【英語でなんていう?】アメリカで使われている重さや長さの単位をわかりやすく解説!
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アメリカの長さや重さの単位は、日本で使用している単位と大きく異なります。
アメリカで使用されている長さや重さの単位を知っておくことで、旅行や留学に行った際に現地で戸惑うことがなくなるでしょう。
この記事では、アメリカで使用されている「長さ」と「重さ」の単位について、私たち日本人が使用している単位に換算しながら説明します。
アメリカで使用されている重さや長さの単位についてよく知らない人や、これからアメリカに旅行・留学・移住する予定の人は必読です!
日本とアメリカの重さ・長さの「基準」の違いとは
日本ではフランス発祥の「メートル法」を採用しており、長さや重さの単位は下記の通りです。
長さの単位 | ・mm(ミリメートル)・cm(センチメートル)・m(メートル)・km(キロメートル) |
重さの単位 | ・mg(ミリグラム)・g(グラム)・kg(キログラム)・metric ton / tonne(トン) |
「メートル法」は国際基準であるため、これらの単位は多くの国で通用します。
しかし、アメリカなど一部の国では「メートル法」ではなく「ヤード・ポンド法」を採用しており、日本とは異なった長さや重さの単位を使っているため注意が必要です。
アメリカで採用されている「ヤード・ポンド法」の長さや重さの単位は、下記の表を参考にしてください。
重さの単位 | ・ounce(オンス)・pound(ポンド)・short ton / net ton(トン) |
長さの単位 | ・inch(インチ)・feet(フィート)・yard(ヤード)・mile(マイル) |
次章以降で、それぞれの単位について詳しく解説します。
アメリカで使われている重さの単位
アメリカで使われている重さの単位は、下記の3つです。
下に行くほど単位が大きくなっています。
- オンス
- ポンド
- トン
ここでは、それぞれの単位について詳しく説明します。
オンス
オンス(ounce)は、アメリカで使用されている最小の重さの単位です。
複数形は”ounces”となります。
英語で発音する際には、「オンス」よりも「アウンス」と発音した方が、英語らしく聞こえるでしょう。
“ounce”は”oz”と省略されることが一般的です。
重量だけでなく、液体などの容量の単位にも使うことができますが、その際にはfluid ounce(Fl oz)と使います。
1オンスはグラムに換算すると、およそ28.3グラムです。
「メートル法」の場合は「10進法」を採用しているため、1グラム=1,000ミリグラム、1キログラム=1,000グラムとなります。
しかし、「ヤード・ポンド法」の場合は「16進法」であるため、16オンス=1ポンドとなることが特徴です。
ポンド
「オンス」の次に大きい重さの単位が「ポンド(pound)」です。
複数形は”pounds”となります。
英語で発音する際には、「ポンド」ではなく「パウンド」と発音した方が、英語らしく聞こえるでしょう。
“pound”は”lb”と略されますが、”2 pounds”以上になると”lbs”となるため、”s”の付け忘れには気をつけてください。
“lb”は、ラテン語で「天秤」を意味する”libra”という単語が由来となっているようです。
また、アメリカの料理のレシピ本を見ると、”pound”の略語である”lb”は”#”と書かれていることもあるようなので、あわせて知っておきましょう。
ポンドを「メートル法」の重さに換算すると、下記のようになります。
1ポンド=およそ453.6グラム
1キログラム=およそ2.2ポンド
「1ポンド=約500グラム=500mlのペットボトル1本」と考えていれば、覚えやすいでしょう。
アメリカでは、スーパーや市場などの食品の量り売りで「ポンド」が使用されていることが一般的です。
アメリカに留学や移住を計画している人は、上記の換算を頭に入れて現地で不自由なく買い物ができるようにしておきましょう。
ちなみに、洋菓子の1つであるパウンド・ケーキは昔、下記の材料を1ポンドずつ使って作っていたことからこのような名前が付けられたそうです。
- バター
- 卵
- 砂糖
- 小麦粉
トン
「ヤード・ポンド法」で用いられる「トン(short ton / net ton)」は、私たちが使用している「メートル法」の「トン」とは異なるため注意してください。
「メートル法」では1トン=1,000キログラムですが、「ヤード・ポンド法」の1トンは、およそ907.18キログラムです。
「メートル法」の1トンよりも少し軽いため、”short ton”と”short”を”ton”の前につけています。
アメリカで使われている長さの単位
次に、アメリカで使われている長さの単位を4つ紹介します。
下記の単位ですが、下に行くほど大きい単位です。
- インチ
- フィート
- ヤード
- マイル
重さの単位と同様に、長さの単位も日常生活でよく使われることから、これらの単位を頭の中で即座に「メートル法」の単位に換算できるようにしましょう。
インチ
インチ(inch)は長さの最小の単位です。
1インチ以上の値を表す場合は、複数形”inches”にしてください。
インチを表す記号は”in”、あるいは「”」(ダブルプライム)のいずれかを使います。
8インチであれば「8 in」、または「8”」といった具合です。
1インチはおよそ2.54センチメートルで、指の第一関節くらいの長さであると覚えておきましょう。
フィート
フィート(feet)は”foot”の複数形で、もともと「足」を意味する単語です。
単位を表す記号は「ft」、または「’」(プライム)のいずれかを使ってください。
1フット=12インチ=およそ30.48センチメートルです。
(1は単数なので複数形のフィートではなく単数系のフット)
諸説ありますが、フィートはアメリカの成人男性の足の大きさ、インチは成人男子の親指の幅に由来があると言われています。
何かの長さを測る際には、まずは指を使って「インチ」で表現し、それよりも大きいものであるならば足を使って「フット/フィートで表現すると考えると覚えやすいでしょう。
ヤード
ヤード(yard)は、長さの中でも「距離」を表す際に使う表現です。
1ヤード以上は”yards”と複数形にするのを忘れないようにしましょう。
単位記号は「yd」です。
ゴルフやアメリカンフットボールで、目にしたり耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか?
「1ヤード=3 フィート=約91センチメートル=およそ1メートル」と考えてください。
マイル
マイル(mile)は長さを表す最大の単位で、バスや電車、あるいは飛行機などの移動距離などによく使われます。
1マイル=1,760ヤード=およそ1.6キロメートルです。
まとめ:アメリカで使われている長さと重さの単位は日本とは異なる!
アメリカで使用されている長さと重さの単位は日本で使用されているものとは大きく異なるため注意が必要です。
長さや重さの単位は、スーパーや市場での食品の量り売りや体重測定など日常生活のさまざまな場面で使用されています。
アメリカに旅行・留学・移住する際には、アメリカで採用されている「ヤード・ポンド法」の単位を素早く私たちが普段使っている「メートル法」の単位に置き換えられるようにしましょう。
下記の換算表をぜひ参考にしてください。
【ヤード・ポンド法⇔メートル法換算表】
<重さの単位>
ヤード・ポンド法 | メートル法 |
1 ounce | About 28.35 grams |
1 pound | About 453.6 grams |
About 2.2 pounds | 1 kilogram |
1 net ton | About 907.18 kilograms |
<長さの単位>
ヤード・ポンド法 | メートル法 |
1 inch | About 2.54 centimeters |
1 foot | About 30.48 centimeters |
1 yard | About 91 centimetersAbout 1 meter |
1 mile | About 1.61 kilometers |
【ヤード・ポンド法におけるそれぞれの長さや重さの関係性】
- 1 pound=16 ounce
- 1 short ton=2,000 pound
- 1 foot= 12 inches
- 1 yard=3 feet
- 1 mile= 1,760 yard