日本人が英語を話せない5つの理由と克服するためにできること

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- どうして何年も勉強しているのに英語が話せないの?
- どうすれば日本人特有の『英語が話せない壁』を乗り越えられるの?
英語を話せるようになりたいと考えている方で、このような疑問や悩みを抱えている方はいませんか?
実は、日本人が英語を話せないのには明確な理由があるのです。
しかし、これらの原因や理由を理解し、それを克服するための学習をしたりマインドを持ったりすれば、誰でも英語を話せるようになります。
本記事では、日本人が英語を話せない5つの理由と、克服するためにできることについて解説します。
英語が話せるようになりたいと考えている方、あるいは英語の勉強をしているのにうまく英語が話せず悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
日本人が英語を話せない理由

日本人が英語を話せない理由は5つあり、それぞれ下記の通りです。
- 日常生活のなかで英語の必要性を感じていないから
- 英語と日本語の言語距離が大きいから
- 英語特有の発音や音声変化を身につけていないから
- 間違えることを恐れてしまうから
- インプット中心の教育を受けてきたから
本章では、それぞれの理由について詳しく解説します。
理由①:日常生活のなかで英語の必要性を感じていないから
日本人が英語を話せないのは、日常生活のなかで英語を使う必要性を感じる機会が少ないからです。
日本は、仕事や買い物など日常のあらゆる場面で、日本語さえできていれば生活できてしまいます。
そのため、英語を話すための明確な目的やモチベーションが欠けてしまい、英語学習を挫折してしまいがちです。
また、言語は筋肉と同じで使えば使うほど上達するものですが、日本にいると英語を使用する機会が限られてしまいます。
これらの理由から、学校で何年にもわたって英語教育を受けているにもかかわらず英語が話せないのです。
理由②:英語と日本語の言語距離が大きいから
英語と日本語の「言語距離」が大きいことも、日本人が英語を話せない理由の1つです。
「言語距離」とは、単語や文法、発音などの違いをもとにある言語がどれほど習得しやすいかを示す指標のことを指します。
例えば、イタリア語と英語は同じ語族に属しており共通点が多いことから、イタリア語話者にとって英語を習得することは容易です。
一方、日本語と英語を比べると、以下のようにさまざまな点で異なるため、習得の難易度が高くなります。
- 語順
- 文法
- 発音
- 文字
アメリカのForeign Service Instituteによると、一般的なアメリカ人が日本語を習得してネイティブレベルに到達するには2,200時間もの学習が必要とされています。
日本人が英語を習得する場合も、同じくらいの時間が必要になると考えられるでしょう。
【アメリカ人が各外国語習得までにかかる学習時間の目安】
習得するまでの学習時間の目安 | 学習言語の例 |
552〜690時間 | ・フランス語・イタリア語・スペイン語 |
828時間 | ・ドイツ語・インドネシア語・スワヒリ語 |
1,012時間 | ・フィンランド語・モンゴル語・トルコ語 |
2,200時間 | ・日本語・中国語・韓国語 |
出典:Foreign Service Institute ”Foreign Language Training”
このように、日本語と英語の言語距離が大きく、習得に膨大な時間がかかることから、英語を話せる日本人の割合が少ないのです。
理由③:英語特有の発音や音声変化を身につけていないから

日本人が英語を話せない理由の1つに、英語特有の発音や音声変化を身につけていないこともあります。
英語には、下記のように日本語にはない音が数多く存在します。
母音の数 | 子音の数 | |
日本語 | 5 | 13 |
英語 | 15 | 24 |
また、音がつながる「リンキング」や、音が省略される「リダクション」といった日本語には見られない音声変化があることも特徴です。
例えば、”get up”は「ゲット アップ」ではなく、”t”と”u”の音がつながって”ゲラップ”と発音されます。
このように英語特有の発音や音声変化を習得しないと、相手の英語が聞き取れないだけでなく、「相手に伝わる」英語が話せません。
日本の学校では「英語の発音」に関する指導は比較的軽視されてきたことからも、正しい英語の発音や音声変化を習得している日本人が少ないのです。
理由④:間違えることを恐れてしまうから
日本人が英語を話せるようになるのが難しい理由の1つに、間違えることを恥ずかしいと感じてしまうことが挙げられます。
日本の教育では正しい答えを求める姿勢が重視されるため、英語学習においても間違えずに話すことが重要視されがちです。
その結果、文法や発音の正確さにこだわりすぎて、間違いを恐れて英語を話すことそのものを避けてしまう人が多くなってしまうのです。
理由⑤:インプット中心の教育を受けてきたから
日本人が英語を話せないのは、インプット中心の教育を受けてきたからです。
従来の学校の英語教育では、下記のようにインプット中心の教育に傾倒しており、スピーキングやライティングといったアウトプットをする機会が限られていました。
- 英文法の習得
- 語彙の暗記
- 英文読解
- リスニング
これは学校教育も目的が「入試に合格すること」にあるためです。
例えば大学入試の英語の試験問題を見ると、読解問題の比重が非常に高いことから、高校の授業では読解力を鍛える指導が中心になります。
その結果、英語の知識が身についても、実際に話す機会がほとんどないまま卒業してしまうのです。
英語を話せる日本人が少ないのは、英語の知識があっても会話ができない状況を生み出してしまう日本の英語教育の弊害によるものです。
英語が話せない日本人を脱するためにできること

