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シャドーイングが意味ないって本当?真相と正しいやり方を詳しく解説!

シャドーイングが意味ないって本当?真相と正しいやり方を詳しく解説!
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英語コラム

「シャドーイングって意味ないの?」
「シャドーイングの正しいやり方が知りたい」
「シャドーイングにおすすめの教材やアプリを教えてもらいたい」

シャドーイングを使った英語学習に興味がある方で、このような疑問や悩みを抱えている方はいませんか?
結論を申し上げると、シャドーイングが「意味ない」というのは真っ赤な嘘です。
しかし、高い学習効果を出すためには自分のレベルに合った教材を選ぶことと、正しい方法で取り組むことが大切になります。

本記事では、英語の学習にシャドーイングを取り入れようと考えている学習者を対象に、シャドーイングの正しいやり方、学習効果、おすすめの教材・アプリなどについて詳しく解説します。
読み終わる頃には、シャドーイングのトレーニングをするためにやるべきことが明確になり、すぐに行動に移せるようになるでしょう。

リスニング力スピーキング力を向上させたい人、あるいは英文読解のスピードを上げたい人は必読です! 

【結論】シャドーイングが「意味ない」なんて嘘!

まず、結論から申し上げるとシャドーイングが「意味ない」「効果ない」というのはです。

村岡有香氏の「シャドーイングとL2流暢さの向上への効果-長期的観測からの検証」(聖学院大学論叢 第31巻 第1号 2018年より)によると、英語専攻の日本人大学生8人にシャドーイング中心の授業を2年間行ったところ、下記のような成長や変化が見られました。

  • 発話速度の向上
  • 発話の長さの向上
  • 自分が発する英語の内容や発音が合っているか確認するためのモニター機能の向上

他にもシャドーイングの学習効果を証明する研究論文は数多くあることからも、シャドーイングが「意味ない」ということはありません。 

しかし、シャドーイングの学習効果を実感するためには、正しいやり方で取り組むことと、自分に合った教材を使うことが大切です。 

そもそもシャドーイングとは?

そもそも「シャドーイング」とは、テキストを見ないで聞こえてきた英語の音声を1〜2語遅れて影のようにリピートしていくトレーニング方法のことです。

学習の目的に応じて、下記の2種類に分けられます。

シャドーイングの種類特徴・学習の目的
プロソディー・シャドーイング聞こえてきた音声の通りの強弱・リズム・イントネーションで復唱することで、正しい英語の発音を習得することを目指す。正確に発音するために、音声に遅れないように素早く復唱することがポイント。
コンテンツ・シャドーイング発音は意識せず、英文の内容や意味を理解することに重点を置いたシャドーイング。英文の意味がわかるようになるまで繰り返し練習することが大切。コンテンツ・シャドーイングを繰り返して、英語の文章を英語で理解できるようになることで、英語脳が作られていく。

いずれのシャドーイングであったとしても「聞くこと」と「発音すること」を同時に行うことから、難易度も負荷も高いトレーニングです。

最初は難しく感じるかもしれませんが、繰り返しトレーニングに取り組むことで慣れてくるとともに、学習効果を実感できるためモチベーションも高まるでしょう。 

正しいシャドーイングによって得られる学習効果

正しいシャドーイングを行うことで、下記のような学習効果が期待できます。

  • リスニング力の向上
  • 語彙や英文法の知識の定着
  • 英文読解スピードの向上
  • スピーキング力の向上

本章では、それぞれの学習効果について詳しく解説します。
これらの学習効果を知ることで、シャドーイングを活用した英語学習に対するモチベーションを上げることにつながるでしょう。 

リスニング力の向上

シャドーイングを通じて、リスニング力が向上することが期待できるでしょう。
それは、シャドーイングを通じて英語の音声の内容や意味を理解できるスキルが養成されるからです。

リスニングには、下記の2つのステップがあります。

リスニングのステップ段階概要
STEP 1音声知覚英語の音声を聞いて、聞こえてきた単語やフレーズを認識する段階
STEP 2意味理解聞こえてきた英語の単語やフレーズ、英文全体の意味を理解する段階

