【英検vsTOEIC】英検2級はTOEICに換算するとどれくらい?試験の違いを徹底解説
- 「英検2級はTOEIC換算スコアでどれくらい?」
- 「英検2級とTOEICの受験者層は?」
- 「英検2級とTOEICの試験内容の違いは?」
こんな疑問をお持ちではありませんか?
英検2級とTOEICの違いは、いったいどこにあるのでしょうか。
本記事では英検2級とTOEICという2つの英語試験を、さまざまな観点から比較・考察していきます。
本番までの試験対策が何より大切ではありますが、試験に関する基礎知識や試験概要を知ることも非常に大切であると言えます。
英検2級を受験予定の方やTOEIC受験も視野に入れている方など、各種英語検定試験に挑戦されたい方はどうぞ最後までご覧ください!
【英検2級とTOEIC】TOEICとは?
まず、TOEICという英語試験についてご説明しますと、TOEICには大きく分けて2種類のテストがあります。
巷で言われているTOEICというのは、ほとんどの場合 TOEIC® Testsの中のTOEIC® Listening & Reading Test(以下「TOEIC」と言う)のことを指しています。
このTOEICは、文字通りリスニングとリーディングの2技能を測る試験です。
スピーキングとライティング力も測りたいという方は、TOEIC® Speaking &Writing Test(以下「TOEIC S&W」と言う)を受験されるとよいでしょう。
また、英検は級ごとに問題の形式や試験時間などが変わってきますが、TOEICは全ての受験者が同一のテストを受験することになります。
それでは次章では、英検2級合格が実際TOEICスコアでどれくらいに換算できるのかを見ていきましょう。
【英検2級とTOEIC】英検2級合格はTOEIC換算で何点?
文部科学省から、各種英語試験のスコアとCEFR(セファール)との換算表が公表されています。
出典:「各試験団体のデータによるCEFRとの対照表」資料7 英語の資格・検定試験に関する基礎資料. 文部科学省
CEFRとはCommon European Framework of Reference for Languagesの略で、外国語の運用能力を同一基準で測ることができる国際標準です。
これによると、英検2級はCEFRでいうと「B1」レベルで、英検CSEスコアでいうと1980~2600ということでした。
一次試験と二次試験で算出された合計スコアが、当該数字となります。
英検2級に合格された方は、上記数字の範囲内になっているはずです。
「B1」レベル(英検2級)をTOEICのスコアに換算すると、下記の通りです。
TOEIC/TOEIC S&W 790~1090
TOEIC L&Rの場合:550~
TOEIC S&Wの場合:240~
もちろん後述する出題内容や試験形式などは2つの試験で大きく異なりますので、必ずしもこの数値範囲どおりになるとは言えませんが、英検2級はおおよそTOEICでいうと550点~程度に換算できると思ってよいでしょう。
【英検2級とTOEIC】英検とTOEIC受験者層の違い
英検とTOEICでは受験者層に違いがあります。
まずは英検の受験者層が分かるデータを見ていきましょう。
出典:「英検受験の状況」公益財団法人日本英語検定協会.英検.
英検・英検IBA・英検Jr.の志願者数のトータルにはなりますが、2022年度は420万以上が受験しており、そのうち小学生以下~大学生(短大・専修学校含む)が占める割合は、約88%という高い数字であることが分かります。
いかに英検が学生に人気の高い試験であるかがお分かりいただけたのではないでしょうか。
次に、2022年度のTOEICの受験者数を見てみましょう。
出典:「Ⅰ[公開テスト]全体データ」TOEIC Program DAA2023(和文)2023年8月版.一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会.
出典:「Ⅳ[IPテスト]全体データ」TOEIC Program DAA2023(和文)2023年8月版.一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会.
TOEIC公開テストとIPテストの受験者数を合算してみると、全体の受験者数が1,785,236人となりました。
そこから学生の占める割合を算出すると54%に、そして社会人の占める割合を算出すると39%になることが分かります。
このことからTOEICにおいても学生層が最も多い受験者層にはなるものの、それに次ぐ社会人層も39%いるということで、TOEICは幅広い世代の受験者がいるということが予想できます。
【英検2級とTOEIC】テスト時間や形式の違い
次に英検2級とTOEICをテスト時間や形式という観点から比較してみましょう。
以下はこれらの観点を踏まえ、表にまとめたものです。
TOEIC
- 約120分(リスニング約45分+リーディング75分)
- マークシート方式の問題100問
- 合否はなくスコア表示形式(10点~990点)
英検 一次試験(※)
- 約110分(筆記<リーディング・ライティング>85分+リスニング約25分)
- マークシート方式の問題68問+記述式1問
- 合否あり(1950点満点/1520点以上で合格)
英検 二次試験
- 約7分(スピーキング)
- 英語による個人面接
- 合否あり(650点満点/460点以上で合格)
※2023. 10.31現在の問題形式との比較で記載
まず、英検2級一次試験もTOEICもどちらも長丁場の試験ではありますが、注目したいのが問題数の違いについてです。
英検2級の一次試験にはライティングの記述式問題も含まれているので、一概に比較することはできないものの、問題内容の難易度といった観点で見るとTOEICの方が難しいと言えるでしょう。
まずTOEICは問題内容がビジネスに関するものが中心のため、学生受験者にとってはハードルが上がる試験になるかもしれません。
長文問題ではシングルパッセージだけではなくダブルパッセージ・トリプルパッセージといった複数のパッセージを照らし合わせながら解いていく問題が出題され、相当のボリューム数の問題を読み解かなければなりません。
また、TOEICは120分という時間内に100問という非常に多くの問題を解かねばならないため、まさに時間との勝負が肝になる試験であるといってもよいでしょう。
これらのことから換算スコアは前述の通り550点以上となるものの、英検2級合格者が初めてTOEICを受けるとなると、もう少し下のスコアが出ることは大いにあり得ます。
換算スコアはあくまでも目安として考え、各種試験に挑戦される際は必ず過去問や予想問題などを手に取り、各種試験の出題傾向をつかみ問題に慣れることが非常に大切です。
TOEICの受験が決まったら、最低でも数ヶ月は準備期間として試験対策をしていきましょう。
まとめ
本コラム内ではこれまで多くの英検に関するお役立ち記事をアップしてきましたが、今回は英検2級とTOEICをさまざまな角度から比較・考察いたしました。
英検2級はTOEICのスコアに換算すると、以下の通りです。
TOEIC/TOEIC S&W 790~1090
TOEIC L&R の場合:550~
TOEIC S&W:240~
とはいえこの数値はあくまでも参考程度と考え、ご自身が受験をされる各種試験に向けて勉強を継続していくことが何よりも大切であると考えています。
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