年齢に合わせて漢字やひらがなを使ってください。
最後に、英文や英単語の入手方法ですが、Googleなどで『小学生 英単語 一覧』『子ども 英単語 リスト』と検索をすると、多く検索結果がヒットします。
または書店でも、小学生用の単語本などが売っています。
それから、英検5級などの試験用の単語本であれば、便利な単語がたくさん載っているうえに、オーディオと英文もついており、いちから英文を作る手間いらずです。
これを機会に実際に英検を受けるのも、モチベーション維持の一環によさそうですよね。
まとめ
以上が、英単語を覚える秘訣です。
ノートに英文を書いたり、フラッシュカードに絵を貼ったり、最初は少し面倒に感じてしまうかもしれません。
でも、がんばりには必ずそれ相応の見返りがくると信じて、少しずつ単語を覚えていきましょうね。