効果的な英語の音読|やり方とコツ・おすすめ教材を徹底解説!
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「音読を続けることで効果は得られるの?どんな効果があるか知りたい!」
「音読の正しいやり方や教材がわからない……」
この記事では、
- 音読を続けると得られる4つの効果
- 音読の正しい手順4ステップ
- 効果的な音読を行うコツ
についてくわしく紹介します。
効果的な英語の音読とは、英語を声に出して読むことを通じて、英語力を高める学習法です。
小さなお子さんでも、音読をすることで、後述するさまざまな効果を得られます。
このことから、音読は英語を学ぶためにとても大切だと言えます。
タイプ別おすすめ音読教材についても触れていますので、英語学習にぜひお役立てください。
英語の音読を続けると得られる4つの効果
英語の音読を続けることで得られる効果は、以下の通りです。
- 語彙力を向上できる
- リスニング力がアップする
- 正しい発音を身につけられる
- 読解力を高められる
語彙力を向上できる
英語を声に出して読むことで、新しい単語やフレーズを効果的に覚えることができ、自然に使いこなせるようになります。
たとえば、電子英語辞書があれば、発音を再生して聞いたり、辞書に載っている説明や例文に目を通したりしながら声に出して読むと、文脈と一緒に英単語を覚えやすいです。
学校で習う単語だけでなく、ネイティブが実際に使う英単語にも触れられます。
リスニング力がアップする
「たくさん英語を聴いているのに、ネイティブのスピードについていけない」という方も、聴くだけではなく音読をすることがとても大切です。
ネイティブとの会話ができるようになりたければ、英文を読んで、瞬時に英文の意味を理解できる、英語を英語のまま理解できるぐらいの英語力を身につけたいところです。
「英文を聞く」ことはスピードが速いため、自分でスピードを調整できる「声に出す」ことを繰り返し継続してリスニング力アップを目指しましょう。
(例)I want to go / to New Zealand / in the future.
わたしは行きたい/ニュージーランドへ/将来
(わたしは将来ニュージーランドへ行きたいです。)
このように、1つずつではなく、音節ごとにまとまりの意味を理解しつつ、読み進めます。
読み終わる頃には、英文が表す状況をイメージできればさらに良いです。
音読をすることで、英語の言葉のリズム、イントネーション※を学べます。リスニング能力が向上し、英語の理解が深まります。
※イントネーション…言葉や文を話すときの声の高低、強弱、リズムなどの変化。
正しい発音を身につけられる
英語ネイティブの音声を真似ながら音読することで、正しい発音を身につけられます。
(例)There’s an apple on the table.
(テーブルに1個りんごがあります。)
There’sよりもappleを強調して、appleのあとも続けるように読み進めます。
また、英文の中には、聞き取れないサイレントe(※)や人称代名詞のh(※)など日本語とは違い1語一句読まない音もあるので気をつけてみてください。
自分が英文の発音をできるようになれれば、聞き取れるということがあります。
正しい発音で英語を言えるようになれば、相手に自分の意図をより正確に伝えられます。これは、英会話や英語でのプレゼンテーションで自信をもって人前で話すためにも大切です。
※サイレントe…単語の末尾に「e」が付いた英単語で、その前の母音の発音が長くなるものは「e」を発音しない。
※人称代名詞のh…文頭ではなく英文の中で、「he」や「him」、「her」などの「h」は、強調や特定のアクセントがある場合を除いて、一般的に発音されない。
読解力を高められる
英文を声に出して読むことで、文章の構造や文法に触れられます。
(例)I like / soccer / very much. / I play it / at school / every day.
