小学生の海外留学?特徴・メリット・デメリットも合わせて完全解説!
- カテゴリー
- 英語コラム
みなさまは、お子さまの「小学生留学」について検討されたことがおありでしょうか。
このところ、有名人の親子留学がテレビを賑わせたりもして、一見すると一部の人たちだけのトレンドのように見えます。
ところが、実際に「小学生留学を検討中」のご家庭はひと昔前に比べ大変多く、格段に注目度が上がっています。
この記事では、小学生留学の特徴をメリット・デメリットも併せて完全解説いたします。
小学生留学の特徴
小学生留学の話をする前に…
一般に、18歳以上の大人が留学をする目的は以下になります。
大人の留学の目的
- 語学力向上ため
- 学位・資格の取得のため
- 人脈を広げるため
- 海外滞在経験を通して視野を広げるため
- 専門分野をより詳細に学ぶため
このように、英語や人脈・学位など、具体的な成果を獲得し、将来へ繋げるためというものが多くなります。
留学先も、質の良い大学や企業が集まる先進国が多くなります。
一方で、小学生が留学を検討する場合は、以下のような目的が主流になります。
小学生の留学の目的
- 異文化理解のきっかけのため
- 多言語へ好奇心を持たせるため
- 自立心を与えるため
- 達成感を感じさせるため
小学生の場合は、具体的に何かを取得する、というものよりも、将来、海外で活躍する社会人となるための第一ステップ、動機づけを獲得するために、お子さまに留学を促したいという目的がほとんどです。
この場合の留学先は、絶対的に「英語が母国語の国」というよりも、まずは滞在先の暮らしやすさなど、安全性と利便性が求められる傾向にあります。
また、大人の留学に比べ小学生留学では、夏休みだけ、などの短期留学希望者も多く見受けられます。
それから、小学生留学の特徴として、お子さまが短期留学する際に、保護者さまも一緒に海外へ滞在するプランも人気があります。
これは一般的に「親子留学」と呼ばれています。
なお、この親子留学には、3つの違ったパターンが存在しています。
- お子さまがアクティビティや授業などを受け、保護者様は待機する
- 保護者様の語学留学などにお子さまを同行させる
- お子さまと保護者様、どちらもアクティビティや授業を受ける
中でも、最後のお子さまも保護者様もアクティビティなどを体験するタイプは、企業からも様々なプランが提供され、短期で気軽に受けられるコースも存在し、注目されています。
▶️親子留学について詳しくはこちら!
【2023年最新版】親子留学って何?セブ島留学について知ろう!
小学生留学に向いている国
小学生が留学のための行き先を選ぶ際、保護者様が最も気にされるのは治安ですよね。
以下は比較的治安が良く、現在お子さまだけや親子留学で人気の国です。
また、治安が良くても、英語が盛んでない国に行ってしまうのは本末転倒です。
英語が地域に根付いているかも重要なポイントになります。
シンガポール | 4つの公用語のひとつが英語。学校教育も国語と道徳以外は全て英語が使用されている。 |
マルタ島 | 過去にイギリスに統治されていたため、マルタ語と英語の2言語が公用語となっている。 |
セブ島 | 公用語はビサヤ語と英語です。政府の後押しもあり、フィリピンでは公共放送や学校教育は全て英語で行われています。 |
ハワイ | 母語はハワイ語と英語。街中では日本語も通じるところが多くあり、観光と留学、両方の魅力で人気が高い国です。 |
イギリス | 母国語が英語。資金面では十分な準備が必要ですが、銃規制なども整っており、芸能人の間でも人気の留学先です。 |
オーストラリア | 母国語が英語。こちらも資金は十分用意する必要がありますが、それでも英語が母国語の国の中では比較的安く滞在ができ、人気です。 |
ニュージーランド | 母国語が英語。物価の安さと治安の良さに定評があります。 |
治安以外のチェックポイントで言えば、留学の目的に合った国か、気候は適切か、食生活は合うか、生活習慣の違いや時差などがあります。
