1. QQキッズ
  2. お役立ち記事
  3. 【例文つき】英語の関係詞の種類と使い分け方についてわかりやすく解説

【例文つき】英語の関係詞の種類と使い分け方についてわかりやすく解説

【例文つき】英語の関係詞の種類と使い分け方についてわかりやすく解説
カテゴリー
英語コラム

「そもそも関係詞って何?」
「関係代名詞と関係副詞の違いは?」
「”who”と”whom”ってどうやって使い分ければいいの?」

関係詞を勉強している英語学習者の中で、このような悩みや疑問を抱えている方はいませんか?
関係詞を苦手に感じている英語学習者は多いですが、関係詞が理解できると複雑な英文も理解しやすくなります。

結果としてTOEICや英検などのスコアが上がることにつながるため、すべての英語学習者にマスターしてもらいたい英文法です。
本記事では、「関係詞」について最低限身につけてもらいたいことについて分かりやすく解説しています。

関係詞の勉強でつまずいている方は、ぜひ参考にしてください。 

そもそも関係詞とは?

そもそも「関係詞」とは、2つの英文を1つの文にまとめる「接着剤」のような役割を果たします。
例文を確認しましょう。

She is Anne. Anne is standing over there.
彼女はアンです。アンはあそこに立っています。

この2つの英文はいずれも「アン」のことを説明していますが、「アン」が連続で使われているため少しくどいです。
そこで「あそこに立っているのはアンです。」と一文にまとめてみると、下記のような英文になります。

She is Anne who is standing over there.

2回登場した”Anne”が一回だけになっていますね。
そして、代わりに” who”を使って” who is standing over there”が、直前の” Anne”を修飾しています。

“who”は関係詞です。
関係詞を使うことで、「その直前にある名詞=先行詞」を説明することができます。

直前に来る先行詞がどのようなものであるか、2番目の英文のどの部分が省略されたのかなどによって使用すべき関係詞が異なるので注意してください。 

関係代名詞とは

関係代名詞は、”she”や”them”などの代名詞や名詞を省略して、2つの英文を1文にまとめる役割を果たします。
省略する(代)名詞によって、下記の3種類に分けられます。

  • 主格
  • 所有格
  • 目的格

それでは早速見ていきましょう。 

主格

「主格」とは、「〜は」の部分を省略する際に使う関係代名詞のことです。
下記のように先行詞の種類によって、関係詞を使い分けます。

先行詞の種類関係詞
who
人以外(動物やモノ)which
どのような先行詞にも使えるthat

“that”はどのような先行詞にも使えて便利であるため、ついつい多用してしまいがちですが、学校の定期試験では”who”や”which”をしっかりと理解・区別できているかを問う問題も出題されます。
そのため”who”や”which”についてもしっかりと覚えておきましょう。

それでは、「主格」の関係詞の例文を確認します。

I have an aunt. She lives in Okinawa.
私には叔母がいます。彼女は沖縄に住んでいます。

この2つの英文を見ると、「叔母」と「彼女は」が同じ内容を指しており、「彼女は」が主語です。
この2つの英文を1文にまとめると「私には沖縄に住む叔母がいます。」となり、英では下記のようになります。

I have an aunt who lives in Okinawa.
    先行詞   関係代名詞

“aunt”は先行詞で「人」であるため、この場合関係詞は”who”です。
“who”が”she”の代わりになって”who”以下の主語になっています。 

目的格

「目的格」とは、日本語で「〜を」や「〜に」に該当する部分を省略する関係代名詞です。

主格と同様に、先行詞の種類によって、下記のように関係詞を使い分ける必要があります。

先行詞の種類関係詞
whom
人以外(動物やモノ)which
どのような先行詞にも使えるthat

関係代名詞の目的格については、日常英会話などでは省略されることもあるので注意してください。

例文を確認しましょう。

This is a house. Tom lived in the house last year.
これは家です。トムはこの家に去年住んでいました。

この2つの英文で共通する部分は”a house”と”the house”になり、2文目の”the house”を省略します。
“the house”は「この家に」という意味を持つことから目的格です。

そして、”a house”はモノであるため、関係詞”which”を伴います。
上記の2つの英文を関係詞を使って1文にすると、下記のようになります。

This is a house which Tom lived last year.
    先行詞 関係代名詞

これはトムが去年住んでいた家です。

注意!「主格」と「目的格」の”which”の見分け方
関係代名詞を使った文章が「主格」なのか「目的格」なのか区別する問題が、学校の定期試験で出題されることもあります。 
先行詞が「人」である場合は、主格は”who”を、目的格は”whom”を伴うため区別が容易ですが、先行詞が人以外であった場合区別しづらくなりますね。 

