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英語構文とは?覚える必要性や基本的な構文一覧を例文つきで詳しく解説

英語構文とは?覚える必要性や基本的な構文一覧を例文つきで詳しく解説
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英語コラム

「英語構文って何?熟語と何が違うの?」
「英語構文って覚える意味があるの?」

英語を学習している方で、このような疑問や悩みを抱えている方はいませんか?

結論から申し上げると、英語の総合力、特に英語を「話す力」と「書く力」が向上するため、英語構文を覚えることをおすすめします。

英語にはさまざまな構文がありますが、まずはその構文を構成する要素や文型について理解することが大切です。

そのため、この記事では英語構文の定義、英語構文を覚えるメリット、そして英語構文を構成する要素や文型について詳しく解説します。 

英語構文とは?

英語構文とは、英文法の基本的なパターンを使った定型文のことを指します。

言い換えると、よく使われる表現や言い回しをまとめた文章のことです。

英語を学習していると、「英語構文」「英文法」「英熟語」「英文解釈」といった専門用語を目にすることがあるでしょう。

皆さんはこれらの違いが分かりますか?

それぞれの用語の違いは、下記の通りです。

用語意味
英文法英単語の並べ方のルール
英熟語複数の英単語が1セットになることで特定の意味を成す表現
例) a lot of 「たくさんの」 take part in 「参加する」
英文解釈英単語や英熟語、英文法の知識を活用して、英文の意味を理解しようとする作業
英語構文英文の構造の基本的なパターンを使った定型文。あるいはよく使われる表現や言い回しをまとめた文章。
例) It is 〜(for 人) + to 動詞の原形…「人にとって…することは〜です。」
too 形容詞/副詞 to + 動詞の原形〜「とても…すぎて〜できない」

それぞれの用語の違いを正しく押さえておきましょう。

英語構文を覚えるメリット

英語構文を覚えるメリットは主に2つあり、下記の通りです。

  1. 英語の総合力が上がる
  2. アウトプットがしやすくなる

ここでは、それぞれのメリットについて詳しく解説します。

①英語の総合力が上がる

英語の能力は下記の4つに分かれますが、英語構文を学ぶことで全ての能力の底上げに役立ちます。

  • 読む
  • 聞く
  • 書く
  • 話す

たとえば、英文を読んでいる際に自分が知っている構文を見つけることができれば、複雑な英文だったとしても骨組みが理解でき、英文の意味を解釈しやすくなります。

ほかにも、英文を聞き取っている際に英語構文が使われていることが理解できると、次にどのような語句がくるのか想像しやすくなるので英語の聞き取りの負担が軽減するでしょう。

このように英語構文を覚えておくことで、英語の4技能全ての底上げに役立ちます。

②アウトプットがしやすくなる

英単語や英熟語の知識を知っているだけでは、英語を話したり書いたりするのには不十分です。

文章の組み立て方を知らないと、相手に自分の気持ちや考えを伝えるのは難しいでしょう。

しかし、英語構文を覚えて英文の組み立て方を知っていれば、アウトプットがしやすくなります。

状況や場面に応じて使用する単語を入れ替えれば、いくらでも応用が効くので、英語を話せるようになりたい人、自分の意見や考えを自由に表現できるようになりたい人は英語構文を覚えるべきです。 

