【今がチャンス!?】4歳からのおうち英語
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- 「ついこの間までつたなく2-3語を話していただけだった我が子が、急に大人のようなセリフを言った。」
- 「これまで半端だったABCの歌を急に最後まで歌い切った!」
お子さまが4歳くらいになると、そんな嬉しい驚きが始まります。
まだまだ舌足らずではありますが、このくらいの年齢のお子さまは、知能と言語が著しく発達し、語彙が増え、日常的な会話が日増しにできるようなってきます。
このような成長過程の只中にいる子どもたちにとって、英語教育がマイナスになるわけがありません。
この記事では、多言語教育のゴールデンエイジに突入した4歳児にスポットを当てて、英語教育のアプローチについてご紹介します。
4歳児の言語発達について
一般に、4歳児になると具体的には以下のような言語行動が見られるようになります。
- 「トイレに行った後、手を洗ってから帰ってきてください。」のような長い文章を理解する。
- 想像力が豊かになり、自分で考えた空想のお話を聞かせてくれる。
- 泣いたり寂しがる友人を慰めようと声をかけるようになる。
- ビデオやテレビで見た歌を真似して歌おうとするようになる。
- 「サッカーをした」など、その日に起こった少なくとも1つのことについて話すようになる。
- 「空はどんな味なの?」などと素朴な疑問を聞いてくるようになる。
(成長には個人差がありますので、あくまでも目安としてください)
それから、言語だけでなく、手先なども非常に器用になってきて、絵が上手になったり、工作やお手伝いなどを積極的にしたがったりなど、毎日新しい成長が現れてきます。
発達が目覚ましいこの時期ですが、保護者様の中には
「ようやく母国語が確立されてきたのに、日本語と英語を混同することによって、子どもの母国語構築に負の影響を与えないか?」
と懸念される声も聞かれます。
こちらに関しては脳科学界でも幾度となく検証されており
「母国語をきちんと聞ける環境が整っている場合は、第二言語習得の際にも影響は及ぼされない」
という結論に達しているそうですのでご安心ください。
0-3歳までは、おうち英語とは言え、保護者様が絵本を読んで聞かせるのみや、テレビや音楽の英語をただ流して聞かせるだけでした。
しかし、先ほどの4歳児の言語行動の参考例からも分かるように、4歳ごろからは「真似をしたり」「一緒に歌ったり」「なんで」と聞いてきたり、または「嫌がったり」、お子さまから何らかの反応が返ってくるようになります。
4歳英語のロードマップとマイルストーン
4歳のお子さまと本格的な英語の勉強を始めるに当たって、まず英語教育に関する「ロードマップ」と「マイルストーン」についてお話ししたいと思います。
「ロードマップ」という言葉には二つの意味があります。
ひとつは、皆さんがドライブに行った時などに使う、「地図」のこと。
それからもうひとつは、英語の習得などのような、目標達成までの道筋のことです。
そして、マイルストーン(milestone)とは、マイル(mile=距離)とストーン(stone=石)を語源とした言葉で、全体を見るロードマップ上に設定する「中間目標地点」のことを指します。
英語学習の計画を立てる際には、まずお子さまのロードマップを設定します。
皆様はおうち英語を通して、最終的にお子さまにどうなって欲しいでしょうか。
- 受験が楽になってほしい。
- 仕事で使えるようになってほしい。
- いつか海外で暮らせるようになってほしい。
などが考えられますね。
そしてそのロードマップ上に、3歳児、4歳児、5歳児のマイルストーン、または、年齢ではなく、タスクをクリアしたら次はこれ、という目標達成ごとのマイルストーンを設定し、確実にゴールへ向かって進めるようにします。
1か月や半年ではなく、5年10年単位の計画ですので、根気がいる作業ですが、目標と達成が目に見えるため、保護者様にもお子さまにも分かりやすい指針となります。
4歳英語の具体的なアプローチ
「4歳児の言語発達について」の項で述べた通り、オウム返しが多かった3歳までに比べて4歳児は、より筋道の通った言葉のやり取りや受け答えができるようになり ます。
言語表現が豊かになるこの時期にぜひ取り入れたいのが、知育アプリ・英語教室又はオンライン英会話です。
おうち英語では、まず毎日5分だけ英語に触れてみる、を目標にアプリで遊んでみましょう。
携帯のアプリでは現在人気沸騰中の子ども用英語アプリ、トド英語をおすすめします。
読み書きに強いフォニックスのコンテンツもたっぷり含まれているトド英語は、3,500個以上の英語ゲーム、500冊以上の本と動画で構成されています。
公式上では、トド英語を修了するとネイティブの「幼稚園~小学校2年生レベル」の英語をマスターできるそうです。
実際には小学生には少し幼すぎる印象で、4歳から6歳ぐらいの未就学児にピッタリです。
上記のトド英語は内容は素晴らしいですが、試用期間が済んだら有料です。
それに比べてこのカーンアカデミーのコンテンツは、全てが無料で使えます。
対象は2-8歳なので、4歳ももちろん大丈夫。
また、ESL(第二言語として英語学習)の子ども向けではなく、ネイティブを含め世界中の子どもが利用対象になっています。
そのため、アプリの設計は単なる英語学習に留まらず、子どもの思考力、読解力、想像力、計算力などを総合的に養えるように計算して作られているそうです。
英語だけでなく、全般的な知育教材としてもお子さまの力となってくれますね。
子どもが集中してくれなくなったらどうしよう?
日増しに成長しているとは言え、まだまだ集中力はない4歳児です。
携帯アプリも新鮮さを失えば、お子さまは見向きもしなくなる可能性は大いにあります。
こんなときはつい「アプリをしなきゃいけないよ」とか「英語のお勉強ないの?」などと言いたくなりますね。
そこはぐっと飲み込んで、そっぽを向いた子どもを尻目に保護者様がアプリを開いて遊んでみてください。
自分ではしたくなくないけれど、隣でアプリを触って楽しんでいたら、きっと覗き込んでくるはずです。
そこでわざと間違ったり悩んだりしていたら、思わずフォローしにきてくれるかもしれません。
一日5分や10分のルーティーンであれば、そんなことをしているだけですぐにクリアできてしまいます。
それから、忘れてはいけないのは、アプリでインプットをした後のアウトプットです。
子どもの特性を知り尽くしていて、いろいろなコンテンツで飽きがこないようしてれるキッズ英語教室やオンライン英会話は、やはり外せないアイテムです。
そういった場所は、学校や塾とは違って、テキストよりも歌や体を動かした遊び英語が中心になります。
アウトプットは、週に1度や月に1度など回数にはあまりこだわらず、まずは細く長く継続する習慣をつけることをマイルストーンとして設置してみましょう。
まとめ
お子さまが4歳になったら、いよいよ英語習得のゴールデンエイジに突入です。
記憶作業が主体となる大人の英語と違って、子ども英語は歌やゲームなど、感覚を主体としたアプローチで英語習得を目指すことができます。
可能性は無限大の4歳児。
ロードマップやマイルストーンもお子さまの成長に合わせて柔軟に変化させながら、おうち英語を楽しんでくださいね。