英語を話す第一歩!英語リスニングの勉強法と効率的に伸ばすテクニックを解説
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「英語のリスニングが苦手…どうしたらもっと簡単に英語を聞き取れるようになるのだろう?」
と考えたことはないですか?
この記事では、リスニングに課題を抱えている方々に
- 英語リスニングの勉強法
- リスニング力を効率的に伸ばすテクニック
をお伝えしていきます。
「なぜ英語のリスニングは難しく感じるのか?」といった原因も解説しています。
- リスニング力を向上させたいと考えている学生の方
- リスニングに課題を抱えているお子さまをお持ちの保護者さま
- お子さまと一緒に、リスニング力を向上させたいとお考えの保護者さま
に是非お伝えしたい内容です。
英語が聞き取れないのは、能力がないのではなく、原因と対処方法を知らないからです。
この記事が、皆さまのリスニング力向上にお役立てば幸いです。
英語のリスニングが難しい2つの原因
英語のリスニングが難しい原因は以下の通りです。
- 英語の音が聞き取りにくいから
- 英語と日本語の語順が違うから
以下に解説します。
1. 英語の音が聞き取りにくいから
英語の音が聞き取りにくいのは何故なのでしょう?
原因には大きく分けて3つあります。
- そもそもそう発音していない
- 日本語にはない音がある。
- 単語の前後がつながって音声変化する(音の脱落・リンキング)
一つずつ確認していきましょう。
1. そもそもそう発音していない
これは日本人の盲点でしょう。
日常会話では、「弱形」で発音される単語が少なくありません。
弱形とは、単語を通常よりも「短く発音」することです。
- See you.「シィーヤァ」
- Give him「ギヴ イム」
など。
“ you ”は「ヤァ」“ him ”は「イム」と発音されます。
youの意味を辞書で調べてみると、
you(弱)ju,(ユゥ)jə;(ヤァ)
といった「弱形」の発音記号が最初に記載されています。
もう一例 [and] を見てみましょう。
and(弱)ənd, (アンドゥ)ən,(アン) nd, (ンドゥ)n(ン)
※dの音は発音されないのが普通
のように、弱形の発音が説明されています。
そもそも「アンドゥ」ではなく、「ン」と発音されている場合もあるということです。
ネイティブが、“ ham and egg ”を「ハァム ン エッグ」と発音していたとしたら、「アンドゥ」とは当然聞こえてこないでしょう。
先ずは、英単語の発音には「弱形」があることを認識しましょう。
そこに意識を向けるだけでもリスニング力は大きく向上します。
2. 日本語にはない音がある
英語には日本語にない音がたくさんあるので、日本人にとって「聞き取りにくい」言語です。
例えば、日本語の「ア」に対して英語の音は4つあります。
- [ɑ]:口を大きくあけて「ア」
- [æ]:「ア」の口で「エ」
- [ʌ]:小さくびっくりして「ア」
- [ə]:口を小さくあけて曖昧に「ア」
日本語にない音を聞き分けるのはとても難しいことでしょう。
また、日本語にない音は日本語の「似ている音」に置き換わっていますね。
例えば “ l ”と“r”の音は日本語で「ラ」で表されます。
- light
- right
この2つは日本語で「ライト」ですね。
これがリスニングを難しくしています。
「ライト」と覚えているので、
“ Turn to the right / 右にまがって “
といった英語を聞いても “right” の音と「ライト」が一致しにくくなってしまいます。
英語を正しく発音できれば、聞き取ることは難しくありません。
そのためにも発音記号やフォニックスを学び、正しく発音する練習は必要でしょう。
3. 単語の前後がつながって音声変化をする(音の脱落・リンキング)
英語の音は、つながって音声変化をします。
単語がつながって音が消える、単語がつながって違う音に変化するということがあるので、聞き取りが難しく感じます。
例えば、tとdは脱落しやすいといった特徴があります。
- can’t goは「キャーン ゴォゥ」
- hard timeは、「ハァータァィム」
のように聞こえるので、特徴を知らないと異なった意味でとらえてしまうでしょう。
次は、音がつながる場合の例文です。
Let it go は「レリゴー」のようにつながって音が変化します。
変化した音を知っていれば、聞き取れますが、知らなければ一致しないのではないでしょうか?