特に英語初心者の場合は、脳内のワーキングメモリ(聞き取った音声情報を一時的に脳に保持して、処理する能力)のほとんどが音声知覚に割かれてしまうことから意味理解をする余裕がありません。

つまり、英語初心者は英語の音声を聞き取って部分的に英単語やフレーズが聞こえてくるものの、英文全体の意味を把握できないということです。

しかし、シャドーイングでは全ての単語と発音を正確に捉える必要があることから、音声知覚のプロセスを徹底的に鍛えます。
そして、徐々に音声知覚のプロセスが自動化(何も考えなくてもすぐにできる状態)されて、意味理解に集中しやすくなるため英文の意味や内容を把握しやすくなります。

結果として、リスニング力の向上につながるということです。 

語彙や英文法の知識の定着

シャドーイングを通じて、語彙や英文法の知識が定着しやすくなります。
理由は、シャドーイングでは英文の内容や意味をイメージしながら英語を何度も繰り返し発音するからです。
脳は繰り返し入力される情報を「重要」であると判断し、長期間記憶するという特性を持ちます。

語彙や英文法の知識がしっかりと定着すると、いざ英語を「話す」「書く」といったアウトプットをする際にスムーズに出てきやすくなります。

「単語や熟語を覚えるのが苦手…」
「英語を話すときに、『前に覚えたんだけど口から出てこない』ということがよくある」

このような悩みを抱えている学習者こそ、シャドーイングのトレーニングがおすすめです。 

英文読解スピードの向上

意外に思われるかもしれませんが、シャドーイングはリーディング力の向上にも効果的です。

それは、シャドーイングを通じて英語の音声を英語の語順のままで理解できるようになるからです。

英語の音声を英語の語順のままで理解できるようになれば、英文を読む際にもわざわざ返り読み(英文を一度最後まで目を通して、英文の最後から訳し上げていく読み方)する必要がなくなるため自ずと読解スピードが上がります。

英文読解スピードが向上すれば、短時間で大量の英文を読めるようになります。 

スピーキング力の向上

シャドーイングは、スピーキング力の向上に役立ちます。
下図は、英語を話すステップをまとめたものです。

英語を話すステップ段階詳細・特徴
STEP1概念化頭の中で何を言おうか考えている段階
STEP2言語化概念化された文章を英語に変換する段階
STEP3音声化文章化された英文を口に出して音声にする段階

シャドーイングのトレーニングでは、上記の「言語化」と「音声化」のステップを繰り返し行うことから、自ずとスピーキング力の向上につながります。

また、シャドーイングは聞き取れた英語の抑揚やアクセント、イントネーション、音の変化などもコピーするため、正しい英語の発音が身につけられます。
正しい英語の発音が身につけられれば、自信を持って英語を話せるようになるでしょう。

これらの理由から、シャドーイングはスピーキング力の向上に効果的です。 

シャドーイングが「意味ない」「効果がない」と言われている理由

前章ではシャドーイングには数々の学習効果があることを説明しましたが、なぜ「意味ない」「効果がない」と言われるのでしょうか?

シャドーイングが「意味ない」「効果がない」と言われている理由は、主に下記の4つです。

  • 正しく発音できているか分からないから
  • 「英語が話せている」と錯覚してしまうから
  • 英文の意味を理解できていないから
  • 学習効果を感じるまでに時間がかかるから

本章では、それぞれの理由と対策法について詳しく解説します。

「意味ない」と言われる理由や対策法を知った上で、シャドーイングのトレーニングに取り組むことで、時間と労力を無駄にして失敗するリスクを軽減することにつながるでしょう。 

正しく発音できているか分からないから

シャドーイング中は聞こえてきた音声を真似ることばかりに気を取られてしまい、正しく発音できていないことがあります。
正しく発音ができていないと、シャドーイングの学習効果が薄れてしまうので注意が必要です。

このような事態を防ぐためには、下記のような方法を取り入れることをおすすめします。

  • シャドーイングに入る前に音読やオーバーラッピングなどのトレーニングを行って聞こえてきた音声をしっかりとコピーする機会を設ける(詳細は次章参照)
  • 自分のシャドーイングの音声を録音して、お手本の音声と聞き比べる。間違っているところは修正する
  • ネイティブスピーカーや英語上級者にシャドーイングを披露して添削してもらう 

