日常会話で使える約束の英語表現を学ぼう!約束はpromiseだけではない?

- カテゴリー
- 英語で何ていう?
日常生活の中で友人と一緒に遊ぶ計画を立てたり、医者の予約を取ったりと、「約束」をすることは頻繁にありますね。
それでは英語で「約束」を表現する際にはどのようなフレーズが使われるのでしょうか。
実は約束をする相手や状況によって、使う言葉が微妙に変わってくるのです。
どのような違いがあるのか、詳しく探っていきましょう。
たいていは「promise」で表せる
「約束」を英語で表現する際に、頻繁に使われる言葉が「promise」です。
「promise」は、ケンブリッジ辞書に「すべての文脈で使用できる」と書かれています。
しかし、日本語の「約束」には「予約」という意味を含む場合もあります。
この場合には「appointment(アポイントメント)」を用いるのが適切です。
どちらの場面でも、自分が伝えたい内容が「約束」なのか「予約」なのかを判断することで、より適切な表現を選べるようになります。
「約束」は英語で何と言えばよい?
「約束」を英語で表現する際、ニュアンスや意味合いによって「promise」「commitment(コミットメント)」「agreement(アグリーメント)」が使われます。
具体的な例文を挙げながら、それぞれの使い分けについて詳しく紹介しましょう。
promise
最もよく用いられるのが「promise」です。
たとえば友人同士の約束や親子間での取り決めなど、通常個人間で交わされる約束や、個人の意志を表明する時に用いられます。
例文
I promise to call you tomorrow.
(明日、電話すると約束するね。)
She made a promise to her friend to keep the secret.
(彼女は友人に秘密を守ると約束した。)
commitment
「commitment」はより公式な場面や、長期間にわたる義務や責任を示す際に適しています。
たとえばビジネス契約や結婚といった重要な人生の選択においてよく使われます。
例文
Our team made a commitment to improve customer satisfaction.
(私たちのチームは顧客満足度を向上させるという約束をした。)
The company has a commitment to environmental sustainability.
(その会社は環境持続可能性への約束がある。)
agreement
「agreement」は、二者以上の間で協議の末に同意された内容を示す際に使用される表現です。
主に商業契約や法律に関わる取引の際に頻繁に用いられますが、友人間の取り決めや合意を表現する際にも使用されます。
例文
The agreement between the two companies was signed yesterday.
(その二社間の合意は昨日署名された。)
They reached an agreement to share the profits equally.
(彼らは利益を均等に分けるという約束に達した。)
様々なシチュエーションで使える「約束」を表す言葉・フレーズ
日本人にとって「約束」といえば真っ先に思い浮かぶのが「promise」ですが、それに限らず、他の英語表現を知っておくことで、コミュニケーションがスムーズになります。
新たな言い回しを覚えて、英語の表現力を高めましょう。
appointment 面会の約束
「appointment(アポイントメント)」という言葉は、日本語でも「アポイント」として面会・ミーティングの予約や医療機関への受診予約など幅広く日常的に使われています。
ただし、友人と会う約束をするときには「appointment」は適していません。
友人との会合に関しては、「have a plan」を使う方がカジュアルでしょう。
一方で「予約」という単語を耳にすると、すぐに「reservation(リザベーション)」という言葉を思い浮かべるかもしれません。
「reservation」は特にレストランやホテルなどで席や部屋を事前に押さえる際に使われます。
例文
I have an appointment to see a doctor today.
(今日は診察を受ける予定があります。)
I have an appointment with my dentist tomorrow at 10 AM.
(明日の午前10時に歯医者の予約があります。)
deal 取り決め
「deal(ディール)」はビジネスだけでなく、日常生活の中でも頻繁に耳にする言葉です。
ビジネスの場面で、「取引」という名詞で使われることが一般的です。
また「deal with」は「対処する」という動詞の意味になります。
日常会話では「deal」がしばしば「約束」の意味で使われ、個人的な合意を指すことが多いです。
例文
The two companies finally reached a deal after months of negotiations.
(数ヶ月の交渉の末、ついに二社は取引に合意しました。)
We made a deal that we would never ask his help with this problem, didn’t we?