下記の点に注目すれば、主格と目的格のどちらであるのか、判断できます。 
・主格の場合:whichの直後に動詞を伴う
・目的格の場合:whichのあとが主語(S)+動詞(V)〜という形になっている 

主格の場合は、2文目の「主語」に当たる語(句)が省略されることから、関係代名詞の直後にはいきなり動詞がきます。 それに対して目的格の場合は目的語が省略されており、目的語は動詞の後に来ることから、目的格の関係代名詞の後はS+V〜となるのです。 

例文で確認しましょう。 
★This is a book which explains Chinese history. 
   先行詞 関係代名詞 V
これは中国史について説明している本です。 
→whichの直後にVがきているため、「主格」の関係代名詞。

★This is the book which my mother bought the other day.   
    先行詞 関係代名詞 S          V
これは先日私の母が買った本です。  
→whichの直後がS+V 〜という形になっているため、これは「目的格」の関係代名詞。 

所有格

「所有格」とは、日本語で「〜の」に該当する部分を省略する関係代名詞です。
「主格」や「目的格」の関係代名詞とは異なり、先行詞の種類に関係なく”whose”を使います。

例文を確認しましょう。

I know a girl. Her mother is from France.
私は女の子を知っています。彼女の母はフランス出身です。

この2つの英文の中で共通している部分は、”a girl”と”her”で、”her”の部分を省略します。
そして、”her”の部分は「彼女の」という意味になることから、これは「所有格」です。
この2つの英文を関係詞を使って1つの英文にまとめると、下記のようになります。

I know a girl whose mother is from France.
   先行詞 関係代名詞

私はお母さんがフランス出身の女の子を知っています。

注意!関係代名詞の空欄補充問題対策
学校の定期試験や英検などの資格試験では、「空欄に当てはまる関係詞を入れなさい。」といった問題が出題されることがあります。
 このような問題が出題されたときの解き方のコツを知っておくことが大切です。 
下記のポイントを覚えておきましょう。



まず、関係代名詞の前後で「〜の…」と意味が通じるか確認します。 
例えば、”This is a house □ roof I painted yesterday.”という英文の場合、関係詞の前後が”a house”と”roof”となっており、「家の屋根」と通じます。
そのため、□に当てはまる関係代名詞は”whose”です。 
下記のような英文の場合は、関係詞の前後で「友達の住む」と意味が通じないため、関係代名詞の所有格ではないと判断できます。

 I have a friend □ lives in Australia. 

関係詞の前が”friend”と「人」であることから、人以外が先行詞になるときに使われる”which”でないことが分かりますね。 

そして、関係詞の直後を見ると”lives”と動詞を伴っていることから、主格の関係代名詞で”who”が入ることが分かります。 

上記のチャートを活用しながら、関係代名詞の空欄補充問題に取り組みましょう。

関係副詞

つづいて「関係副詞」の説明に移ります。
関係副詞も仕組みは関係代名詞と同様です。
2つの英文の中で共通する部分を省略して、1つの英文にまとめる接着剤のような役割を持ちます。

関係代名詞と異なる点は、”I”や””theirなどの「代名詞」ではなく「副詞」が省略される点と、先行詞が異なることです。

副詞とは?
単語や文章を修飾する役割を持つ品詞で、「名詞」や「代名詞」以外を修飾します。

先行詞は、下記の4つのパターンに分類されます。

  • 先行詞が「時間」や「時」
  • 先行詞が「場所」
  • 先行詞が「理由」
  • やり方」や「方法」について述べる場合

本章では、それぞれの先行詞のパターンで使われる関係副詞について詳しく解説します。 

先行詞が「時間」や「時」

先行詞が”time”や”the moment”、”day”など「時間」や「時」を表す語句であった場合、関係副詞は”when”を使います。
例文を確認しましょう。

I remember the day. I met her for the first time then.
私はその日を覚えています。そのとき私は彼女に初めて会いました。

この2つの英文の中で、”the day”と”then”が同じ内容を指しています。

そして、”then”は「その時」を意味する「時や時間を表す語」であることから、関係副詞は”when”となります。

上記の2つの英文を1つにまとめてみましょう。

I remember the day when I met her for the first time.
     先行詞  関係副詞
私は彼女に初めて会った日のことを覚えています。 