「英語が話せている」と錯覚してしまうから

シャドーイングをしていると、ネイティブ並みのスピードで英文を読む必要があることから、「英語が話せている」と錯覚してしまうことがあります。
しかし、実際のところはお手本の音声と自分の音声が混ざり合っており、正しく読めていないことが多いです。

また、本来のスピーキングとは異なり、自分の気持ちや意見を英語で表現するトレーニングではないため、シャドーイングを練習しただけではいきなり英語を話せるようになることはありません。

シャドーイングのトレーニングとあわせて、オンライン英会話や英語日記などを使ってアウトプットのトレーニングを行うことが大切です。

英語日記で使える例文について詳しく知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

▼あわせて読みたい記事
【完全保存版】英語日記の書き方を徹底解説|役立つ例文や表現も紹介

英文の意味を理解できていないから

シャドーイングをする際には、お手本の音声の通りに復唱することがゴールになってしまいがちですが、それは誤りです。
音を聞き取って真似をしてもただの発音練習となってしまい、シャドーイングの学習効果を最大限に引き出すことができません。

繰り返しシャドーイングを行って、聞き取れた音声の通りに復唱できるようになったら、英文の意味や内容をイメージしてシャドーイングできるようになることを目指しましょう。(詳細は次章参照) 

学習効果を感じるまでに時間がかかるから

シャドーイングの学習効果を感じるまでにかかる時間は、学習者の英語レベルや日々の学習時間などさまざまな要素で異なるため一概には言えませんが、3ヶ月ほどの時間がかかることが一般的です。

しかし、これはシャドーイングに限ったことではなく、どれほど優れた学習教材や学習方法であっても同じです。
即効性の高い学習方法はありません。

シャドーイングを習慣にして、継続的に取り組むことで徐々に学習効果を実感できるようになるでしょう。 

【ステップ別】高い学習効果が期待できる!正しいシャドーイングのやり方


前章では、シャドーイングが「意味ない」「効果がない」と言われる理由について説明しましたが、自分に合った教材を使って正しい方法で取り組めば、シャドーイングで高い学習効果を得られます。

下記のステップを踏んで、シャドーイングに取り組んでください。

STEP1: 自分のレベルに合った教材を選択する
STEP2: スクリプトなしで英語の音声を聞いて内容を理解する
STEP3: スクリプトを見ながら知らない単語やフレーズの意味を調べる
STEP4: 音声を聞きながら英文を音読する
STEP5: オーバーラッピングする
STEP6: シャドーイングに挑戦し、自身の声を録音する
STEP7: 英文の意味や内容をイメージしながらシャドーイングに取り組む

本章では、それぞれのステップについて詳しく解説します。 

STEP1: 自分のレベルに合った教材を選択する

まずは、自分のレベルに合った教材を選択しましょう。
教材はシャドーイングの学習効果を決定する重要な要因になるため、慎重に選ぶことが大切です。

例えば難しすぎる教材を選んでしまうと、英文の意味が理解できなくなってしまい挫折するリスクが高まります。
逆に簡単すぎる教材を選んでしまうと、学習効果が薄れてしまいます。

下記の点に留意しながら、自分のレベルに合った教材を選択しましょう。

シャドーイングに活用する教材を選ぶ際に留意すべきポイント
・音声が早すぎない教材である
・音声がはっきりしていて聞き取りやすい
・スクリプトがついている
・30秒〜1分程度の短い題材である
・スクリプトを見ないで音声だけを聞いた際に、英文の内容の80〜90%程度理解できる

STEP2: スクリプトなしで英語の音声を聞いて内容を理解する

次に、スクリプトを見ないで英語の音声だけを聞いて大まかな内容を掴みましょう。
1回だけでなく、何回か繰り返して聞いても構いません。

ただし、5回聞いても英文の内容を掴めない場合は、あなたのレベルに合っていない可能性があります。
その際には、素材となる英文を変えましょう。 

STEP3: スクリプトを見ながら知らない単語やフレーズの意味を調べる

続いて、スクリプトを見ながら、辞書を使って知らない単語・フレーズの意味や発音を調べましょう。
そしてスクリプト全体に目を通して、STEP2で自分が聞き取れた内容と実際の英文の内容が合致しているかどうか確認してください。