(ぼくはサッカーがとても好きです。ぼくは毎日学校でサッカーをします。)
音読に慣れると、このように文章を音節ごとに見ることができます。
こうすることで、文章の構造や文法だけでなく、フレーズも自然に覚えられます。
音読することで、内容をより集中して理解でき、英文読解力が高まります。
音読の正しい手順4ステップ
英文の音読を効果的に行うための正しい手順は、以下の通りです。
- お子さんの英語力や目的に合う教材を選ぶ
- 音読の前に内容を理解する
- 英語の発音を確認する
- 音読する(スピードや抑揚に気を付けて行う)
1.お子さんの英語力や目的に合う教材を選ぶ
初めは簡単な文章から始め、徐々に難易度を上げることで、少しずつ英語スキルを向上させられます。
以下の表をご覧ください。
目安 | レベル(英検®︎) | 教材 |
初歩的な英語力 | 5級 | 中学1年の教科書 |
読む、聞くに加えて話す力も試される | 4級 | 中学2年の教科書 |
英検5級、4級以上に書く、話す力も試される | 3級 | 中学3年の教科書 |
日常生活に必要な英語力を理解して使える | 準2級 | 高等学校1、2年のテキスト |
大学入試レベルであり、履歴書に書ける | 2級 | 高等学校3年の教科書 |
基本以上に応用力もある英語力 | 準1級 | 大学中級のテキスト |
社会生活で求められる英語力 | 1級 | 大学上級のテキスト |
このように、学習者の英語力に合う教材はさまざまにあります。
また、学習者の興味がある内容の英文を選ぶと、学習が楽しくなります。
さらに、初心者向け教材としては、簡単な英語絵本や英語学習者向けのニュース記事(やさしく読める英語ニュース)もおすすめです。
中級者向け教材としては、英語小説の抜粋も良いでしょう。
上級者向け教材としては、複雑なビジネス英語学術論文(TED)も良いです。
2.音読の前に内容を理解する
音読の前に、内容を理解します。
英文を読み、全体のテーマを把握することや内容を理解することが大切です。
知らない単語や文法があれば調べ、文の意味を理解してから読むことで、スムーズに音読を進められます。
3.英語の発音を確認する
英文を音読する前に、難しい単語やフレーズの正しい発音を確認します。
音がつながって聴こえるリンキングや消える音も確認しておきます。
できるだけネイティブの音声に近づけるように、電子英語辞書を活用し、声に出して正しい発音を確認しておきましょう。
4.音読する(スピードや抑揚に気を付けて行う)
初めはゆっくりと、正確に音読を行います。
手順の1〜3を踏んで文章の意味をしっかりと把握した上で、英文を読み、スピードを少しずつ早くしていくと良いです。
たとえば、1日15分音読にかける時間がある場合
→3分で読める英文を5回読む
→1分で読める英文を15回読む
このように、負担のない範囲で、時間や教材によって音読を行います。
聴こえる音声に近づけるように、英文に自然な抑揚をつけることで、表現力が豊かになります。
感情や意図に合わせて声の高さや強弱を調整し、相手がいると想定して、英文の意味がしっかりと伝わるように読み進めます。
効果的な音読を行うコツ
- 音読の振り返りを行う
- 音読を継続する
音読の振り返りを行う
音読中に自分の声を録音し、音読後に聞き返します。
自分の声とネイティブの音源との間に発音やイントネーションの違いがあれば、改善点を確認し、次回の音読に活かします。
音読を継続する
音読は1日に15分から30分を目安に、毎日続けることで効果が上がります。
モチベーションに頼り過ぎると、やったりやらなかったりするため、無理のない範囲で、日常生活の中でスケジュールを立てるようにしましょう。
できる限り継続的に取り組むことを心がけましょう。
これらの手順を踏むことで、音読の効果を最大限に引き出し、英語力を着実に向上させられます。
まとめ
この記事では、
- 音読を続けると得られる4つの効果
- 音読の正しい手順4ステップ
- 効果的な音読を行うコツ
を紹介しました。
音読は継続することが大切です。
本記事の内容を活用して、お子さんにぴったりの教材や方法を見つけてみてください。
音読は簡単に始められるので、ぜひ取り入れてみましょう。
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お子さんの英語力を向上させられるチャンスをぜひご検討ください。