各国それぞれに良いところ、悪いところがありますが、場所を決める際にしっかりと取捨選択を行いたいですね。
小学生留学に関する費用
短期留学の費用に関しては、渡航費や食費など国や食生活によって変動が大きいものがあります。
考慮すべき代表的な費用は以下です。
渡航費 | 自宅から各国の宿泊場所までの往復分の費用の用意が必要。 |
滞在費 | ホテル、寮、民泊、ホームステイ、など、滞在日数×人数の費用が必要。 |
授業料 | アクティビティやレッスンに支払う費用(教材費も含む)。 |
食費 | 滞在中の食事すべて。 |
生活費 | 上記以外の、被服費、医療費、海外保険費、通信費(wifiなど)、その他すべての雑費(コンタクトレンズや洗顔料など)です。 |
おこずかい | レジャーやおみやげなど。 |
どの項目も、滞在する国によって違いが大きくなります。
あまりにも費用が予算が上回る場合は、
- 国を変える
- プランを変える
- 日数を変える
- 今年ではなく来年に繰り上げてお金を貯める
など、いろいろな選択肢を用意して、無理のない留学計画を進めてください。
費用を少しでも押さえたい場合は、例えば、渡航費であれば、夏や冬など大型のオンシーズン期間は避ける、食費であれば、滞在先をキッチン付きの施設にして、外食費を抑えるなどが考えられます。
上手くやりくりをして、思い出に残る留学にしたいですね。
小学生留学のメリットとデメリット
小学生留学のメリット
- ホームステイなどを通して、自立心が芽生える
- 子供のチャレンジ精神が旺盛になる
- 子ども同士なので、他の参加者とすぐに仲良くなれる
- 柔軟性があるので、言葉や文化を素直に吸収するため学習スピードが速い
小学生留学のデメリット
- 本来の学校の勉強が疎かになる(長期間の場合)
- 生活様式や食事が合わず、体調を崩す可能性
- 言葉の壁が超えられず逆に外国が嫌いになる可能性
- 出費の割に期待した効果が持続しない可能性
小学生留学に行く際は、事前にオンライン英会話などで簡単な会話ができるようになっておくことがおすすめです。
また、帰って来てからは、覚えた英語を忘れないように継続してオンライン英会話を利用することで、デメリットを埋めることが可能です。
言語は生き物です。
留学先でどれだけ多くを吸収してきても、それを使わなければ忘れてしまいます。
帰国してから同じレベルを維持する場合は、学校の勉強以外に、オンライン英会話や英会話教室などを上手に活用して、英語を使用する機会を積極的に持つようにしてくださいね。
まとめ
今回は、小学生の留学について解説をいたしました。
以下のチャートは、一般的な留学の種類とおおまかな内容です。
種 類 | 目 的 | 期間目安 | 費用(授業料のみ) |
短期留学 | 異文化交流 | 1週間~ | 約17万円程度 |
サマースクール | 異文化交流 言語理解 達成感の取得 | 2週間程度~ | 約15-70万円程度 |
語学留学 | 言語理解 | 約1週間から | 約10-40万円程度 |
ホームステイ | 異文化交流 | 約10日から | 約30万円程度から |
親子留学 | 異文化交流 言語理解 | 約1カ月から | 約40-120万円(親子で) |
もしも小学生の長期留学をお考えの場合は、上記の費用に加え、各国に渡るビザが必要になってきます。
ただし、ビザの申請は個人でするよりもエージェントなどに依頼する事が多く、費用もかかります。
「費用と時間をかけて長期留学へ旅立ったが、子どもが現地になじめなくてかわいそうだった」という残念な結果になってしまうことも。
長期的な留学をお考えの場合は、まずはホームステイやサマースクールなど、短期間で体験できるアクティビティの多いプランに実際に参加してから、お子さまと長期計画を立てるのが現実的でしょう。
そしてせっかく覚えた英語を帰国して忘れてしまわないよう、オンライン英会話などで定期的に学習を繰り返して、英語の定着化を行いましょう。