基本的な英語構文一覧

英語にはさまざまな構文がありますが、まずは下記の5つの英語構文の文型を理解することが大切です。

  • 第1文型:S+V
  • 第2文型:S+V+C
  • 第3文型:S+V+O
  • 第4文型:S+V+O+O
  • 第5文型:S+V+O+C

ここでは、それぞれの文型について詳しく解説します。

英語の基本文型を理解することで、英語の文章の組み立てかたの基本が身につけられるでしょう。

つまり、英語を話したり書いたりしやすくなるということです。

スピーキングやライティングのスキルを伸ばしたい人は、ぜひ読んでください。

5文型を構成する要素について

英語の5文型を説明する前に、英語の5文型を構成する5つの要素について説明します。

英語の文章を構成する要素は5つあり、下記の通りです。

  1. S「主語」
  2. V「動詞」
  3. O「目的語」
  4. C「補語」
  5. M「修飾語」

英文に登場するそれぞれの単語あるいは語句はすべて、これらの5つの要素のいずれかに当てはまります。

英文を読んだり聞いたりしながらそれぞれの語句がどの要素に当てはまるのか正しく判断できることで、英文を理解しやすくなるでしょう。

まず、これらの要素について説明します。 

①S「主語」

Sは、”subject”という単語の頭文字をとったもので「主語」を意味します。

日本語の「〜は」や「〜が」にあたる語(句)で、名詞あるいは代名詞です。

また、疑問文などの例外を除いて基本的には文頭に来るのが特徴です。

I am a student.
私は生徒です。

文頭に来ている”I”「私が」が”S”に該当します。 

②V「動詞」

Vは 、”verb”の頭文字で「動詞」を意味します。

英語の動詞は2種類あり、be動詞や一般動詞です。

基本的に英語の文章では、動詞は主語の直後に置きます。

全ての英文に動詞が含まれているという点が特徴です。

Taro plays tennis after school.
太郎は放課後にテニスをします。

この英文は”Taro”「太郎が」が主語で、その次にくる”plays”「する」が動詞です。 

③O「目的語」

Oは”object”の頭文字をとったもので「目的語」を意味します。

目的語とは、日本語で言うと「〜を」や「〜に」を意味する名詞や代名詞のことです。

動詞の直後に伴います。

詳細は後述しますが、目的語は第3・4・5文型で使用されます。

I ate breakfast.
私は朝食を食べました。

この英文では、”I”「私が」が主語、”ate”「食べた」が動詞、そして”breakfast”「朝食を」が目的語です。 

④C「補語」

Cは”complement”の頭文字を取った語で、「補語」という意味です。

名詞や代名詞、あるいは形容詞が該当します。

動詞の直後か目的語の直後に置くことが一般的です。

また、補語はあくまで文章の意味を補足するための要素であるため、全ての英文で使われるものではありません。

詳細は後述しますが、第2文型と第5文型で使用されます。

Jane is beautiful.
ジェーンは美しいです。

この英文は、”Jane”「ジェーンは」が主語、”is”「〜です」が動詞、”beautiful”「美しい」が補語です。

⑤M「修飾語」

英語の基本文型を構成するのは、基本的に前項までで紹介した4つの要素だけですが、この要素に含まれない語句も存在します。

それらの語句はM(“modifer”「修飾語」の頭文字をとったもの)に分類されるので気をつけてください。

主にMに分類されるのは、「副詞」(名詞以外の品詞を修飾する語句:「とても」「ゆっくり」などが副詞)や、前置詞+名詞(句)です。

I gave a book to him.
私は彼に本をあげました。

この英文は、”I”「私が」が主語、”gave”「与えた」が動詞、”a book”「(一冊の)本を」が目的語、そして”to him”の部分が「前置詞+名詞」なので修飾語と分類されます。

英語の5文型

それでは、英語の5文型を紹介します。

英語の文章には5つのパターンがあり、下記の通りです。

  • 第1文型:S+V
  • 第2文型:S+V+C
  • 第3文型:S+V+O
  • 第4文型:S+V+O+O
  • 第5文型:S+V+O+C

ここでは、それぞれの文型について例文を用いながら詳しく解説します。 

第1文型:S+V

第1文型は、S+V「SはVする」という意味です。

非常にシンプルで分かりやすいですね。

I sleep.
私は眠ります。

“I”「私は」が主語(S)

“sleep”「眠ります」が動詞(V)

です。 

第2文型:S+V+C

第2文型は、S+V+C「SはCという状態である」という意味です。

前項でも説明しましたが、Cは「補語」で名詞や形容詞が該当します。

そして、この文型の特徴はS=Cであることです。

例文を確認しましょう。

Melanie looks happy.
メラニーは幸せそうに見えます。

この英文は、

“Melanie”「メラニーは」が主語(S)

“looks”「見える」が動詞(V)

“happy”「幸せな」が補語(C)

