「言い訳人の先駆け人」

wacky(大学生)

wacky

 “言い訳したっていいじゃない”

 海外に興味を持つきっかけはその人の生活環境、周囲の人よる影響、もともと持っていたり実際にあった経験などによって持つようになった興味関心など、数多くあります。そこからみんな自分の将来設計に海外とのかかわりが組み込まれ、実現に向けて語学、専門知識などいろいろな面で努力するようになると思います。なかには、実際に海外に行き現地で経験値を重ねていく方もいらっしゃることでしょう。学生、社会人問わず高い意識を持ち海外進出を目指す方が増えていくことは非常にいいことだと私は思います。  一方で「海外に興味はあるけれど自分には英語の才能がないから難しい」「頑張りたいけどお金がないから海外に行けない…」「勉強したくても授業やバイト(または仕事)で時間がないから…」など、理由をつけて自分から海外への夢や興味関心をなくしてしまう方も多くいらっしゃることでしょう。私も以前はそういって自分を正当化させながら苦手な英語から遠ざかっていました。もしかしたら他の方から見ると今もそうなのかもしれません。しかし、そういう方もふたを開けてみると誰よりも大きな野望を持っていたり可能性を秘めていたりするのです。私が海外を目指す理由は「どんな人でもチャンスや可能性が存在する」ことの証明です。私は現在大学3回生ですが3年間部活をして、入学後早いうちにバイトを始めた“自称”忙しい人間です。また4人兄弟の次男坊で他の兄弟は全員高校生から大学生に在学しているので“自称”お金がない人間です。さらに、最も苦手意識が強い授業は今も昔も変わらず英語です。恥ずかしながら、意識改革が起こったのも2回生になってからですし、今も目指してはいるものの海外で活躍している自分のビジョンが頭の中に描かれているかといわれると自信はあまりないです。そんな私でも、海外を目指すことによって、もちろん、努力は必要ですが、○○がない、“自称”○○、○○は嫌いの言い訳3銃士がそろっていても可能性を作り出すことができるという証明をし、ひいては海外を目指す皆さんのみならず多くの皆さんの励みにもなり、私にとっても自分の力の向上につながる、まさにウィンウィン(win win)です。
 そもそも、このような考えにいたった要因は、初めて行った留学で一緒だった先輩の存在にありました。留学は語学力の向上やグローバルな視点を持つという考えなど微塵もなく、それなりにリーズナブルに海外に行けるという魅力のみで留学を決意しました。すなわち私にとっては旅行も同意でした。授業も自分より英語ができる方たちに便乗するのみで付いていけなくても食らいつくのだ、という気もあまりなく大切なのは授業後の自由時間いかに遊ぶか、そればかり考えていました。ある時先輩が、私を含め周りの人間の忙しいは周りから見るとそれほどでもなく自分が勝手に忙しいと思い込んでいるのが大半だと言われて、当初はなるほどなどと思うわけもなく、本人が忙しかったら忙しいと、右から左に受け流していましたが、帰国後、その先輩方とお会いして話していると、あきらかに“自称”忙しい人間より多忙でかつ語学のみならずあらゆる面において自分より前進しているように感じてしまいました。
 ここで、自分も先輩みたいになりたい、もっと頑張ろうと思った、変わってやるんだ、といけばそこらにある最もベタな改革ルートなのですが(もちろんベタもすばらしいです)、あいも変わらず言い訳街道から逃れられずにいます。今でも1日3回以上は「でも、だって」を言っていることでしょう。しかし、その考えだけではなく「言い訳しながらもできりゃいいんでしょ」という開き直りの精神をもつようになりました。この考えは間違いなく平然と色々なことをやってのける先輩に対する対抗心や嫉妬から生まれたのでしょう。そんななかから生まれた考え、聞いてれば屁理屈以外の何でもありませんし、できると言っても好きなことをやり遂げるのは今までの自分となんらかわらない、というより嫌いだからできないという言い訳が生じ、先述の言葉と矛盾がでてしまう、結局1周まわって前の自分におかえりなさいがオチなのでしょう、と自分でも思うのでおそらく多くの人が思うことでしょう。そんな言い訳ばかり言っている人間でもできるという証明がしたい、おそらくその精神だけで自分を鼓舞していると思います。  ここまで書いたように私は海外の何かに魅了されたわけでもなく、かといって英語が好きだからというわけでもないのですが、どんな人間でもできるという希望を持ってもらうため自分が先駆け人になります。
 大切なのは「憧れ」よりも「対抗心」です。

QQ English facebook 詳細・応募フォームはこちら