エンジニアに英語は必要？子どもが英語力を身に付けるための勉強方法を公開

学研教育総合研究所による「小学生白書2024」では、小学生男子が将来なりたい職業として「エンジニア」や「プログラマー」が第3位に選ばれています。

デジタルトランスフォーメーション（DX）が叫ばれる現代社会において、これらの職業はますます重要な役割を担っています。

現在、小学3年生から英語教育が始まっていますが、世界共通語である英語を学ぶことは、グローバルな視点で活躍するために必要です。

この記事では、エンジニアを目指す子どもたちにとって「英語の必要性」や「実用的な英語勉強方法」について紹介します。

子どもたちの夢を応援するために、ぜひお役立てください。

エンジニアに英語は必要か

エンジニアになるために英語力は重要な役割を担っています。

3つの視点から英語力の必要性について深掘りします。

• グローバル化が進んでおり英語の必要性は高まっている
• プログラミング言語は英語で書かれている
• 新しい技術は英語圏から導入されることが多い

それでは詳しく見ていきましょう。

グローバル化が進み、英語の必要性は高まっている

グローバル社会で活躍するためには、英語のスキルは必須です。

現在日本企業の多くが国際的なビジネスチャンスを求めて、海外展開を図っています。

英語は英語圏でのビジネス活動だけでなく、非英語圏においても共通のコミュニケーションツールとして機能しています。

エンジニアに限らずあらゆる職種で、諸外国との対面・オンライン会議やメールのやり取りなど、英語を使う場面は多いです。

これからの日本を引っ張っていく子どもたちにとって、英語力を養うことは大切です。

プログラミング言語は英語で書かれている

プログラミング言語の多くは英語が基本です。

エンジニアは常に英語で記述されたプログラムを操作しながら、システムの設計・開発・管理を行いシステムの最適化を図っています。

さらに問題が発生した際には、英語で表示されるエラーメッセージを正確に解釈し、問題の原因を探し出すことが必要です。

エンジニアが円滑な仕事を行うためには、英語力は欠かせません。

新しい技術は英語圏から導入されることが多い

近年企業は、革新的なIT技術を取り込む必要に直面しています。

特にAIの分野では生成AIの導入が広まり、多くの企業がその波に乗ろうと導入競争をしている最中です。

アメリカでこれらの革新的な技術が開発されています。

そのため、企業や個人が新しい技術をいち早く取り入れ最大限に活用するには、英語を理解する能力がますます重要になります。

エンジニアに必要な英語力は？

エンジニアにとって、どの程度の英語力が必要でしょうか？

将来エンジニアになりたい子どもたちが今から知っておくことは、決して無駄ではありません。

ここではエンジニアが取得してほしい英語スキルについて2つ紹介します。

• 英検®2級相当の英語能力
• TOEIC®TESTで700点以上を目標にしよう

それでは詳しく見ていきましょう。

英検®2級相当の英語能力　　

英検®2級は、日本の高校卒業に相当する英語レベルです。

資格を取得することは、基本的な英語の読解力と執筆力を持っている証となります。

試験の難易度は、大学入学共通テストと同程度です。

語彙数は約5,000語に達し、約90%が教科書に出た単語で構成されています。

日常会話をストレスなく行えるほどの力はまだありませんが、辞書や翻訳ツールを活用すれば、実用的な範囲での意思疎通が可能です。

英検®2級は豊富な語彙問題が多く、TOEICで700点を目指す際の前提となる英語力です。

TOEIC®で700点以上を目標にしよう

TOEIC®で700点を超えるスコアは、評価段階のAからEの中でBランクに位置し、「様々な状況で適切なコミュニケーションを行う能力が備わっている」と判断されます。

ビジネスシーンでは、関連する専門用語を覚えることで業務に支障がなくなる程度の英語力と言えます。

ビジネスに必要な英語力は、TOEIC®で700点以上でしょう。

このレベルは英検®でいうと2級から準1級に相当し、例えるなら大学の中級程度です。

本当に必要なのは実務で使えるレベルの英語力

具体的な実務で必要な英語レベルについて5つ紹介します。

• 英語のスペックが読める
• 海外のエンジニアと英語でメールのやり取りができる
• 英語のドキュメントが作成できる
• （高度）海外のエンジニアとビジネスの会話ができる
• （高度）英語で議論できる

