「英検CSEスコア」とは?「CEFR(セファール)」や「英検バンド」についても詳しく解説!
- 「英検CSEスコアから何が分かるの?」
- 「CEFR(セファール)で言う英検CSEスコアは何点?」
- 「英検バンドってそもそも何?」
このようなお悩みや疑問はありませんか?
英検の成績表には合否だけではなく、英検CSEスコアや英検バンドも表示されるようになりました。
本記事では以前にはなかったこの英検CSEスコアがいったい何を意味するのかについて、解説に欠かせない「CEFR」との関係を探っていきながら解説していきます。
改定の度に成績表で受け取れる情報量は確実に増えてきましたが、いまいち見方がよく分からない、そもそも用語がよく分かっていないという人は意外に多くいらっしゃるのではないでしょうか。
「英検CSEスコア」「CEFRレベル」「英検バンド」から、英語レベルや合格点までの距離、そして今後伸ばすべき技能も分かりますので、ぜひ最後までご覧ください!
英検CSEスコアとは?
英検CSEスコアとはユニバーサルなスコア尺度「CSE(Common Scale for English)」を英検各級で表したスコア(数値範囲:0~4000)を指します。
この英検CSEスコアは国際基準規格であるCEFRに対応しており、よりグローバルな視点で英語力を測れるようになりました。
また英検CSEスコアが採用されたことにより、2016年以降の個人成績表には合否判定に加え、英検CSEスコアや英検バンドについても表示されるようになっています。
英検CSEスコアは技能ごとにスコアが均等に配分され、英検CSEスコアによる合格点も以下の通り各級で定められています。
級 | 合格点 | トータル満点スコア | CEFR算出範囲 | |
一次試験 | 二次試験 | ()内は技能別 | ||
1級 | 2028 | 602 | 3400(850) | C1 B2 |
準1級 | 1792 | 512 | 3000(750) | B2 B1 |
2級 | 1520 | 460 | 2600(650) | B1 A2 |
準2級 | 1322 | 406 | 2400(600) | A2 A1 |
3級 | 1103 | 353 | 2200(550) | A1 |
4級 | 622 | N/A | 1000(500) | N/A |
5級 | 419 | N/A | 850(425) | N/A |
参考:「Common Scale for English (CSE)2.0 イメージ図」「・各級の合格基準スコア」 「各級の技能ごとの満点スコア」.をもとに作成. 公益財団法人日本英語検定協会.英検.
英検CSEスコア解説に欠かせない「CEFR(セファール)」とは?
CEFRは学習者の言語習熟度を同一の基準で測定できるように開発された枠組みで、ヨーロッパ圏を中心に世界で幅広く活用されています。
CEFRの正式名称は「Common European Framework of Reference for Languages」で、日本語では「ヨーロッパ言語共通参照枠」と訳され、セファールと呼ばれています。
国内最大級の資格検定試験で名をはせる英検ですが、このCEFRに対応した英検CSEスコアを採用したことで、自分の英語力が世界基準でどれくらいのレベルにあるのかが分かるようになりました。
2022年度以降は「4技能総合CEFR」に加え、技能別の「CEFRレベル」が個人成績表に記載されるようにもなり、より細かく実力を把握しやすくなりました。
CEFRでは習熟度を「C2」~「A1」の6段階のレベルで表わしており、本記事では割愛しますがその学習言語を使って何ができるかについて具体的に示されています。
ざっくりと言うならば、以下のような6段階のレベルに分類されます。
- 「C2」「C1」:熟達(Proficient)した言語使用者
- 「B2」「B1」:自立(Independent)した言語使用者
- 「A2」「A1」:基礎(Basic)段階の言語使用者
英検で測定できるのはA1~C1までで、一番難易度の高い英検1級に満点合格しても「C1扱い」と判断されます。
もっと具体的に何ができるかを知りたいと思われた方は、ブリティッシュ・カウンシルの記事を参考にしてみてください。
CEFR(セファール)レベルと英語検定試験
以下の通り、英検を含む英語検定試験とCEFRレベルとの対照表が文部科学省の資料から出ています。
これを見ると英検以外にも、多くの資格検定試験がCEFRに対応していることが分かります。
自分の獲得したスコアを他の試験に換算できるようになっているので、ぜひ参考にしてみてください。
出典:「各試験団体のデータによるCEFRとの対照表」資料7 英語の資格・検定試験に関する基礎資料. 文部科学省
なお別コラムにて、英検2級とTOEICのスコア換算比較をしていますので、興味のある方はぜひご覧ください。
「【英検vsTOEIC】英検2級はTOEICに換算するとどれくらい?試験の違いを徹底解説」はこちらから
CEFR(セファール)レベルと英検級・英検CSEスコアとの関係
次に英検とCEFRとの関係について、詳しく見ていきましょう。
以下の通り、英検CSEスコアを英検各級をはじめ、他資格検定試験やCEFRレベルと照らし合わせた図が英検公式サイトに掲載されています。
出典:「Common Scale for English (CSE)2.0 イメージ図」 ユニバーサルなスコア尺度「英検CSEスコア」.公益財団法人日本英語検定協会.英検.
この図からも、英検を受験し英検CSEスコアが分かれば、他の試験でどれくらいの点数レベルに当たるのかが示されています。
たとえば、最難関の英検1級合格者の場合、4技能英検CSEスコアが2630~3400になるはずで、同じくCEFRに準拠したIELTS試験でいう7.0-8.0レベルに換算することができるというわけです。
また、英検でCEFRの各レベルに換算ができるのは、4技能が測れる英検3級以上の級となっています。
出典:「・4技能総合CEFRの算出範囲」CEFRレベルと英検CSEスコアの対応. 公益財団法人日本英語検定協会.英検.
たとえば合格点が1456点である英検3級の場合、英検CSEスコアが1400〜2200の範囲内でCEFR「A1」レベルと算出されます。
合格していなくても英検CSEスコア1400以上でCEFRレベルに算出ができますが、1399以下の場合は残念ながらいずれのCEFRレベルにも該当しません。
英検バンドとは?
また英検CSEスコアに加え、英検バンドが成績表にさりげなく表示されるようになりましたが、英検バンドとは何を指し示しているのでしょうか。
英検バンドとは、ずばり合格点までの距離を指します。
英検バンドが示す数値を見ると、受験級の合格ラインからどれくらい上回っている・下回っているかが分かるわけです。
出典:「2.合格までの距離が分かる」英検CSEスコアとは. 公益財団法人日本英語検定協会.英検.
上記の図が示す通り、プラスの数値が大きいほど余裕を持って合格、マイナスの数値が大きいほどまだまだ合格には及ばないということです。
成績表がお手元にある方は、英検CSEスコアやCEFRレベル、英検バンドもしっかりとチェックしたうえで、次の目標を立ててみるようにしましょう。
まとめ
本記事では英検CSEスコアを中心に、CEFRや英検バンドについても徹底解説いたしました。
これらの理解が深まると届いた成績表の理解がしやすくなりますので、受け取ったデータからぜひ現状把握、そして今後の目標設定に活用してみてくださいね。
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