先行詞が「場所」

次に先行詞が”place”や”area”など「場所」を示す語句であった場合は、関係副詞”where”を使います。

例文で確認しましょう。

This is a town. I grew up there.
これはです。私はそこで育ちました。

この2つの英文の中で共通するのは、”a town”と”there”です。
“there”は「そこで」と「場所を表す語」であることから、”where”を使います。

この2つの英文を関係詞を使って1文にまとめると、下記のようになります。

This is a town where I grew up.
   先行詞 関係副詞

これは私が育った町です。 

先行詞が「理由」

次に、先行詞が”reason”「理由」であった場合は、関係副詞は”why”を使います。

例文です。

This is the reason. I was late for it.
これが理由です。私はそれが理由で遅れました。

この2つの英文の中で共通するのは”the reason”と”it”となります。
“the reason”が先行詞になるため、関係副詞”why”を使ってください。

まとめると下記のような英文になります。

This is the reason why I was late.
    先行詞  関係副詞

これが私が遅れた理由です。

「やり方」や「方法」について述べる場合

先行詞が”the way”「やり方」や「方法」であった場合に使われる関係副詞は”how”です。

しかし、他の関係詞とは異なり、先行詞+ 関係詞とはならず、”how”または”the way”のいずれかが必ず省略されることを忘れないでください。

例文を確認しましょう。

I don’t know the way. She got famous in this way.
私にはそのやり方が分かりません。彼女はこの方法で有名になりました。

これらの2つの英文の中で同じ内容を示すのは、”the way”と”in this way”です。
“the way”が先行詞であることから、関係副詞は”how”を伴います。

例文で確認しましょう。

上記にもあるように、”the way how”とはなりません。
“the way”または”how”のいずれかを省略することになるため、”how”を使った関係副詞の英文は下記の2パターン作れます。

I don’t know how she got famous.
      関係副詞

I don’t know the way she got famous.  
      先行詞

「私は彼女がどうやって有名になったのか分からない」

他の関係詞につられて”I don’t know the way how she got famous.”という英文にしないように気をつけましょう。

注意!関係代名詞と関係副詞の見分け方
関係代名詞と関係副詞の見分け方は、基本的には「先行詞」を見れば区別できることが多いですが、ひっかけパターンもあるため注意しましょう。 
下記のそれぞれの英文に当てはまる関係詞は何か分かりますか?

1. There are lots of shops □ Spanish is spoken.      
スペイン語が話されているお店がたくさんあります。

2. There are lots of shops □I like.      
私が好きなお店がたくさんあります。 

いずれの英文も”shops”という「場所」が先行詞であるため、どちらも”where”が入るのではないかと思われがちですが不正解です。 

正解は、1がwhereで、2がwhichになります。 
上記にもありますが、関係副詞と関係代名詞は、それぞれ「副詞」 と「(代)名詞」を省略している点が異なります。 
副詞は、文の要素で表現すると「修飾語」に当てはまり、英文中になくても意味が通じます。 
それに対して、「名詞」あるいは「代名詞」は英文を作るために不可欠な要素です。
 
そのため、先行詞だけで判断するのではなく、関係詞の後の英文に着目することが求められます。 下記のポイントを押さえましょう。
 
・関係詞以降の英文が「完全な英文」である場合は「関係副詞」
・関係詞以降の英文が「不完全な英文」である場合は「関係代名詞」 例題の英文を使って確認します。 

1の英文の場合、関係詞のあとが「スペイン語が話されている」と完全な文章になっていることから、これは関係副詞であると判断することが可能です。
 
それに対して2の英文では「私が好きである」とあり、本来他動詞の”like”の後には目的語を伴うことが必要ですが、この英文にはありません。 

そのため、これは「不完全な英文」で「関係代名詞」の英文であると判断します。 

関係詞の使い方

関係詞の英文には、下記の2つの用法があります。

  • 制限用法(限定用法)
  • 非制限用法(継続用法)

それぞれの違いは、下記の通りです。

関係詞の用法特徴
制限用法(限定用法)・関係詞の直前に「,(カンマ)」を入れない・英文を後ろから訳し上げる
非制限用法(継続用法)・関係詞の直前に「,(カンマ)」を入れる・英文を頭から訳し下す

「,(カンマ)」の有無が一番の違いではありますが、英文の意味やニュアンスが少し異なってくるため注意が必要です。

各用法の英文の違いを確認しましょう。

I have a wife who is a doctor.
私には医者である妻がいます。

I have a wife, who is a doctor.
私には妻が1人いて、彼女は医者です。

1つ目の英文は”who is a doctor”の部分が”a wife”に修飾する形になることから、英文を後ろから訳していきます。
そして、一夫多妻制などの状況で複数いる奥さんのうちの1人が医者であるというニュアンスを持ちます。
それに対して2つ目の英文は、後ろから前に訳し上げるのではなく、英語の語順通りに訳し、「,(カンマ)」が入る部分で意味を区切りながら訳し下すことが特徴です。