単語や文章の意味が頭に入っていない状態でシャドーイングしても学習効果は薄いです。
このステップを飛ばさないように気をつけてください。 

STEP4: 音声を聞きながら英文を音読する

英語の音声を聞きながら音読します。
1文ずつ区切って音読することが望ましいですが、1文が長い場合は意味のまとまりごとに区切りながら音読してください。
音読トレーニングでは、ただ音声の音真似をするのではなく、英文全体の意味を理解しながら英文を読めるようになることを目指しましょう。

英文の意味や内容を完璧に理解していないと、シャドーイングが発音矯正だけにとどまってしまい、高い学習効果を期待できなくなってしまいます。 

STEP5: オーバーラッピングする

続いてオーバーラッピングに移ります。
オーバーラッピングとは、スクリプトを見ながら音声と同時に英文を読み上げるトレーニング方法です。
何度も繰り返して、お手本の英語の音声の発音、アクセント、リズム、そして息継ぎのタイミングまで忠実に再現できるようにしましょう。

最低でも5回はオーバーラッピングをしてください。 

STEP6: シャドーイングに挑戦する

いよいよ、シャドーイングに移ります。
聞こえてきた英語の音声を1〜2語遅れて影のようにリピートしていきましょう。

慣れるまではテキストを見ながらでも構いません。
徐々にテキストから目を離して、音声だけを頼りに英文を読んでください。

最低20回はシャドーイングを行ってください。
何度繰り返しても上手にシャドーイングできない場合は、STEP4やSTEP5に戻ることをおすすめします。 

STEP7: 英文の意味や内容をイメージしながらシャドーイングに取り組む

そして、最後に英語の音声に合わせてシャドーイングができるようになったら、英文の意味や内容をイメージしながらシャドーイングができるように繰り返し練習してください。
音声だけに意識を向けてシャドーイングしているときとは、異なった負荷がかかることが分かるでしょう。
STEP6で音声知覚を自動化できるようになっていれば、脳内のワーキングメモリが余るため英文の意味や内容の理解にリソースを割けるようになります。

つまり、STEP6にしっかりと取り組んでいれば、英文の意味や内容をイメージしながら行うシャドーイングもやりやすくなるということです。 

シャドーイングにおすすめのアプリ&教材

シャドーイングにおすすめのアプリと教材は、下記の通りです。

アプリ

・シャドテン
・Plang
・MOKA英語漬け

教材・みるみる英語力がアップする音読パッケージトレーニング
・決定版 英語シャドーイング[超入門]
・決定版 英語シャドーイング<入門編> 【改訂新版】

本章では、それぞれのアプリや教材について紹介します。
シャドーイングに使う教材や素材選びに困っている人は、ぜひ参考にしてください。 

【アプリ】シャドテン

出典:App Store

シャドテンは、シャドーイングトレーニングに特化したアプリです。
シャドーイングを毎日行って、その音声を英語のプロに添削してもらえます。

自分では気づけなかった音の誤りに気づいて修正ができるため、正しい英語の発音を習得しやすくなります。
また、正しいやり方でシャドーイングに取り組めるため、短期間で効率的にリスニング力を向上させられるでしょう。

シャドテン有料プラン(税込)月額:21,780円

>> 「シャドテン」についてさらに詳しく知りたい人はこちらへ(iOS)
>> 「シャドテン」についてさらに詳しく知りたい人はこちらへ(Android) 

【アプリ】Plang

出典:App Store

Plang(プレン)は、スピーキング力とリスニング力の向上を目指す英語学習アプリです。
AIがレベルテストの結果を元にあなたのレベルに合った最適な学習プランを提供してくれるだけでなく、音素単位で細かくあなたのシャドーイングの音声を分析して発音矯正をしてくれます。

また、海外ドラマやアニメなど20万本以上もの動画コンテンツを使って、ネイティブが使うリアルな英語を楽しく学べるのも特徴です。

有料プランもありますが、無料での利用もできます。

Plang有料プラン(税込)・1ヶ月払い:1,990円・1年払い:12,900円

>> Plangについてさらに詳しく知りたい人はこちらへ(iOS)
>> Plangについてさらに詳しく知りたい人はこちらへ(Android) 

