親子で学ぼう!「時制の一致」ってなに?英語の文をもっと分かりやすく!

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英語を学んでいると、「時制の一致ってなんだろう?」と疑問に思うことがありますよね。
とくに英語に少し慣れてきた子供が、「あれ?なんでこの文章の動詞の形が変わるの?」と感じる場面は少なくありません。
実はこの「時制の一致」は、英語の文をより自然に、そして正しく伝えるためのとても大切なルールです。
今回は、親子で楽しく「時制の一致」について学べるように、色々なテクニックを紹介していきます!
「時制の一致」ってなんだろう?

「時制の一致」というのは、英語で文を書くときに、動詞の時制(いつの話か)をそろえるルールのことです。
日本語と違って、英語にはこの時制のルールが沢山あります!
このルールをしっかりと覚えておくことで、より自然な英語を話すことができるようになります。
英語では「時間」をそろえることが大切!
具体例を交えて説明していきたいと思います。
たとえば、「彼は明日行くよと、言った」と言いたいときには、以下のような文章になります。
正しい例:He said he would go tomorrow.
間違い例:He said he will go tomorrow.
said(言った)が「過去」のことなので、そのあとの go の部分も過去形に合わせて would に変える必要があります!
これが「時制の一致」です。
どうして「時制の一致」が必要なの?
では、どうしてこの時制の一致が大切なのでしょうか?
英語は、日本語よりも「時間の流れ」を大切にする言語です。
「今のこと」「昔のこと」「未来のこと」が、文の中でちゃんと分かれていないと、意味が伝わりにくくなってしまいます。
日本語では「彼が明日行くって言ってたよ」と気軽に話せますが、英語では文法がより厳しく、「言ってた(過去)」に合わせて「行く」の部分も変えなくてはいけないのです。
まずは「時制」ってどんなものか知ってみよう!
「時制(じせい)」とは、英語の文の中で「いつのことを話しているのか」を表すルールのことです。
日本語でも「行きます」「行きました」「行くでしょう」などで時間がわかるように、英語にも「今」「昔」「これから」を表す文の形があります!
たとえば、ざっくりとこんな風に分けられます。
現在形
例文:I go to school.
(学校に行きます。)→ 今、ふだんのこと
過去形
例文:I went to school.
(学校に行きました。)→ 昔のこと
未来形
例文:I will go to school.
(学校に行くつもりです。)→ これからのこと
英語では、この「時制」を文章の中でちゃんと使えることが重要になってきます!
時制を一つ間違えてしまうと、伝わり方が変わってしまうからです。
かんたん!「時制の一致」のルールを見てみよう

英語の「時制の一致」は、ちょっと難しく感じるかもしれませんが、ルールを知ればとてもシンプルです。
特にお子様が中学生や高校生になって英語を本格的に学び始めると、このルールが必要になる場面が増えてきます。
ここでは、時制を一致させるためのルールを簡単に解説していきます!
「主語の動詞」に合わせて「あとにつづく動詞の形」も変わる
英語では、文の最初に出てくる動詞の「時制(いつの話か)」に合わせて、あとに続く文の動詞の形も変わることが多いです。
特に「言う(say)」や「思う(think)」などの動詞が出てきたときは要注意です!!
例文
He says he is happy.
(彼は「うれしい」と言います。)
says が現在形なので、is も現在形のままでOK!
例文
He said he was happy.
(彼は「うれしかった」と言いました。)
said が過去形なので、was にして時制をそろえます。
このように、「最初の動詞(言った・思ったなど)」が過去なら、あとに続く文の動詞も過去にするのがルールです!
「時制の一致」のルールを知っておくと、英語の読み書きがぐんと分かりやすくなります。
親子でいろんな例文を声に出して練習してみましょう!
例文でチェック!どんなふうに時制がそろうの?
実際の文章を見ることで、「時制の一致」がどう使われているかがよくわかります。
ポイントは、「文のはじめの動詞」が過去形のとき、あとに続く動詞も過去の形になるということです!
例文
She said she liked dogs.
(彼女は犬が好きだと言った。)
said が過去形なので、like も過去形の liked にします。
例文
They thought it would rain.
(彼らは雨が降ると思った。)
thought が過去形なので、will ではなく would になります。
このように、「過去の話をしている」ときは、全体の時制を過去にそろえるのが自然な英語の流れです。
よくある間違いに気をつけよう!
よくあるのは、「He said he likes pizza.」のように、文の最初が過去形なのに、そのあとの文を現在形のまま使ってしまうことです。
こうした間違いを防ぐには、まず「今、話している時間はいつなのか?」を意識して文を作るといいですよ!
よく使うパターンを親子で覚えよう!