です。

“happy”は形容詞で、“Melanie”(S)=”happy”(C)という関係が成り立つことから、「補語」であると判断できます。 

第3文型:S+V+O

第3文型は、S+V+O「SはOをVする」という意味です。

前項でも説明しましたが、Oは目的語で「〜を」「〜に」に該当する語句が当てはまります。

第3文型のSはOとイコールの関係にならないということが特徴です。

第2文型S+V+Cとの区別がつかないと混乱する方がいますが、動詞の後にくる語句が主語とイコールの関係になるかどうかで見極めてください。

Stephen bought a car.
スティーブンは車を買いました。

この英文は、

“Stephen”「スティーブンは」が主語(S)

“bought”「買いました」が動詞(V)

“a car”「(一台の)車を」の部分が目的語(O)

に該当します。

「〜を」という意味になること、そして、“Stephen”と”a car”はイコールの関係にならないことから、これは目的語であると判断できます。

第4文型:S+V+O+O

第4文型は、S+V+O1+O2SはO1にO2をVする」という意味です。

目的語が2つ登場しますが、O1には「ヒト」、O2には「モノ」がくることが多いです。

第3文型と同様に、Oはもう一方のOや主語とイコールの関係にはなりません。

I gave her a present.
私は彼女にプレゼントをしました。

“I”「私は」が主語(S)

“gave”「与えた」が動詞(V)

“her”「彼女に」が目的語(O1

“a present”「プレゼント」も目的語(O2

に分類されます。 

第5文型:S+V+O+C

最後に、第5文型についてですが、これはS+V+O+C「SはOをCだとVする」という意味になります。

O=Cの関係になることがポイントです。

第4文型S+V+O1+O2と区別がつかないと混乱する方がいますが、O1はO2とイコールの関係になりません。

また、目的語であるOは日本語では「〜を」「〜に」という意味になります。

この2点を押さえれば、第4文型と第5文型の区別ができるでしょう。

I named the baby Joseph.
私はその赤ちゃんをジョセフと名づけました。

“I”「私は」が主語(S)

“named”「名づけた」が動詞(V)

“the baby”「赤ちゃんを」が目的語(O)

“Joseph”「ジョセフ」が補語(C)

です。

“the baby(O) = “Joseph(C)”という関係が成り立つことから、これは第5文型であると判断できます。 

よく使われる英語構文一覧

ここでは、下記の5つの英会話でよく使われる基本的な構文を紹介します。

  • It is 形容詞 +(for人)+ to + V原形
  • too + 形容詞/副詞 +(for 人)to + V原形
  • 形容詞/副詞 + enough (for 人)to  + V原形
  • so + 形容詞/副詞 + that S + V 〜
  • There + be動詞 + 名詞〜