【アプリ】MOKA 英語漬け

出典:App Store

MOKA英語漬けは、英語を話せるようになるために効果的なトレーニングを提供する英語学習アプリです。
このアプリには、30時間分のシャドーイングトレーニングが搭載されています。
また、単語力を向上することを目的として「万単語計」という機能もついているため、語彙力の強化にも役立ちます。

有料のアプリではありますが、7日間の無料トライアルがついているため、興味がある人はぜひお試しで使ってみてください。

MOKA 英語漬け有料プラン(税込)・30日間:480円
・90日間:1,200円
・1年間:4,900円

>> MOKA 英語漬けについてさらに詳しく知りたい人はこちらへ(iOS) 

【教材】みるみる英語力がアップする音読パッケージトレーニング

出典:Amazon

本の長さ173ページ
出版社ベレ出版
発売日2009年11月20日
価格(税込)1,870円

『みるみる英語力がアップする音読パッケージトレーニング』は、下記のようにさまざまなトレーニングを通じて実践的な英語力を身につけることを目的としています。

  • 音読
  • リスニング
  • リピーティング
  • シャドーイング

中学生レベルの英文を取り扱っているため、英語初心者はもちろん初めてシャドーイングにチャレンジする人でも取り組みやすいです。
また、スピード別に3段階の音声が収録されているところも嬉しいポイント。

読み終わる頃には、リスニングとリーディングいずれも英語を英語の語順で理解できるようになるでしょう。

>> 『みるみる英語力がアップする音読パッケージトレーニング』についてさらに詳しく知りたい人はこちらへ 

【教材】決定版 英語シャドーイング[超入門]

出典:Amazon

本の長さ210ページ
出版社コスモピア出版
発売日2008年4月25日
価格(税込)1,848円

『決定版 英語シャドーイング[超入門]』は、日常会話や海外旅行での英会話をシャドーイングの題材にすることで、リスニング力英会話力を同時に伸ばすことを目指した教材です。
「はじめまして」といった簡単な英語の挨拶から始まり、徐々にレベルが上がってVOAニュースやインタビューなど少し難しい英文のシャドーイングにチャレンジします。

綴じ込み式の記録手帳(48ページ)が付録としてついており、日々の学習時間を記録することで高いモチベーションを維持しながらシャドーイングを習慣化させられるでしょう。

>> 『決定版 英語シャドーイング[超入門]』についてさらに詳しく知りたい人はこちらへ 

【教材】決定版 英語シャドーイング<入門編> 【改訂新版】

出典:Amazon

本の長さ187ページ
出版社コスモピア
発売日2017年8月26日
価格(税込)1,760円

『決定版 英語シャドーイング<入門編> 【改訂新版】』は、シャドーイングができるようになるまでの6段階のトレーニングを紹介した本です。
映画『ローマの休日』の1シーンや、ミシェル・オバマ夫人が子供たちからの質問に答えるシーンなど実践的で興味深い英文をテーマに取り扱っているため、楽しく取り組めるでしょう。
CDが1枚ついていますが、音声は専用のWebサイトからパソコンやスマホに無料ダウンロードすることも可能です。

つまり、外出先でもシャドーイングのトレーニングができます。

>> 『決定版 英語シャドーイング<入門編> 【改訂新版】』についてさらに詳しく知りたい方はこちらへ

シャドーイングの学習効果を少しでも早く実感するためのコツ

シャドーイングが『意味ない』『効果がない』と言われている理由」で説明しましたが、シャドーイングの学習効果を感じるまでには3ヶ月ほどの時間が必要です。

しかし、下記の点に留意しながらトレーニングに取り組むことで、効果を実感するまでの期間を短くすることにつながります。

  • できるだけ毎日取り組む
  • 自分の声を録音する
  • さまざまな英文に手を出さない

本章では、それぞれのコツについて詳しく解説します。 

できるだけ毎日取り組む

シャドーイングに限らず、全ての英語学習法に言えることですが、できるだけ毎日取り組むことが望ましいです。
特にリスニングやスピーキングといった技能は、学習を習慣化させることで飛躍的な向上が期待できます。
シャドーイングは集中力が必要なトレーニングであることから、長時間取り組む必要はありません。