たくさん英語を聞いて「音の変化を確認する」ことが必要なのです。
2. 英語と日本語の語順が違うから
英語のリスニングが難しいもう一つの理由は、英語と日本語が「異なった構造」をしているからです。
英語と日本語の語順が違うことが、内容把握を難しくしています。
英語の文型を学習して、英語の語順を理解する必要があるのです。
難しそうに聞こえますが、英語の基本文型は5つです。
- SV
- SVC
- SVO
- SVOO
- SVOC
文型をしっかりと理解すれば、「英語の語順」で聞き取る力につながります。
リスニング勉強法
英語のリスニング力を向上させるために必要な勉強法を4つお伝えします。
教材は本人のレベルにあったものを選択してください。
読んでみて、8割程度意味のわかる教材が良いでしょう。
1. 英語を毎日聞いて、英語の音の変化を確認しよう
英語のリズムや音に慣れるために、英語を毎日聞くことを習慣にしていまいましょう。
字幕や教科書などを手に、文字を追いながら聞いていると、より音声変化に気づくことができるでしょう。
2. 聞き流しではなく、集中して聴く
聞き流しではなく、「集中して聴く時間」を設けましょう。
リスニング力を向上させるためには、「聴く練習」が必要です。
英語の音声に集中して、「単語や内容を、理解しようとすること」が大事だからです。
残念ながら、聞き流しているだけでは英語を聞き取れるようにはなりません。
集中して聴く必要があります。
分からない単語やイディオムは調べ、内容を理解した上で聴くことがとても大切です。
初めは分からなかった単語や話しの内容が、スムーズに聞けるようになります。
小さい一歩に思えるかもしれませんが、「聴き取れる」を積み重ねていきましょう。
3.正しい発音で語彙を増やす
単語1つ分からないだけで、全体がつかめないということが多々あります。
語彙力を付けていきましょう。
ただし、「正しい発音」で記憶する必要があります。
リスニングの場合、単語を「聞いて直ぐに意味が分かる」という段階まで記憶に落とし込めていないと、音だけが流れていく可能性があります。
そのために、単語を「イメージと一緒に覚える」という手法もあります。
日本語を介さないからです。
- 子供であれば、絵が描いてあるフラッシュカード
- 学生であれば、Google 画像検索で単語のイメージを見る
がお勧めです。
4. 基本5文型を学習し、スラッシュリーディングで音読しよう
基本の5文型を学習し、前から順番に情報を取る練習をしましょう。
文の構造が分かると、以下のようなメリットがあります。
- 次に来る内容を推測しながら聞くことができるようになる
- 聞いた語順で内容を把握することができる
英語は「情報を後に付け足していく言語」ということが分かるだけでも、リスニング中の意識が変わってくるはずです。
効率的に伸ばすテクニック
ここでは、試験におけるリスニング力を効率的に伸ばすテクニックをお伝えします。
「英語が聞き取れる」というのはどんな状態でしょう?
文章内に出てくる単語やイディオムの意味を知っており、話している内容が分かるという状態ですね。
リスニング教材のスクリプトを読んでも内容が理解できないのであれば、聞いても分からないはずです。
分からないまま問題を解いて正解・不正解の答え合わせをしていても、まったく力にはなりません。
分からない単語やイディオム・文法を確認して、「読んで分かる状態」で音読をしましょう。
次に、音声と一緒に音読、音声を追いかけるシャドーイングで、正しい発音と音声の変化を体感します。
同じ速度でシャドーイングができるようになるまで繰り返した際には、英語で聞いて英語で理解できる状態になっているでしょう。
「英語脳」のできあがりです。
この小さな繰り返しを積み重ねていくうちに、聞き取れる範囲が広がっていきます。
語彙も同時に増やすことができますね。
シャドーイングはアウトプットの練習になるので、「話す力」を向上させることも期待できます。
「英語を話す第一歩!」にもつながるでしょう。
最後に
英語のリスニング力を向上させる勉強法をお伝えしてみました。
なかなか道は遠いように感じたかもしれません。
でも、毎日コツコツと「聴く学習」を続けていれば、「聞き流しで、聞こえてくる」という日が必ず来ます。
これからも一緒に、英語の勉強を頑張っていきましょう!