これらの構文を覚えて、実際に英会話で使ってみましょう。

表現の幅が広がったと実感できるはずです。

It is 形容詞 + (for 人)+ to + V原形

It is 形容詞 +(for 人)+to 動詞の原形〜で「(人にとって)〜することは形容詞です」という意味の構文です。

形容詞とは物事の状態を表す品詞のことで、日本語の場合、「暑い」や「可愛い」など「い」で終わることが多いという特徴があります。

“for 人”の部分は、省略しても構いません。

文頭の”it”は「それ」と訳出しないこと、そして、”to”の直後は動詞の原形であることに注意しましょう。

【例文】

It is fun for me to play volleyball. 
私にとってバレーボールをプレイすることは楽しいことです。

It is easy for Brad to speak Spanish.
ブラッドにとってスペイン語を話すことは簡単なことです。 

too + 形容詞/副詞 +(for 人)to + V原形

too + 形容詞/副詞… +(for 人)to + V原形〜で「(人にとって)…すぎて〜できません」という意味の構文です。

to + V原形が「〜できない」と否定の意味になること、そして”too”と”to”を逆にしないようにすることに注意しましょう。

また、文頭の主語がto V原形の動作を行う場合、”for 人”の部分は省略できます。

【例文】

We were too tired to walk. 
私たちは疲れすぎて歩くことができませんでした。

My suitcase was too heavy to carry.
私のスーツケースは重すぎて運べませんでした。

形容詞/副詞 + enough (for 人)to  + V原形

形容詞/副詞 + enough (for 人)to + V原形で「(人が)Vするのに十分なほど…です」という意味の構文になります。

形容詞/副詞を”enough”の前に置くことがポイントです。

前項の「too + 形容詞/副詞… +(for 人)to + V原形〜」と同様に、文頭の主語がto V原形の動作を行う場合、”for 人”の部分は省略できます。

【例文】

Jeff is rich enough to buy the house. 
ジェフはその家を買えるほどお金持ちです。

so + 形容詞/副詞 + that S + V〜

so + 形容詞/副詞… + that S + V〜で「とても…なのでSがVする」という意味の構文になります。

前項に登場した

「too + 形容詞/副詞… +(for 人)to + V原形〜」=「(人にとって)…すぎて〜できません」

と否定的なニュアンスを持っていますが、こちらの構文は肯定的な意味合いとしても使用できるのが特徴です。

that以下は、S + V〜と節を伴うので注意してください。

【例文】

I was so tired that I went to bed very early last night.
昨夜はとても疲れていたので早く就寝しました。

Anne is so beautiful that I fell in love at first sight. 
アンはあまりにも美しかったので一目惚れしてしまいました。

There + be動詞 + 名詞〜

 “There + be動詞 + 名詞”で「〜がいる(いた)」「ある(あった)」と、人やモノの存在を表す構文です。

存在しているものが1人、あるいは1つのときには、

”There is(またはwas) +(a / an)+ 名詞の単数形”

存在しているものが2人、あるいは2つ以上のときには

”There are (またはwere)+ 名詞の複数形”

と使い分けましょう。

文頭にある”there”は訳さないので、注意してください。

【例文】

There is a big pond in the park. 
その公園には大きな池があります。

There was a statue in front of the station. 
その駅前には銅像がありました。

英語の構文を覚えるためのコツ

最後に、下記の2つの英語の構文を覚えるためのコツを紹介します。

  • 何度も音読する
  • その構文を使って実際に英作文してみる

英語構文を覚えるのに苦労している人は、ぜひ参考にしてください。

何度も音読する

構文を何度も音読することで記憶に残りやすくなります。

黙読の場合は「目」だけで構文を追うことになりますが、音読することで「耳」や「口」など他の器官も使って構文を追うことになるため記憶に残りやすくなるでしょう。

また、その構文の英語のリズムを頭に刻むことも可能で、英会話や発音の練習にもなります。

何度も音読をすることで、構文が自然と口をついて出てくるようになるでしょう。

その構文を使って実際に英作文してみる

覚えたい構文を使って、実際に英作文をしてみることもおすすめの学習方法です。

自分で英作文することで、その構文をより身近なものに感じられるようになるため、覚えやすくなるでしょう。

英作文する際には日常生活で起こりそうなことを書いてみたり、友達や家族の名前など使ったりしながら書いてみることがおすすめです。

また、可能であれば作った英作文を英語が得意な人やネイティブスピーカーに添削してもらうと、より正確に構文を覚えることにつながります。

まとめ:英語の5文型をマスターして英語構文を覚えよう!

この記事では、英語構文の定義、英語構文を覚えるメリット、そして英語構文を構成する基本5文型一覧について詳しく解説しました。

英文を構成する要素は5つあり、下記の通りです。

  • S「主語」
  • V「動詞」
  • O「目的語」
  • C「補語」
  • M「修飾語」

英文に登場する全ての語(句)は、このいずれかに当てはまります。

そして、英語の文章の作り方は基本的には5パターンあり、下記の通りです。

  • 第1文型:S+V「SはVする」
  • 第2文型:S+V+C「SはCという状態である」
  • 第3文型:S+V+O「SはOをVする」
  • 第4文型:S+V+O1+O2「SはO1にO2をVする」
  • 第5文型:S+V+O+C「SはOをCだとVする」

まずは、これらの英語構文の基本文型5つを覚えて英文を正しく組み立てられるようにしましょう。

そして、余裕があれば下記の5つの英会話で役に立つ基本的な英語構文を覚えて使いこなせるようにしてください。

  • It is 形容詞 +(for人)+ to + V原形
  • too + 形容詞/副詞 +(for 人)to + V原形
  • 形容詞/副詞 + enough (for 人)to  + V原形
  • so + 形容詞/副詞 + that S + V 〜
  • There + be動詞 + 名詞〜

これらの英語構文を、スピーキングやライティングなどみなさまの英語活動に使ってみてくださいね!

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