「時制の一致」は、英語の文章を正しく伝えるための大事なルールのひとつです。
でも、難しく考えすぎなくて大丈夫!
まずは、よく使われるパターンをいくつか覚えるだけでも、ぐんと理解しやすくなります。
たとえば、「~と言った」「~だと思った」といった過去の文の中では、あとにつづく文の時制も過去に合わせるのがポイントです。
お子様と一緒に「これって現在のこと?過去のこと?」と話しながら、身近な例文を声に出して練習すると、自然と身についていきます!
「He said〜」のあとの文章はどう変わる?
英語でよく使われる形に、「He said~.(彼は〜と言った。)」という文があります。
この said が過去形になっているときは、そのあとの文も時制をそろえて、過去の形にしてあげる必要があります。
例文
He said he was tired.
(彼は疲れていると言った。)
was tired と過去の形にすることで、「言ったとき」の気持ちを表しています。
例文
She said she would call me.
(彼女は電話すると言った。)
will ではなく、 would にするのがポイントです!
このように、said のあとには、was, would, could など、過去形や助動詞の過去形を使うことがルールになっているんです。
お子様と一緒に、He said〜 のあとの文章をいろいろ作ってみるのもおすすめです!
たとえば、
例文
He said he liked cats.
(彼はネコが好きだと言った。)
など、身近な話題で練習すると、ぐんと覚えやすくなりますよ。
「過去の話の中での現在」ってどうやって表すの?
時制の一致では、すべてが過去形になるわけではありません。
「今も変わらない事実」のときは、現在形を使うこともあります。
例文
He said the sun rises in the east.
(太陽は東から昇るって彼は言った。)
このような「いつも変わらないこと」は、現在形を使って表現します!
「助動詞」が入るときの時制の合わせ方もチェック!
英語には can(〜できる)may(〜かもしれない)のような助動詞がありますよね。
実はこれらが文に入るときも、「時制の一致」に気をつける必要があります!
たとえば、こんな文を見てみましょう。
例文
He said he could swim.
(彼は泳げるって言った。)
can swim ではなく、could swim に変わっています。
例文
She said she might be late.
(彼女は遅れるかもしれないって言った。)
may be late ではなく、might be late になっています。
お家で、He said he could…(〜できるって言った)や She said she would…(〜するって言った) など、自分の好きな言葉で遊びながら練習してみると楽しく学べますよ。
会話ではどうする?時制の一致を気にしすぎなくてもOK?

会話をするとき、時制の一致についてあまり気にしすぎる必要はありません!
特に、自然な会話では、時制を厳密に合わせなくても伝わることが多いです。
例えば、会話でよく使われるのは、以下のような状況です。
現在形で話す場合
「今」について話しているときは、時制の一致をあまり気にせず話すことができます。
例文
He said he likes pizza.
(彼はピザが好きだと言った。)
この場合、過去に言った内容でも、今でも変わらない事実として likes(好き) を使うことができます。
過去形で話す場合
過去の出来事を話すときは、時制を合わせることが大事です。
例文
She said she watched the movie.
(彼女はその映画を見たと言った。)
この場合は、話した内容が過去の出来事だから watched(見た) を使います。
会話では、相手が理解しやすく、自然な形で表現することが大切です。
時制の一致は重要ですが、難しく考えずに、まずは使いながら慣れていきましょう!
英語圏の子供たちもときどき間違える!
ここまで時制の大切さを解説しましたが、実は、英語を話す国の子供たちも、「時制の一致」で間違うことはよくあります!
それでも、会話の中では自然に理解されることが多いので、そんなに心配しすぎなくても大丈夫です。
とは言いつつも、お子様が受験でテストを受ける際は、時制の問題が問われることが多いので、覚えておいて損はないですよね!
カジュアルな会話では「時制の一致」をゆるく考えてOK
友達同士の会話では、正しい文法よりも相手に「伝わること」が大切です。
もちろん、フォーマルな場面では時制をしっかり合わせることが求められますが、普段の会話ではあまり気にしすぎなくても大丈夫!
大切なのは、リラックスしてコミュニケーションを楽しむことです。
テストや作文ではしっかりそろえることが大切!
ただし、学校のテストや英検、作文などでは、正しい文法を使うことが大切です!
特に「時制の一致」は、他の文法事項と比べて正答になることが多いです。
テストとカジュアルな会話でメリハリをつけていきましょう!
H2 親子で楽しく学べる時制の一致クイズ!
時制の一致を楽しく学ぶ方法のひとつは、クイズで練習することです!
親子で一緒に問題を解きながら、どんな時に時制を合わせるのかを確認していきましょう。
「どっちが正しい?」2択クイズでチャレンジ!
時制の一致を親子で楽しく学ぶクイズです!
子供の習熟度に併せて、クイズを出してみましょう。
Q1.He said he (is / was) hungry.
A) is
B) was
→ 正解:B) was
Q2. She said she (can / could) swim.
A) can
B) could
→ 正解:B) could
Q3. They said they (will / would) go to the park.
A) will
B) would
→ 正解:B) would
お子様が楽しめるように、家族で問題を出し合い、大会形式にするのも一つの手ですね!
英語のアニメや本で時制の一致を探してみよう!
英語のアニメや絵本を観たり読んだりしながら、「時制の一致」を見つけるのも楽しい学び方です!
お気に入りのキャラクターが話しているセリフの中に、時制の一致が使われている場面を探してみましょう。
例えば、キャラクターが He said he was going to the store. と言ったら、それが過去形で一致しているのがわかります。
アニメや絵本では、日常会話の中で簡単な時制の一致がよく使われているので、実際の例を見つけながら学べます。
「あ!これも時制が一致してる!」と思うと、英語の理解が深まりますね!
まとめ

「時制の一致」は、英語をよりスムーズに話したり書いたりするために、とても大切なポイントです。
でも、難しく考えすぎなくて大丈夫です!
まずは「どの時間の話をしているのかな?」ということを意識しながら、少しずつ慣れていきましょう。
親子でクイズをしたり、会話の中で例文を使ってみたりしながら、「時制の一致って、思っていたよりわかりやすいね!」と思えるようになるといいですね。
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