(この問題について、彼に助けを求めないって約束したよね?)
give one’s word / have one’s word 約束する
普段の会話の中で、ネイティブスピーカーは「約束する」と言う際に「promise」を使わずに「give one’s word / have one’s word」を使います。
「give one’s word」を直訳すると「あなたに私の言葉をあげる」となり、「約束します」という意味を持っています。
例文
I’ll give you my word.
(約束します。)
また誰かに約束を求める時は、「私にあなたの言葉をくれませんか?」という形で、その意図を伝えます。
例文
Give me your word.
(約束してください。)
「give」の代わりに「have」も使われ、同様に「約束します」という意味合いを表現します。
例文
You have my word.
(約束します。)
undertake 引き受ける
「undertake(アンダーテイク)」という単語は「引き受ける」と訳されることが多いです。
さらに「undertake to do something」となると、「何かをすることを約束する」というニュアンスが含まれます。
この言葉を使う際は、単に責任を持つだけでなく、ある種の義務感や責任感をもって物事に取り組む姿勢が示されます。
例文
I undertake to complete this project by next week.
(私は来週までにこのプロジェクトを完了することを約束します。)
He undertook to pay the money back in 2 months.
(彼は2か月でお金を返すと約束した。)
swear 誓う
「swear(スウェア)」は「誓約する」という意味があり、特に宗教的背景が強い国では、神聖な約束として捉えられることが多いです。
神に誓うというニュアンスがあり、「swear」は真摯な決意や重い責任感を伴う言葉となります。
例文
I swear to take our dog for a walk tomorrow.
(明日は犬を散歩に連れて行くと約束します。)
この文脈から察すると、これまで何度も犬の散歩をサボってしまい、その都度家族が代わりに散歩していたという状況が想像できます。
例文
I swear to always tell the truth.
(私は常に真実を話すことを誓います。)
I swear to help you whenever you need.
(私はあなたが必要なときにいつでも助けることを誓います。)
commit 約束する
最近では、日本語でも「コミットする」という表現が一般化してきました。
「commit(コミット)」には「約束する」という意味が込められています。
「promise」よりもフォーマルな印象を持ちますが、ビジネスシーンでもよく耳にする言葉です。
それでも「契約」とまではいかないカジュアルさがあるため、日常会話の中で「約束する」として使われます。
例文
I commit to you that we will find out what went wrong.
(何が悪かったのか確認することを約束します。)
さらに「commit」は「一つの事柄に全力を注ぐ」という意味もあり、結果がどうであれ全力を尽くすというニュアンスで使用されます。
例文
He committed to training every day for the marathon.
(彼はマラソンのために毎日トレーニングすることを誓いました。)
We must commit to achieving our goals no matter what.
(私たちはどんなことがあっても目標達成に全力を注ぐべきです。)
oath 誓い
「oath(オース)」は「誓い」を意味し、「take an oath」は「誓う」という行為を表します。
この表現は特に重要な事柄の宣誓において用いられることが一般的です。
「神に誓って真実を述べる」というニュアンスがあり、公式な場で使われることが多いです。
例文
I was required to take an oath.
(私は宣誓を求められた。)
He took an oath to serve his country with honor.
(彼は自国に名誉を持って仕えることを誓いました。)
reservation / book 予約
日本語の「予約」は、英語で「reservation(リザベーション)」や「book」という表現が使われます。
何かを前もって確保する行為を指し、特定の場所やサービスを将来利用することを事前に約束する時に使います。
たとえばレストランで席を押さえるときや、ホテルの部屋を確保するときに使われるのが一般的です。
例文
I made a reservation for dinner at our favorite restaurant this weekend.
(今週末、私たちのお気に入りのレストランでディナーの予約をしました。)
The restaurant is fully booked until 6 months ahead.
(そのレストランは6か月先まで予約でいっぱいです。)
engagement (強い)約束
「engagement(エンゲージメント)」は日本語でも婚約指輪のことを「エンゲージメントリング」と呼ぶことから、「婚約」というイメージと強く結びついています。
しかし、元々の「engagement」という単語は「非常に強い約束」を意味します。
婚約というのは単なる約束以上の重みがあり、通常の「promise」ではなく、「engagement」という言葉が使われているのです。
例文
Their engagement was announced in the local newspaper last weekend.
