【今月の英単語シリーズ】11月に旬を迎える食べ物英単語一覧
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ついこの間までセミの鳴き声が聞こえていたと思ったら、もう木枯らしが吹く季節に移り変わっています。
日中の暖かさに油断していると、夜の急な冷え込みで体調不良になることも。
11月は暦上では冬の始まりである「立冬(winter solstice)」の月です。
日中は暖かかったりして、まだ感覚としては、「冬」というより「晩秋」の季節ではないでしょうか。
本記事では秋が深まったこの季節に旬を迎える食べものを英単語とともにご紹介いたします。
海外旅行に行っても食べ物にまつわる英会話をする機会は多そうです。
ぜひ最後までチェックして、ボキャブラリーを増やしてくださいね。
旬、とは「美味しいとき」
「旬」と混同されやすい言葉として、「初物(はつもの)」があります。
「初物」とは、収穫期に初めて採れた農作物やシーズンを迎え初めて獲れた魚介類などのこと。
英語ではズバリ「初物」という意味の単語がないため、近い表現として
- ”newly harvested”
- “freshly harvested”
- “first of the season”
などがあります。
昔から「初物を食べると縁起がいい(A food that is harvested at the beginning of the season is considered good luck.」と言われています。
みなさんもセリなどでも高い値がつけられてニュースになったりしているのを見たことがあるのではないでしょうか。
初物が縁起がいいと言われる理由は、科学的根拠というよりも
「(健康に育って収穫までに至ったから)生命力がみなぎっており、それを食べることで生気がつくから」
と考えられていたからです。
季節ものの一番乗りだから珍重されるわけであって、「おいしいから」喜ばれているわけではないんですね。
対して「旬の食べもの(seasonal food)」は、該当の食材にとって天候や季節が最もよく、食材がいちばんおいしく栄養もたっぷりな時期のことです。
初物と旬を英語で表現してみよう!
「このカツオは初物です。」
This bonito is the first of the season.
「マグロは今が旬です。」
Tuna is now in season.
【11月】を代表する魚介類(seafood)
- 牡蠣:Oyster
- 車エビ:Kuruma prawn
- ホタテ:Scallop
晩秋の季節に旬を迎えるのは、魚介類のなかでも特に「貝類(shellfish/clam)」や「甲殻類(
crustacean)」です。
魚類は脂乗りが話題のひとつになりますが、貝類や甲殻類は身の旨味や栄養価に注目されますね。
それではさっそく食材をチェックしていきましょう!
牡蠣(Oyster)
牡蠣(かき)はヨーロッパでもよく食べられる食材です。
特にフランスはヨーロッパ最大の牡蠣の生産国で、養殖(Aquaculture)も盛んにおこなわれています。
日本では、牡蠣は11月から3月にかけて最もミルキーで濃厚な味わいになるのだそうです。
素焼きにするだけでも旨味(旨味は英語でもUmamiで通じます!)が出ておいしい牡蠣はさまざまな料理法で親しまれています。
- 生カキ(row oyster)
- 焼き牡蠣(grilled oyster)
- カキフライ(fried oysters/ Panko fried oysters)
- 牡蠣鍋(oyster hot pot)
- 牡蠣ホーレン(Sauteed spinach and oysters)
- 西欧では生かきや下味をつけてオーブンで殻ごとグリルする料理などが主流です。
車エビ (Kuruma prawn)
車エビの英名を見て「ん?」と思った方は鋭いですよ。
エビはShrimpのはずなのに、Prawnとなっていますね。
ShrimpもPrawnも日本では同じ海老のことです。
英語ではサイズによってエビの呼び方が違っていて、shrimpは小さめのエビのことを指し、日本ではむき海老となってパックに入っているサイズのものです。
Prawnは車エビやブラックタイガーなどを指します。
バーやパーティーでみかける「シュリンプカクテル(shrimp cocktail)」はブラックタイガーがよく使われています。
車エビは以下の料理法が主流です。
- 殻ごと塩焼き(salt grilled prawn)
