作文のタイトルは今私の最もやりたい夢の一つです。タイトルだけでは何も伝わりませんので拙い文章ですが説明させて下さい。
私は2010年に初めてバックパック一つで旅に出たのを機に、これまで11の国を見てきました。 テレビやパソコンから流れてくる世界中の見た事もない美しい都市の町並みや、聞いた事の無いまるでラップのような言語達が私の好奇心をくすぐり続け、次第に海外への興味が膨れていきました。 その興味心を島国国家日本の更に北の島の私の地元、札幌の世界観だけではその興味をただの興味のまま終わらす歯止めになるものは何もありませんでした。 とにかく新しい世界を見てみたい… 知り合いも誰もいない場所で、自分が明日泊まる所も決めず、最寄りのATMや駅に行くにも地図が必要。そんな日本の生活とは比べる事も出来ない非現実的な世界に現実のこの身を置いてみたいと思う様になったのです。 ユーチューブの動画越しではなく、自分の肌で感じてみたい。そう素直に思い始めました。 旅に出たキッカケは、海外好きな皆さんと何も差は無い純粋な気持ちです。
放浪中私達バックパッカーと呼ばれる旅人が寝泊まりする場所は、大きな部屋に二段ベッドがいくつも置いてあり、知らない旅人との相部屋仕様で洗面所やシャワーも交代で使う「ゲストハウス」と呼ばれる低料金の宿が定番です。(中には高級ホテルに泊まるセレブバックパッカーもいますが…) そこでは様々な国からやって来るバックパッカー達の十人十色のスタイルが交わる非常に面白い空間が広がっています。 一泊だけの予定がゲストハウスの居心地の良さにハマり一ヶ月も滞在してしまっていると言うドイツ人や、もっと長く滞在していたいけれどビザの事情で明日の朝イチで出発しなければならないカナダ人などなど… 誰か一人に話を聞いただけでも、たくさん面白いエピソードが出てくる旅人達が世界中のゲストハウスにはたくさん寝泊まりしています。 ガイドマップには載っていない面白い裏観光スポット、変化しやすい治安の最新情報、無いものは無いと言われているインターネット上で検索しても旅人の情報の方が早すぎてネットには出てこないレベルの本当に鮮度ある情報が旅人同士で交換されている事にも衝撃を受けました。 そんな日本にいるだけでは絶対に出会えないインパクトある人達と、ゲストハウスという旅の停留所で沢山出会う事が出来ましたし、帰国から数年経った今でも連絡を取り合う友人も出来ました。 旅に出る2010年以前、私は日本は働いてばかりの真面目でお固い国、そして地元に関してはすぐに知人同士が繋がってしまう狭い街だとしか思っていませんでした。 しかし世界に出向き、真新しい景色や異文化の人達と出会って驚き感動すると同時に、心の片隅で日本と地元の素晴らしさも実感する様になっていきました。 近年北海道には自然を満喫しに多くの外国人観光客が毎年訪れています。 そして自分の生まれた土地の素晴らしさを海外へ伝えたいという思いと、旅の最中大きな思い出を作る事が出来た「ゲストハウス」を自分の街で出来ないか、と考える様になりました。
この作文募集のテーマは「世界を目指すわけ」。 外国人が日本に興味を持っているのはアニメ文化よりも、侍や歴史や漢字、礼儀等私達が勝手に古い事柄だと思い込み別次元の日本だと思い込んでいる物事の方が、外国人からは逆に濃く神秘的な文化として捉えられているのでは、と私は旅中に日本が好きだと言ってくれる外国人に会うたびに思うことが何度もありました。 海外から興味を持たれている分野を私達日本人自身が再確認し、それを世界へ再び情報発信し直す繰り返しが今後世界に目を向けている日本人達の一つの必須事項な気がするんです。 それらの日本の歴史や日本が世界に誇れる文化に加えて、現代の日本の大自然やテクノロジーのジャンルも含ませ何層もの日本の良さを、直接外国人と触れられ、新しい海外の情報を私自身も受け取れる「ゲストハウス」という宿泊施設で表現し、発信する情報と視野先は「世界」という土俵に目を向けて国内でも旅を続けていきたいと思っています。
具体的にゲストハウスというフィルターでどうそれらを表現するかのアイデア達は2月21日のスピーチでお伝え出来れば光栄です。