1日10〜15分程度の短い時間で構わないため、集中して行うことと毎日継続して行うことを意識して取り組んでみてください。 

自分の声を録音する

シャドーイングに取り組む際には、自分の声を録音するようにしましょう。
英語を発話しているだけでは、実際の音源通りに再現できているか確認することが難しいからです。

自分の声を録音して、見本の音声と聞き比べながら発音やアクセント、音の変化などを適宜修正してください。
録音することで自分の英語の癖や弱点を把握できるため、結果として英語の上達が早まります。 

さまざまな英文に手を出さない

「早く学習効果を出したい」と思うあまり、毎日異なった英文を使ってシャドーイングをする人がいますが、これはおすすめではありません。
それは、シャドーイングは「量」よりも「質」が大切なトレーニングであるからです。

たくさんの英文で中途半端にシャドーイングをするよりも、1つの英文を完璧にシャドーイングできるようになる方が学習効果が高いです。
シャドーイングに取り組む際には、「質」を徹底的に追求してください。 

シャドーイングに関するFAQ

最後に、シャドーイングに関するよくある質問とその回答を紹介します。 

Q. シャドーイングとディクテーションの違いは何ですか?

シャドーイングとディクテーションは、いずれもリスニング力の向上に役立つ勉強法ではありますが、下記のように学習の目的や勉強法が異なります。

 学習目的勉強法
シャドーイング・リスニング力とスピーキング力の向上を目指す
・英語の正しい発音やリズム、イントネーションを習得する
英語の音声を聞いて少し遅れて発音するトレーニング。
ディクテーション・各単語を正確に聞き取れるようになることを目指す
・単語の正しいスペリングを覚える
・英文の細部を聞き取る力の向上を目指す
・聞き取れなかった部分を推測して英文を理解する力を養う
英語の音声を聞いて、聞き取れた音を文字に書き起こすトレーニング。

学習目的に合わせて、それぞれの勉強法を使い分けてみてください。
下記の記事では、ディクテーションのやり方やおすすめの教材などについて詳しく紹介しています。

ディクテーションについてさらに詳しく知りたい方は、あわせてご覧ください。

▼あわせて読みたい記事
ディクテーションは意味ない?初心者でもできる「正しい」やり方を紹介

Q. シャドーイングに使う英文を暗記した方が良いですか?

シャドーイングに使う英文は暗記する必要がありません
それは記憶に頼ってシャドーイングしてしまうと、リスニングの練習にならなくなってしまうからです。
しかし、何度も繰り返しシャドーイングしているうちに英文を暗記してしまうこともあるでしょう。

そのような場合は、次の素材に移ることをおすすめします。 

Q. シャドーイングしても口が回らないときはどうすればいいですか?

シャドーイングで口が回らない主な原因と対策法は、下記の4つです。

シャドーイングで口が回らない理由対策
英語を口から発する経験が少ないから音読やオンライン英会話など、普段の生活の中で英語を話す機会を増やす
教材の難易度が高すぎるスクリプトを読んだり、英語の音声を聞いたりしたときに80〜90%程度内容を理解できる英文を選ぶ
前準備が不足しているからシャドーイングに移行する前に、何度も音読やオーバーラッピングを繰り返す
英語の音声のスピードについていけない速度を落としてシャドーイングに挑戦する

どの原因でつまずいているのか把握し、それに合わせて対策を行いましょう。 

シャドーイングが「意味ない」なんて嘘!正しいやり方と自分に合った教材で取り組もう!

シャドーイングは、下記のようにさまざまな効果が期待できる学習方法で、「意味ない」ということはありません。

  • リスニング力の向上
  • 語彙や英文法の知識の定着
  • 英文読解スピードの向上
  • スピーキング力の向上

しかし、シャドーイングの効果を最大限に引き出すためには、自分のレベルに合った教材を活用することと、正しいやり方で取り組むことが大切です。

シャドーイングを使った英語学習に興味がある方は、本記事を参考にしながらシャドーイングトレーニングに取り組んでみてください。

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