- 海老フライ(Panko fried shrimp)
- 天ぷら(Prawn tempra)
- 海老のグラタン(shrimp gratin)
海外だと、オーブンでグリルしたり殻ごとソースと炒めたりも人気です。
ホタテ貝 (Scallop)
あっさりとした味わいとローカロリーが魅力の、子供から大人まで根強い支持がある海の幸、ホタテ貝。
世界中で愛される食材のひとつです。
ユーロ圏ではイギリス本土に近いマン島の”queen scallop(女王のホタテ)”と呼ばれる中型サイズのホタテが有名です。
北海道のホタテは2022年の輸出額のトップになっていて世界的にも人気であることが分かります。
ホタテはバラエティ豊かなレシピで提供されます。
- 刺身(Sashimi)
- 炭焼き(Grill over the charcoal)
- バター炒め(Sauteed with butter)
- フライ(Panko fried scallops)
中国では干し貝柱(Dried Hotate)、ヨーロッパではレモンガーリック炒(Sauteed with lemon and garlic)めなどがあります。
【11月】を代表する青果(fruits and vegetables)
長いも/山芋(Japanese Yam)
イモ類は収穫後に1か月ほど寝かせたりしますが、長いもは堀りたてがおいしいと言われます。
山芋は肌につくとかゆくなる性質を持ち合わせています。
これは山芋に含まれる「シュウ酸カルシウム」という成分が理由です。
生で食べられる芋は世界的にも珍しく、海外からの来客にトロロを出すと喜ばれるかもしれませんね。
ヨーロッパではマイナーな食材ですが、中国や韓国ではお馴染みの食材です。
- トロロ(grated yam)
- 短冊(Japanese yam Strips)
- 天ぷら(tempra)
- ソテー(sauteed yam)
上記のような料理法が代表的です。
すりおろした山芋は、そのまま食べるほかにも、生地に練りこんでお好み焼きに使うなど、料理の幅がひろがります。
白菜(Napa cabbage/Chinese cabbage)
安価で量の多い白菜は、秋から冬の食卓に欠かせない食材のひとつです。
アメリカやイギリスのマーケットではあまり見かけません。
アジア系のスーパーで扱いがあることが時々ある程度です。
キムチや八宝菜などメジャーな食べ物にも使われる白菜はアジア圏では主力の食材(main ingreedients)といってもいいでしょう。
日本ではなんといっても鍋の「名わき役」!
おいしい白菜は、芯にずっしりと重みがあり葉脈が左右対称(Symmetrical)にそろっています。
カットされた白菜を選ぶ場合は、上記にプラスして、葉の間にすき間がなくしっかりと詰まっているかも要チェックです。
白菜を使った料理は主に鍋です。
- 豚バラと白菜のミルフィーユ鍋(Layered Chinese Cabbage and Pork Hot Pot)
- キムチ鍋(Kimuchi hot pot)
- 豆乳鍋(Soy milk hot pot)
- タラ鍋(Cod hot pot)
- すき焼き(Sukiyaki)
- 漬物(Japanese pickle)
西洋梨/洋ナシ(Pear)
洋ナシはヒョウタンのようなぷっくりとした形が特徴的(charactaristic/ feature)な果物です。
スーパーに入荷されているのを見かけるけど、食べ方が分からなくて買ったことがない、という声もよく聞こえてきますが、難しく考える必要はありません。
リンゴと同じ要領で皮をむいてそのまま生で食べられます。
好みですが、イギリスでは皮ごと食べる人も多いですよ。
歯触りが良くみずみずしい日本の梨に比べ、西洋梨はねっとりと甘く、香りも非常に豊かで、なめらかな食感(texture)です。
- 洋ナシのコンポート(pear compote)
- 洋ナシのタルト(pear tart)
- 丸ごと食べる(to eat pears whole)
まとめ
牡蠣(Oyster)
車エビ (Kuruma prawn)
ホタテ貝 (Scallop)
長いも/山芋(Japanese Yam)
白菜(Napa cabbage/Chinese cabbage)
西洋梨/洋ナシ(Pear)
本記事では、11月に旬を迎える食べ物のご紹介と、それらに関連する英単語にも触れました。
うだるような夏が過ぎ去り、季節はまさに「食欲の秋」!
冬ごもりを迎える山の動物たちに負けないように、旬の食材を食べつくしましょう!