「夢を持って生きる子どもを応援したい」

Ryota Maeoka(大学生)

Ryota Maeoka

私が世界を目指す理由は、世界の子どもたちがそれぞれの夢を追いかけることをサポートしたいと考えているからです。子どもたちそれぞれの環境、それぞれのコミュニケーションスタイル、それぞれの課題、障がいの有無や社会的背景などにとらわれず、子どもに今をあきらめることなく生きることを応援したいのです。

私の父は小児科医で特に発達分野で子どもたちを応援しています。その関係もあり、幼いころから発達障害の母子通所施設によく出入りしていたことを覚えています。

小学4年生の時、私はその施設で一人の幼児と出会いました。施設のお遊戯室に入り、私が椅子に腰かけたとたん、一人の幼児が微笑みながら近づいてきて私の膝の上に座ってきたのです。私は驚きましたが、その幼児が機嫌よく私の膝で過ごす様子をみて、私自身が幸せな感情に包まれたのを覚えています。その幼児は発語がなく、無表情で他者との関わりを持たない子どもでした。あとから聞いたのですが、施設の仲間や支援者はその幼児の笑顔を見たことがなく、また自ら他者の膝に潜り込む様子を目の当たりにし、大変驚いたようです。

それからも私は、発達面で課題がある子どもたちと接する機会が多くあり、彼らが元気に遊んでいたり、笑顔になるだけで、なぜだが喜びを感じるようになりました。 中学生になって、将来のことを考えたとき、いつも頭に思い浮かぶのは、小学生の時に見た子どもの姿でした。医師として働く父の背中を見ていたこともあり、医師になって発達障害の子どもが伸び伸び生きることを助けたいと思い始めました。

高校生になって、成績があまり伸びなかった私は、現役で医学部には行けませんでした。しかし、私は周りから「平成の石頭」と呼ばれるほど頑固だったので、地元を離れて浪人することにしました。必死に勉強をして、二年も浪人をしたのにもかかわらず、受験で良い点数が取れず、後悔と無念で泣き明かしました。親の金銭面の負担と自分の精神的負担を考えると、医学部に行くことをあきらめることに決めました。

医学部に行くことはできませんでしたが、障がいのある子どもの生を助けることは他の学部でもできると考えました。現在は、人間の発達を様々な学問領域からアプローチすることで、適切な支援の在り方を模索する学部に所属し、特に子どもに焦点を当てた勉強をしています。また、学部にある国際交流センター「COTIE」と出会って、QQEnglishの存在を知り、英語を話す楽しさや異文化の価値観の違いをQQEnglishから学ぶことができました。特にフィリピンでQQEnglishに通っていた時に出会ったストリートチルドレンは忘れることが出来ません。日本では、想像もつかなかった子どもたちの姿がそこにはありました。この出会いは、私の子ども支援を、日本だけでなく、世界に広げていきたいと思わせてくれました。それは、発達障害を持った子に限らず、飢餓や病気で苦しむ子や、人種差別に苦しむ世界の子ども達も視野に入れるということです。そのために、これからはワシントン大学への交換留学を目指して英語を勉強し、障がいの有無や人種の多様性を考慮した支援の在り方を学びたいと思っています。

子どもの頃から持ち続けていた夢を、今も継続的に持ち続けています。初めに思い描いていたシナリオを書き換えはしましたが、だからこそ得たたくさんの人との出会いを通して、自分の夢の形がはっきりとして、近い将来達成されようとしています。私の願いは、発達障害の有無や人種に関わらず、子どもが生きていることを素直に喜べる瞬間に立ち会いたいということです。子どもは多くの可能性を秘めています。その可能性の芽を育てて花咲かせるためのサポートが私の使命だと思っています。たとえどんなに小さな花でも、その過程で少しずつ成長していることの喜びを分かち合って、成長を応援できる存在になりたいのです。子どもたちそれぞれが、各々の花を咲かせるために、最も必要な肥料は「夢をもち続けること」だと、私は自身の経験から理解しています。だから、「夢の実現への道のりは、決して一つだけではなく様々なルートがあって、一見間違っているように見える道も後々になって実は意味があり、それが正しい道だった気づくことがある。だから、自分の夢を持ち続けて生きてほしい」という思いが伝わる肥料を与えられるような存在になりたいです。

私が世界を目指す理由は、世界の子どもたちがそれぞれの夢を追いかけながら、生きることをサポートしたいからです。

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