(彼らの婚約は先週末に地元の新聞で発表されました。)
I have an engagement with my clients this afternoon.
(今日の午後、クライアントと約束があります。)
ビジネスシーンなどで使われる「約束」
ビジネスシーンなどで使われる「約束」をまとめて説明します。
agreement / contract 合意
「agreement(アグリーメント)」は一般に「合意」と訳されますが、企業や国家間で行われる調整や取り決めという意味の「協定」の意味でも使われます。
約束という意味では、「promise」よりも公式で、より強い拘束力を持っていると考えられます。
一方「contract(コントラクト)」は、個人間、個人と法人の間、あるいは法人間などで締結される合意を表します。
この合意には法的拘束力があり、「agreement」より強い意味合いです。
例文
He negotiated a free trade agreement with China.
(彼は中国との貿易自由協定を取り決めた。)
She agreed to a three-year contract with that company.
(彼女はあの会社と3年契約を結んだ。)
guarantee / assurance 保証
「guarantee(ギャランティ)」と「assurance(アシュアランス)」は、どちらも日本語では「保証」と訳されますが、具体的なニュアンスには違いがあります。
「guarantee」は、主に製品やサービスが約束された条件どおりに提供されることを確約する際に用いる言葉です。
この用語は、商品やサービスが一定の品質基準を達成しない場合に、金銭的責任を負うことを強調する場合にも使われます。
例文
I guarantee that this product is of the highest quality.
(私はこの製品が最高品質であることを保証します。)
The company offers a money-back guarantee if you are not satisfied with their product.
(その会社は、製品に満足できない場合に返金保証を提供しています。)
一方で「assurance」は、通常、物理的な商品ではなく、心理的な安心感や約束に焦点を当てた状況で使われることが多く、確実性への信頼を強調します。
例文
I’m assured of your success.
(あなたの成功を確信しています。)
The manager provided assurance that all employees would receive the necessary training.
(マネージャーはすべての従業員が必要なトレーニングを受けるという保証を与えました。)
obligation 義務
「obligation(オブリゲーション)」は「義務」や「責任」と和訳され「duty」と似通った意味を持っています。
ただし「obligation」は約束された取り決めを遂行する意味もあり、「promise」とも関連性があります。
例文
I have an obligation to work for this company for at least five years.
(私はこの会社で、少なくとも5年間働く義務があります。)
As a citizen, it is your obligation to pay taxes on time.
(市民として、期限内に税金を納めることは義務です。)
「約束」を使う際によく用いられる表現
「約束」を使う際によく用いられる慣用表現を説明します。
make a promise
「make a promise」という表現は、誰かと何かを約束する際に使われます。
例文
He made a promise to his daughter that he would be home for her birthday.
(彼は娘に、彼女の誕生日には家に帰ると約束した。)
He made a promise to his children that he would take them to the amusement park next weekend.
(彼は子供たちに、来週末に遊園地に連れて行くと約束しました。)
keep a promise
「keep a promise」は、約束を誠実に果たすことを表します。
例文
She always keeps her promises to her friends.
(彼女はいつも友人たちにした約束を守る。)
It’s important to keep a promise to maintain trust in any relationship.
(どんな関係でも信頼を維持するためには、約束を守ることが重要です。)
break a promise
「break a promise」は、反対に約束を破ることを示しています。
例文
I hope you never break a promise to someone who trusts you.
(信頼している人に対して約束を破ることがないように願っています。)
He broke his promise to visit her last weekend.
(彼は先週末に彼女を訪れるという約束を破りました。)
まとめ
本記事では「約束」を意味するさまざまな英語表現を例文とともに紹介しました。
「約束」のいろいろな英語表現を学ぶことで、コミュニケーションが豊かになります。
「約束」は日常的に多くの場面でよく使われる言葉です。
その場に適した英語表現を身に着けるためには、英語表現に子供の頃から親しむことが大切です。