「タイトなスケジュール」は英語で?場面別に使える表現を紹介

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「タイトなスケジュール」と英語で言う時、何というでしょうか?
「タイト」も「スケジュール」も日常会話でよく使用されますが、和製英語なのでしょうか?
今回は様々な場面で使える、”Tight” の使い方を学んでいきましょう!
Tightの語源は「引っ張る」「しっかりとした」という意味があり、そこから派生して、色々な物事に対して「締まった」「きつい」という意味で使うことができます。
予定が詰まってるという意味でも、” I have a tight schedule.” と表現することができます。
Tight以外の「予定が詰まっている」表現

Tight以外にも、スケジュールが詰まっていることを表現できる類似フレーズが、多数あります。
それぞれ少しニュアンスが異なるので、そちらも確認していきましょう。
例文:I have a busy schedule.
(忙しいスケジュールです。)
忙しい状態ではあるが、追加の予定を入れられる可能性が高いです。
例文:I have a full schedule.
(スケジュールが埋まっている。)
スケジュールは埋まっているものの、まだ少し余裕がある場合もあります。Tightほど時間に追われている印象は与えません。
例文:My schedule is packed.
(予定がぎっしり詰まっている。)
Tightを使うよりpackedを使う方が、予定がたくさん詰まっていて、他の予定を入れる隙間がない印象を与えます。
イメージ的には、下の表現にいくほど、予定がびっしり詰まっている印象を与えます。
場面によって使い分けてみてくださいね。
日本語では同じような意味合いで、「ハードスケジュール」という言い方もします。
ハードスケジュールを会話で使う場合は、単に時間的余裕がないことを伝えたい場面が多いですが、そのような場合は、hardではなくtight scheduleを使用する方が適切です。
なお、”I have a hard schdule.”と言うと、予定が詰まって忙しいだけでなく、予定自体の内容が大変、困難というニュアンスが加わります。
スケジュールに余裕がある時の表現は?
では、Tightとは逆の、スケジュールに余裕がある時の表現はどういったものがあるのでしょうか?
いくつか例をみてみましょう。
例文
- I have a flexible schedule.
(柔軟なスケジュールです。) - My schedule is open.
(スケジュールに空きがあります。) - My schedule is light.
(予定は少ないです。)
なお、「きつい」という表現の反対語である「緩い」を意味する単語は、”loose”ですが、スケジュールに対して”My schedule is loose.”と言うと少し違和感を与えます。
予定に空きがあることを伝えたい場合は、flexibleなどの表現を使う方がより自然な印象を与えることができます。
日常生活で活用できるtightを使った表現
日本語で言う「タイト」は、「きつい」というマイナスなイメージがありますが、英語ではネガティブ、ポジティブどちらの場面でも、tightを使って様々な状態を表現できます。
日常生活で活用できるフレーズをみていきましょう。
例文: These shoes are too tight.
(この靴はきつすぎる。)
服や靴などの物理的なサイズがきつい、という場合にも、tightを使用します。
成長につれ服が合わなくなってきた場合にも、”My clothes are getting tighter as I grow.”と使うことができます。
なお、お子さんがいるご家庭の方は、「サイズアウト」と言う言葉をよく使うと思いますが、サイズアウトは和製英語のため注意が必要です。
英語でサイズアウトを伝える時は、下記のような表現ができます。
例文:These clothes don’t fit me anymore.
(服のサイズが合わなくなった。)
「予算が厳しい」という意味でのtight
お金に対してもtightを使うことができます。
例文
- We’re on a tight budget for the trip.
(この旅行の予算は限られています。) - I’m on a tight budget this month.
(今月は予算が限られている。)
上記のように旅行に使えるお金が限られている場合や、家計が厳しい場合にも、下記のように表現することができます。
Tight budgetというフレーズは、ビジネスシーンでよく使われる表現ですが、家庭内の費用と言う意味でもtight budgetを使用できます。
例えば、毎月の食費を決めてその中でやりくりしている場合には、下記のような表現で活用できます。
例文:We are working with a tight food budget of 40,000 yen.
(毎月、4万円の食費でやりくりしています。)
“Tight food budget”を他の単語に変えると、色々なバリエーションで活用できます。
例文
- We are working with a tight entertainment budget of 40,000 yen.
(毎月、4万円の娯楽予算でやりくりしています。) - We are working with a tight transportation budget of 40,000 yen.
(毎月、4万円の交通費予算でやりくりしています。)
例文:He is tight with his money.
(彼はケチだ。)
お金つながりの表現でご紹介すると、”tight with money”は、お金に対してきついという意味の派生から「ケチ」と言う意味合いになっています。
「仲良し」という意味でのtight
例文:We’ve been tight since high school.
(高校以来ずっと仲良しだ。)
友人との関係性などを表す場面でも、tightを使うことができます。特に10代や若い世代の会話でよく聞く表現です。
”We’re pretty tight. ”と言うと、「とても仲良しです。」という意味です。
よく一緒に会う仲というよりも、親しい仲間との絆を強調する場合に使われ、困難な状況でもお互いを支え合うような信頼関係があることを示唆します。
なお、”We are best friends.”との違いは、best friendsの方が、関係性がより深いという印象を与えます。
ただし、アメリカの小学生や中学生などの間では、best friendsという言葉は頻発に使用され、本来の意味よりもカジュアルなニュアンスで使われることが多いです。
「しっかり寝てね」という意味でのtight
”Sleep tight.” 直訳すると「きつく寝てね。」ですが、語源に立ち返ると、Sleep tightで「しっかり寝てね。」という意味だとわかります。
日常会話では、「おやすみ」を伝えるフレーズとして、”Good night. Sleep tight.”のような決まり文句として使われています。
「締まった」という意味でのtight
例文
- I have a tight chest.
(胸が締め付けられる。) - I have a tight neck from sitting at the computer for too long.
(長時間パソコンの前に座っていたせいで、首が凝っている。)
Tightがもつ「締まった」という意味で、体の状態を伝えることもできます。
緊張感や圧迫感、締めつけられる感じなどを表現するため、病院などでご自身の症状を伝える時にも活用できる表現です。
「しっかりと」「固く」という意味でのtight
例文
- Close your eyes tight.
(目をしっかり閉じてね。) - Tie your shoelaces tight.
(靴紐を固く結んでね。) - Hold my hand tight.
(手をギュッと繋いでいてね。) - Hold on tight!
(しっかりつかまって!)
特に小さなお子さんが周りにいる方は、上記のような表現をよく使いますよね。
このような、「しっかりと」「固く」という意味でもtightが使えます。
なお、Close your eyes tightly. のように、tightをtightlyに変えることもできます。
例文
- Close your eyes tight.
(目をしっかり閉じてね。) - Close your eyes tightly.
(目をぎゅっと閉じてね。)
tightlyを使うと、tightを使うよりも動作に対して、「しっかりと」「固く」と言うニュアンスが少し強まります。
まとめ

今回は日常生活でも使えるtightの表現を学びました。
Tightは、日本語の「タイト」と同じようなニュアンスで使うことができるので、使いやすい単語なのではないでしょうか。
色々な場面で、tightを使った文章を練習してみてくださいね!