2024.09.03

English Grammar in Useの使い方を詳しく紹介！

カテゴリー: 英語コラム

「English Grammar In Use」は、1985年に初版が発行され、2024年現在も世界中で活用されている有名な英文法書です。
お子さんだけでなく、ビジネスでも十分通用する、実践的な英語力を身につけたい方におすすめの英文法書です。

この記事では以下のことを解説しています。

English Grammar in Useの効果的な使い方
English grammar in useの概要
English Grammar in Useの選ぶ際の4つのポイント

「教材を購入したものの、英語力の向上につながらない……」そういった場合でも、教材を効果的に使って、積極的に英語学習に取り組めるとよいですね。
実践的な英語を習いたい方は、本記事の内容をぜひ参考にしてみてください。

English Grammar in Useの6つの使い方

英語学習初心者でも比較的簡単に取り組みやすいEnglish Grammar in Useの効果的な6つの使い方を解説します。

解説ページをしっかりと読み込む
問題文も1語ずつノートに写して問題を解く
答え合わせの際間違えた問題のみチェックする
間違えた問題のみ復習する
1.～4.を3周繰り返す
学んだ文法、単語や表現を使ってアウトプット(英作文、会話)する

しっかりと学習時間を確保して（1回につき30分から1時間程度）、学習に取り組みましょう。

1.解説ページをしっかりと読み込む

English Grammar in Useは、1ユニットが見開き2ページで構成されており、どのユニットからでも学習を始められます。
左ページに文法紹介、解説やイラスト、右ページに練習問題が載っています。

引用：ケンブリッジ大学出版局

写真は、English Grammer in Use（イギリス英語版）初級の解説ページです。
解説ページをしっかり読み込みます。
読み進めながら、わからない単語や表現があれば、英字辞書やインターネットで調べてみてください。

また、解説ページの英文を音読することで、英文法をより深く理解し、自然に身につけられます。
各解説ページには、多くの例文が付いています。

これらの例文を読み込み、理解した上で右側の問題ページへ進みましょう。

2.問題文も1語ずつノートに写して問題を解く

引用：ケンブリッジ大学出版局

各解説ページ右側の練習問題に取り組みます。
写真は、EnglishGrammer in Use（イギリス英語）初級の問題ページです。
ノートを1冊用意して、問題文を1文字ずつノートへ書き写します。

単語だけではなく、全文書き写します。頭の中に意味を入れながら進めます。
長文の場合は、「/」（スラッシュ）を書いて、チャンク（※）を意識して読み進めつつ、何度も声に出して読みましょう。

※チャンク…言語学の文脈で、よく一緒に使われる単語やフレーズの集まり。これらの単語やフレーズは、文脈によって意味をもち、まとまりで出現する傾向がある。

3.答え合わせの際間違えた問題のみチェックする

問題を解いた後は、答え合わせをします。
おそらく、問題を間違えた原因は、英単語または文法を知らなかったのが多いと思うので、知らなかった英単語はノートやカードに書いて暗記し直してみてください。

「答えをみても、自分で調べてもなぜ間違えたのかわからない……」この場合は、もしお子さんが塾に通っていれば、塾の先生に質問してみましょう。

4.間違えた問題のみ復習する

復習や見直しをする場合、3.でチェックをつけた問題のみ復習します。
学習内容を定期的に復習し、忘れないようにします。

また、前の解説ページの内容が次の解説ページの理解に役立つことがあるので、つながりを意識して学習を進めます。

5.1.～4.を3周繰り返す

継続的な学習が不可欠です。
定期的に時間をつくり練習問題に取り組んでみてください。

継続的なモチベーションを維持するために、興味を持てるトピックや学習方法を見つけることも大切です。

6.学んだ文法、単語や表現を使ってアウトプット（英作文、会話）する

学んだ構造や表現を使って、英作文を書いてみましょう。
学習の成果を実感しやすくなります。
英語を話す機会を積極的に作りましょう。

英会話のグループやクラスに参加したり、英語でのコミュニケーションの時間を積極的にとることで、自信がつきます。
間違いを恐れずに英語を話すことが大切です。
間違いから学び、成長していく姿勢が英語力の向上につながります。
日常会話やライティング、リーディングなど、さまざまな場面で英語を使ってみてください。

English Grammar in Useの概要

引用：ケンブリッジ大学出版局

先述したように、「English Grammar in Use」を使うことで、実践的な英語を学べるのですが、購入する際に知っておきたいEnglish Grammar in Useの概要について、解説します。
「Grammar in Use」は、初級から上級までのレベルに対応しており、文法の解説と練習問題を豊富に含んでいます。

以下の表をご覧ください。

名称	English Grammar in Use（GIU）
著者	Raymond Murphy（レイモンドマーフィー）
出版社	イギリスのケンブリッジ大学出版局
概要	全て英語で書かれている。そのため、英語学習初心者向けの英文法書ではなく、中級者、上級者向けの英文法書。シリーズ全体で3200万冊以上もの売り上げを記録する（2018年のデータ）
英語の種類	イギリス英語とアメリカ英語
レベル	イギリス英語…初級・中級・上級アメリカ英語…初級・中級
学習方法	CD付版・eBook（※）・テキストのみの3種類

このように、世界中の英語学習者や教育者から高い評価を受けています。
その評価の理由は、

英語圏ネイティブ（※）の人たちの視点から文法を学べること
実際の英語使用を想定した内容であること

にあります。

気をつけたいのは、全て英語で書かれているため、英語学習初心者向けの英文法書ではなく、中級者、上級者向けの英文法書だというところです。
また、受験対策用の英語学習には向いていません。

もし、日本語で学びたい場合は、「マーフィーのケンブリッジ英文法（日本語版）」がおすすめです。

引用：ケンブリッジ大学出版局

日本の受験やテスト対策向けの文法書とは異なり、Grammar in Useは実戦的な英語を身につけることに焦点を当てており、基本的な英文法をほぼ網羅しています。

※eBook…本と同じ内容をオンラインで学べる。タブレットでも利用可能。
※ネイティブ…ある言語を生まれながらにして自然に習得し、その言語を母国語として話す人。

English Grammar in Useの3つの種類

「English Grammar in Use」シリーズは、初級から上級まで3種類に分かれています。

名称	English Grammar in Use （Basic）	English Grammar in Use （Intermediate※）	English Grammar in Use（ Advanced）
レベル	初級TOEIC450点以下英検3級程度対象年齢は中学生高学年	中級TOEIC450〜600点対象年齢は高校生以上	上級TOEIC600点以上対象年齢は高校生以上、大学生、社会人
概要	英語学習の最初の段階に役立つ。基本的な文法ルールや用法、単純な文の作成方法を紹介。読者は、基礎的な英文法の理解を深められる。	より複雑な文法ルールや表現が取り上げられている。複文や条件文、間接話法など、初級より高度な内容。	複雑な文の構造や抽象的な概念について学び、より自然な英語表現を身につけられる。

English Grammar in Use は、自主勉強や英語授業の文法補強のための副教材として広く活用されています。
※intermediate…中間の、中級の（形容詞）