それでは詳しく見ていきましょう。

英語のスペックが読める 

エンジニアとして、英語で記述されたスペックやマニュアルを正確に解釈する能力は重要です。

専門用語や略語、さらにはシステムの仕様や関連ドキュメントは英語で記述されているからです。

とくに社内で英語が公用語とされている職場や、海外の顧客と関わるビジネスでは、英文マニュアルやプロジェクト計画書、報告書を読み書きする能力が日常的に必要です。

日本語を読むのと同じくらいの速さで英語の文書を読み、内容理解が求められます。

海外のエンジニアと英語でメールのやり取りができる 

海外のエンジニアたちとメールのやり取りは、日常業務として多々あります。

たとえばスケジュール調整や技術情報の共有・質問、さらには技術的なディスカッションを英語でスムーズに進める能力が必要です。

英語の文章を読んで理解する力のみならず、迅速かつ適切にメールでレスポンスを返すスキルも兼ね備えていることが望ましいでしょう。

英語のドキュメントが作成できる 

エンジニアの職務として、英語で様々な文書を作成する機会が多くあります。

報告書や仕様書、プレゼンテーション資料などは、特に外部の関係者に対して提供する際には細心の注意を払わねばなりません。

文法ミスやスペルの間違いは受け手に誤った印象を与えかねず、企業の信用を失うリスクがあるからです。

そのため英語のドキュメントを作成する際には、正しい表現と明瞭で理解しやすい文章の執筆が求められます。　　　　

（高度）海外のエンジニアとビジネスの会話ができる

海外の技術者たちと専門用語を交えながら会話を進める場面が、実務において多く生じます。

日常英会話が得意でも、技術用語に不慣れな人は多いです。

プロジェクトの詳細確認や進行状況の報告、技術的な相談などを円滑に行えると、外資系企業では貴重な戦力になるでしょう。

（高度）英語で議論できる 

社内外を問わず対面・オンライン会議やプレゼンテーションの場で、技術的な内容を英語で議論する場が増えています。

英語による質疑応答の際には、意見の共有や相反が生じます。

相手の意見を的確に理解し、自分の考えを瞬時に英語で伝える能力は必要です。

子どもが英語力を身に付けるための勉強方法

子どもが学校での授業以外の場で英語力を身に付けるためには、どのような方法があるでしょうか？

ここでは、楽しく英語を学ぶ方法を4つ紹介します。

• ゲームで楽しく英語に触れる
• テレビやYouTube、動画を使った英語学習
• オンライン英会話
• 海外旅行

それでは詳しく見ていきましょう。

ゲームで楽しく英語に触れる

子どもはゲームで楽しく英語に触れると、英語に対する嫌悪感がなくなりどんどん興味がわいてきます。

好奇心が旺盛ですから、ゲームをクリアすることで「次のステージへ行きたい」と思うでしょう。

「マインクラフト」やその他の海外のオンラインゲームでは、実際の英語の発音を聞きながらゲームをするのでリスニング力も養われるかもしれません。

楽しく取り組むことが何より大切です。

テレビやYouTube、動画を使った英語学習

外国人が日本のアニメを通じて日本語を覚えるように、英語学習にも動画やアニメは効果があります。

何度も繰り返し観ると、日常的によく用いられる短い口語表現も覚えるでしょう。

とくに英語の発音を基礎から学ぶには、「フォニックス」練習動画がおすすめです。

英語にある程度慣れてきたら、英語字幕付きのアニメや同年代の外国人が配信するYouTubeチャンネルを視聴してみるのも良いでしょう。

自然な速さの英語に触れることで、英語耳が鍛えられるかもしれません。

オンライン英会話

「QQキッズ」のようなオンライン英会話のメリットは、画面上の講師との双方向のやり取りができる点です。

ゲームやテレビのような受動的な体験ではなく、子どもたちが自分から積極的に言葉を発し会話のキャッチボールができます。

料金面では1回のレッスンが数百円程度から始められるプランもあり、従来のスクール形式の英会話教室と比較して経済的です。

自宅に居ながら、マンツーマンで手軽に受けられるのも魅力です。

海外旅行

海外旅行は大人だけでなく子どもにとっても貴重な体験です。

「Thank you!」といった簡単な表現を実際に口にすることが大きな一歩となります。

数日間の旅行だけで英語が身につくのは早計ですが、英語をもっと学びたいと思うきっかけになるかもしれません。

まとめ

本記事では「将来エンジニアになりたい子どもたちにとって英語力は必要なのか？」について詳しく紹介しました。

今日のグローバル社会ではテクノロジーの進化は著しく、英語スキルを備えたエンジニアの需要は急速に高まっています。

世界共通言語である英語は、プログラミング言語の読解だけでなくコミュニケーションツールとしても重要です。

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