【今月の英単語シリーズ】3月に旬を迎える食べ物英単語一覧
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3月は、春の息吹を感じる季節です。
自然が芽吹き、新鮮な食材が豊富に手に入る時期でもあります。
今回は、日本の食文化に欠かせない食材の中から、3月に旬を迎える食べ物を英単語でご紹介します。
これらの食材には、春の訪れを感じる美味しさがあります。
それでは、早速ご紹介しましょう。
【3月】を代表する魚介類(seafood)
3月に旬を迎える魚介類を3つご紹介します。
春になると水温が上昇し、魚介類によっては旨味が増す時期です。
春の訪れとともに魚や貝の身が引き締まり、非常に美味しいです。
①【メバル】(black rockfish/kelp rockfish)
「メバル」は、日本の近海でよく見られる美味しい魚の一つです。
目が大きく張り出した姿から、メバルの名がつきました。
岩礁や海藻の茂る海域に、群れをつくって生息しています。
メバルは身が引き締まっており、味に癖がなく深い味わいが特徴です。
一般的には、刺身や煮付け、焼き物など、さまざまな調理法で楽しまれます。
とくに、刺身で食べるときは、新鮮なメバルの旨みを存分に楽しめます。
季節によって味や身の状態が異なりますが、3月には旬を迎え、とくに美味しい時期とされています。
この時期に水揚げされるメバルは、身がプリプリとしており、美味しさが際立ちます。
おすすめ料理法
- メバルの刺身 lockfish sashimi(sliced low fish)
- メバルの煮付け simmered lockfish
- メバルの塩焼き salt-grilled lockfish
simmer(スィマー)は「煮込む」ですが、魚の煮付けという料理法を表す英語の表現がないため、simmeredを用います。
魚の塩焼きは、英語で「salt-grilled fish(ソルト グリルド フィッシュ)」です。
②【サヨリ】(Japanese needlefish/halfbeak)
サヨリは、主に日本の太平洋側や東シナ海で獲れ、海の表層で群れをつくり生息しています。
春から夏にかけて沿岸の藻場で産卵します。
体長は15〜25センチメートル程度、大きいものは30cm以上あります。
写真を見てわかるように、とても特徴的な姿をしています。
銀色の体で、下アゴが前方に突き出して、頭長よりも長く伸びています。
身はやわらかく、風味豊かな味わいが特徴です。
一般的には寿司ネタ、フライ、天ぷら、干物(dried fish)などさまざまな調理法で食べられます。
③【ハマグリ】(hard clam/common orient clam)
「ハマグリ」は、日本海や太平洋の浅い海域に生息する二枚貝の一種です。
殻の表面には、さまざまな模様が見られます。
ハマグリは、日本の各地で親しまれており、とくに瀬戸内海や九州地方などで盛んに漁獲されています。
干潮(※)時には砂や泥をかき混ぜて養分を摂取し、満潮(※)時には海水を吸収して生活します。
身はプリプリとしており、濃厚な旨みが特徴です。
一般的には、ハマグリのお吸い物やハマグリの酒蒸し(Steamed clams with sake)、焼きハマグリ(grilled clams)などの料理で親しまれます。
とくに、ハマグリのお吸い物は3月3日のひな祭りによく食べられます。
ハマグリのお吸い物は、
- clear soup (透き通ったスープ)
- Japanese style clear soup (日本の透き通ったスープ)
と表します。
海外には、お吸い物という料理法がないため、このような言い方をします。
汁物は体を温める効果があるため、寒い季節には最適な一品です。
※干潮…潮が引いて、海面の高さが最も低くなった状態。
※満潮…潮が満ちて、海面の高さが最も高くなった状態。
【3月】を代表する青果(fruits &veggie)
3月に旬を迎える3つの野菜と果物を紹介します。
春の訪れを告げる野菜や果物は、四季を感じるだけでなく、栄養素も高いので、ぜひ食べてみてください。
①【菜の花】(rape blossams/canola flower)
菜の花は、春になると日本各地で見られる野菜の一つです。
食べてみると少し苦味を感じますが、春を感じられるひじょうに美味しい食材です。
英語では「canola flower(キャノーラ フラワー)」とも表現します。
「キャノーラ」と言えば、油の種類の「キャノーラ油」を思い浮かべる人も多いと思います。
キャノーラ油は、アブラナ科の植物の種を絞った油です。
菜の花は、和食や洋食の料理に彩りを添えます。
和食には、菜の花を使った天ぷらや和え物などがあります。
菜の花は、βカロテンやビタミンEを多く含みます。
これらは脂溶性の栄養素のため、油と一緒に摂取すると、より効果的に体内へ栄養素を吸収できます。
おすすめ料理法
- 菜の花のソテー sauteed rape blossoms
- 菜の花のパスタ rape blossams pasta
- 菜の花のサラダ rape blossams salad
ソテー(Sauté)はもともとはフランス語です。
英語のsauteは、動詞で炒める、名詞で炒め物です。
調理の際に菜の花の根元の固い部分は切り落とし、茹で過ぎないように気をつけてみてください。
②【いちご】(strawberry)
いちごは、春の訪れを感じさせる代表的な果物です。
甘みと酸味のバランスが絶妙で、ジューシーな食感がたまりません。
3月は、いちご狩り(strawberry picking)が楽しめる時期でもあります。
いちごは、味も豊かで栄養価も高いことで知られています。
ビタミンCやポリフェノール(polyphenol)、食物繊維(dietary fiber)など、体に良い栄養素を豊富に含みます。
とくに、ビタミンCは免疫力を高めるだけでなく、肌の健康やコラーゲン(collagen)生成にも重要な役割を果たします。いちごは、美容と健康に欠かせない食材です。
③【筍】(bamboo shoot/bamboo shoots)
筍は、春になると山や竹林で採れる竹の新芽です。
若々しい色とシャキッとした食感が特徴で、さまざまな料理に活用されます。
3月には、筍の出荷がピークを迎え、その新鮮な味わいを楽しめます。
筍を使ったおすすめ料理はたくさんありますが、その中でも代表的なものを4つご紹介します。
おすすめ料理法
- 筍ご飯(bamboo shoot cooked rice)
- 若竹煮(wakatakeni、simmered young bamboo shoots)
- 筍の天ぷら(bamboo shoot tempura)
- 筍の茶碗蒸し(Bamboo shoot chawanmushi)
筍ご飯は、筍の風味がご飯にしみ込んで、香り高く美味しい一品です。
少し塩味が効いていると、さらに美味しいです。
若竹煮とは、筍を薄切りにしてワカメ(seaweed)と一緒に砂糖(sugar)、醤油(soy sauce)、みりん(sweet sake)などで煮る料理です。
筍の旨みがじっくり引き出された、やわらかくて甘みのある煮物です。
筍の天ぷらは、サクサクの衣と筍の食感が絶妙で、塩(salt)や天つゆ(tentsuyu)で食べるとさらに美味しいです。
茶碗蒸しとは、茶碗に筍を入れて卵液を流し、蒸し器で蒸した料理です。
これらの料理はどれも春の訪れを感じさせる筍の美味しさを堪能できるものばかりです。
お好みや調理の手間に合わせて、ぜひお試しください。
まとめ
本記事では、3月に旬を迎える食べ物をご紹介しました。
3月になると、春の訪れを感じさせる新鮮な食材が豊富に手に入ります。
メバル、サヨリ、ハマグリ、菜の花、いちごなどさまざまな食材が旬を迎え、その美味しさを楽しめます。
ぜひ、この季節に合った食材を使った料理を楽しんでみてください。