この英文は1つ目の英文とは異なり、妻が1人だけしかおらず、その妻が医者であることを意味しています。

制限用法と非制限用法で、訳し方やニュアンスが異なるため注意しましょう。 

【応用編】関係代名詞の応用編

最後に、下記の3つの関係詞の応用的な文法知識について説明します。

  • 関係代名詞のwhat
  • 前置詞+関係代名詞
  • 複合関係詞 

関係代名詞のwhat

関係代名詞で”the thing(s) which”となる場合は、”what”1語に置き換えることが可能です。
つまり、関係代名詞の”what”は先行詞を伴わずに名詞節を作り、「〜すること」「〜するもの」という意味になるということです。

名詞節は英文の主語・補語・目的語になれます。

それぞれのパターンは下記の通りです。

【主語の場合】
What you need is a break.
   主語
あなたに必要なことは休むことです。

【補語の場合】

To travel all over the world is what I wanted to do in my life.
                   補語
世界中を旅行することは、私が人生でやりたかったことです。

【目的語の場合】

I can’t believe what Jane did last night.
          目的語
私は昨夜ジェーンがやったことが信じられません。

主語・補語・目的語などの用語やそれぞれの役割についてよく分からないという方は、下記の記事を合わせてご覧ください。

▼あわせて読みたい記事
【例文付き】英語5文型とは?詳しく&わかりやすく解説!

前置詞+ 関係代名詞

下記の英文のように、関係代名詞を使った英文で前置詞で文章が終わっている場合は、前置詞を関係代名詞の前に置いて「前置詞+関係代名詞」あるいは、「関係副詞」に書き換えることができます。

Tokyo is a city which I was born in.
前置詞
東京は私が生まれた町です。

= Tokyo is a city in which I was born.
前置詞 関係代名詞

= Tokyo is a city where I was born.
場所 関係副詞 

複合関係詞

複合関係詞とは、下記の6つの関係代名詞と関係副詞の語尾に”-ever”をつけたものです。

  • who
  • which
  • what
  • when
  • where
  • how

“however”を除いて、2種類の意味があります。

複合関係代名詞・複合関係副詞意味①意味②
whoever「〜する人は誰でも」
Whoever wants to join the meeting can do so at 3 PM.
会議に参加したい人は誰でも3時から参加できます。
「誰が〜しようとも」
Whoever tries to stop us, we will keep moving forward.
誰が私たちを止めようとしても、私たちは前に進みます。
whichever「〜するものはどれでも」「どの〜でも」
You can choose whichever book you like from the shelf.
棚にある本の中からどれでも好きなものを選んでください。 
「どちらが〜しようとも」「どの…を〜しようとも」
Whichever team wins, it will be a great game to watch.
どちらのチームが勝ったとしても、観戦するのに素晴らしいゲームになるでしょう。
whatever「〜するものはなんでも」「どんな〜でも」
You can take whatever you need from the box.
その箱から必要なものはなんでも取り出してもらって構いません。   
「何が〜しようとも」「どんな…を〜しようとも」
Whatever happens, I will always support you.
何が起こっても、私はあなたを常にサポートします。
whenever「〜するときはいつでも」
Whenever you need help, feel free to ask me.
助けが必要なときは、いつでも私に言ってください。 
「いつ〜しようとも」
Whenever you decide to visit, you will be welcomed here.
あなたがいつここに訪れても、喜んで迎え入れられるでしょう。
wherever「〜するところならどこでも」
Wherever you go, I will follow you.
あなたが行くところであればどこでも、ついていくつもりです。 
「どこで〜しようとも」
Wherever you are, we won’t forget you.
どこにあなたがいようと、私たちはあなたのことを忘れません。
however「どれほど〜でも」「どのように〜しても」
However difficult the task is, I believe you can make it.
そのタスクがどれほど難しくても、あなたならできると信じています。
–    

それぞれの意味と使い方を覚えておきましょう。 

まとめ

本記事では、関係詞の意味や用法、使い方について詳しく解説しました。
関係詞を理解することで複雑な英文も理解しやすくなります。

苦手に感じる人が多い文法事項ではありますが、本記事を参考にしながら少しずつ理解を深めてください。

無料レッスンを受けよう※2回の無料チケットは2回の無料体験後、24時間以内に契約された方が対象です。

関連記事

英会話レッスンを無料体験する