前章では日本人が英語を話せない理由について説明しましたが、その理由を踏まえて、下記のことを意識する、あるいはおこなうことで、英語を話せるようになる可能性がグッと高まります。
- 英語に触れる機会を増やす
- 完璧主義を脱する
- インプットとアウトプットのバランスを考える
本章では、それぞれについて詳しく解説します。
英語に触れる機会を増やす
英語を話せない日本人を脱するためには、日常的に英語に触れる機会を増やすことが大切です。
前章でも説明しましたが、多くの日本人は学校教育で長年英語を学んでいるにもかかわらず、学校を出ると英語を使う機会や必要性が限られてしまうため英語が話せません。
下記の方法を参考にしながら、日常生活のなかで英語に触れる機会を増やしましょう。
- 英語日記を書く
- 英語でアニメを視聴する
- ポッドキャストやYouTube動画を英語で視聴する
- 英語の歌を聞く
- 英語の本を読む
このように英語に触れる機会を増やすことで、徐々に英語に対する抵抗感が薄れてスムーズに英語が話せるようになります。
完璧主義を脱する

英語を話せるようになりたいのであれば、完璧主義をやめることが大切です。
先述の通り、多くの日本人は文法や発音を気にしすぎており、間違えることを恐れて英語を話す機会を逃しています。
しかし、英語は「使う」ことで上達するものです。
間違いを気にせず、「話す」ことを優先しましょう。
子供は間違いながら言葉を覚えていきます。
英語学習も同じで、「間違える=成長のチャンス」と前向きに捉えることが大切です。
ネイティブスピーカーも完璧な英語を話しているわけではありません。
相手に伝えたいことが伝われば十分です。
完璧を求めず、「伝わる英語」を目指して気軽に英語を話しましょう!
インプットとアウトプットのバランスを考える
英語を話せない日本人を脱するためには、インプットとアウトプットのバランスを意識することが大切です。
前章でも説明したように、多くの日本人は単語や文法を覚えたり、英文読解に時間と労力を使ったりと、インプットに偏った学習をしています。
しかし、実際に英語を話せるようになるには、アウトプットの機会を増やさなければなりません。
新しく覚えた単語やフレーズを使って英語日記を書いたり、英会話レッスンで使ってみたりと、インプットの直後にアウトプットをするのが望ましいです。
おすすめの英語アウトプット法
- オンライン英会話を受講する
- AI英会話アプリを活用する
- 言語交換アプリを使って外国人の友達を作って会話する
- 英語で独り言を言う
インプットとアウトプットのバランスを意識しながら実践を重ねると、自然と英語が話せるようになります。
下記の記事では、英語学習におけるインプットとアウトプットの理想的な割合について詳しく説明しています。
興味がある方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。
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日本人が英語を話せない理由を知って英語学習に活かそう!

日本人が英語を話せないのは、下記の5つの理由によるものです。
- 日常生活のなかで英語の必要性を感じていないから
- 英語と日本語の言語距離が大きいから
- 英語特有の発音や音声変化を身につけていないから
- 間違えることを恐れてしまうから
- インプット中心の教育を受けてきたから
しかし、これらの原因や理由を理解して、それを克服するための学習をしたりマインドを持ったりすれば、誰でも英語を話せるようになります。
英語を話せない日本人を脱するためにできること
- 英語に触れる機会を増やす
- 完璧主義を脱する
- インプットとアウトプットのバランスを考える
英語を話せるようになりたい方は、本記事を参考にしながら英語のスピーキングの学習に取り組んでみてください。